公益財団法人国際文化フォーラム

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09「鉄工を身につけて強力なストーブを作ろう」 – 連続講座[その辺のもので生きる]

(※ このオンライン講座の趣旨はコチラをご覧ください。)

2022.6/5 テンダーさんの「その辺のもので生きる」オンライン講座 第9回

「鉄工を身につけて強力なストーブを作ろう」 ですること

石器時代の終わりを青銅器時代が告げ、
青銅器時代の終わりは鉄器時代が告げた。

ところが実はまだ、地球の鉄器時代は終わっていない。

試しに、きみの暮らしの周りを見渡してほしい。

使う道具も乗り物も、ほとんどが鉄や、鉄を主成分とした合金からできている。

さて、これまでにきみは鉄の使い方、加工の仕方を習ったことがあるだろうか?

人類の文明はまだ鉄器時代なのに、なぜか僕たちは鉄の加工のやり方を義務教育では習わない。

僕にはこのことが不思議でならない。

僕たちの暮らしを形作っているのは工業であり、工業の中身は機械による生産であり、現代の機械は鉄でできている。

また、車も、船も、飛行機も、土木用の重機も高層建築も、大きくて力強いものは全てと言ってもいいほど鉄でできている。

明らかに今の文明社会の根本に鉄があり、鉄の恩恵によって社会は回っているにも関わらず、僕たちの大多数は、鉄や金属の加工方法を古代ヒッタイト人よりも知らないのだ。

紀元前1400年頃に古代ヒッタイト人が作った貴金属製の拳型カップ。wikipediaより

ならば今、身につけよう。

講座当日は、鉄の切り方、曲げ方を中心に、金属加工用の道具の使い方を通して、僕が主宰するダイナミックラボが開発した強力な調理用ストーブ「火熾(ひおき)ストーブ」を作る。

このストーブはごくわずかな薪で、やかんに入った500ccの水を2〜3分で沸騰させ、4合のお米を13〜15分で炊くほどの性能を持っている。薪は天然ガスと違い、他国から輸入することなくその辺で賄うことのできる、他に類を見ない超優秀なエネルギー源だ。

ヒトは、鉄を扱うことで力を得てきた。

鉄を扱うことで、道具と機械を作れるようになり、さらには熱に耐えるという特性を利用することで、ガスというインフラから自由になることもできる。

もう一度聞こう。

なぜ、僕たちは鉄の加工方法を習わなかったのだろうか?

講座のねらい
・ 板金をベースとした金属加工を身につける
・ 堅さとは何かを理解する
・ 実用強度があるもの、耐熱性能があるものを自分で作れることを知る
・ 高度な燃焼を理解し、本質的で実用的な調理用薪ストーブを作る(世界初公開! ダイナミックラボ開発の『火熾(ひおき)ストーブ』)


キーワード

鉄、鉄工、金属加工、バイス、ハンマー、板金、熱、ロケットストーブ、ウッドガスストーブ、輻射熱、ゴトク

危険度

★★★★★

合わせての参加をおすすめする講座

  • 7/31(日) 太陽熱を集めてお湯を沸かそう

講座で使用する言語

・日本語
(*日本以外の国に在住の方もぜひご参加ください。講座の内容を理解する日本語力が必要です。)

本講座のチラシ

学校等での配布、掲示用にチラシを作成しました。多くの中高生の方達にご案内いただければ幸いです。
ダウンロードしてご利用ください。

講師:テンダーさん

鹿児島にて、生態系の再生と廃材利用のための市民工房「ダイナミックラボ」を運営。
システム思考、オープンソース、非暴力コミュニケーション、
先住民技術、適正技術等の人類の叡智を核に、考え、実践・実現し、伝えることを繰り返しています。
著書に「わがや電力 12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」(ヨホホ研究所)。


講座に参加するための準備A(鉄工回)

必要な材料など(ご自分でそろえていただくもの)

*道具、材料は変更になる可能性があります。変更があった場合は随時メールでご連絡いたします。

  • 道具(下記に記載している参考価格は変動する可能性があります
    • 鉄工用ノコギリ(刃の目が細かくハイス製のもの)
    • ベンチバイス
      • でかければでかい方がいい。加工してもいいような作業テーブルを持ってる人は口金幅が125mm以上あるようなものの方が使いやすくておすすめ。
      • 取り外しできるおすすめ https://amzn.to/3MeE5k4 ¥2299
      • ベンチバイスのテーブルへの取り付けについては必ずこちらの説明をお読みいただいたうえで事前にご準備ください。講座当日は、まず最初に、ベンチバイスを設置した作業テーブルの状況をチェックするところから始めます。必ず講座が始まる前にベンチバイスを設置し、作業ができる状況をととのえておいてください。
        ↑ 説明を追加しました! (5/21) new!!
    • 金属加工用ハサミ
    • 鉄工用ハンマー(もし違う形状でも鉄のハンマーがあるならば、手持ちのもので構いません)
    • 甲丸ヤスリ(100均にあるものでOK)
    • あれば、やっとこ https://amzn.to/3vpNvma (リンクは形状の参考のため)
    • あれば、モンキーレンチ、大きければ大きいほど良い
    • 角材(25mm四方以上、長さは50cm以上)、なければ太い折れなそうな枝などでも可。バイスに挟みます。
    • なるべく重たいテーブル。ベンチバイスが取り付けられるもの
      ベンチバイスのテーブルへの取り付けについては必ずこちらの説明をお読みいただいたうえで事前にご準備ください。←説明を追加しました!(5/11)
    • マジックペン(煙突半直を切る時に印をつけるために使います)←追加しました!(5/11)
    • マッチかライター
    • 煤(すす)のついてもいいヤカン
      • コーヒーやお茶など、あなたが一服できるもの
    • ミトンか革手袋など、熱から手を護るもの
    • 軍手(金切り鋏で煙突等を切る際に使います)←追加しました!(5/21) new!!
    • 食用油
    • 消火用バケツ+水
  • 材料
    • 100mm煙突半直(長さ およそ45cm)←長さの情報を追加しました!(5/24) new!!
    • 120mm煙突半直(長さ およそ45cm)←長さの情報を追加しました!(5/24) new!!
    • ペール缶(ガソリンスタンドでタダでもらえます)、できれば蓋(ふた)も。
      ・ 一般的な18-20Lオイル用のもの。参考 https://amzn.to/3vFJhYZ ←ペール缶の大きさについて情報を追加しました!(5/4)
      ・ ペール缶にオイルが残っている場合は、こちらを参考に事前の準備をお願いします。←事前準備の方法について情報を追加しました!(5/11)
    • パーライト(真珠岩パーライトでも黒曜石パーライトでもどちらでもかまいません) およそ20L ←必要量を追加しました!(5/6)
    • 軟鉄丸棒6mmか、異径鉄筋の約6mmのもの。長さは900mm前後(ホームセンターの規格)。←情報を追加しました!(下記)(6/3) new!! 
      ・ 6mmのものが手に入らない場合は、異径鉄筋6.35mm径でもOKです。
      ・ 9mmは扱うのがかなり大変なので、慣れていて扱う自信のある方以外にはおすすめしません。
      ・ それでも見つからない場合は、とにかく、6mm前後の丸い鉄の棒を入手してください(パイプは不可)。
      ・ いずれの場合も、長さは800mm以上必要です。
  • 小枝、ふた掴(つか)みほど
    • 厚み20mm前後のなるべく平たい石 × 3、4個

主催者からお送りする道具・材料(日本在住の方のみ)

なし

参加に必要な環境

・オンライン講座を受講しながら火を扱える環境 (※火災報知器の真下以外で作業できるか、オンライン講座を受けつつ火を扱うのに十分なスペースが確保できるか、など)
 ※火熾ストーブは最大30〜50cmほど火が上がります。
・ハンマーで鉄をガンガン打ってもクレームの発生しない環境(※鉄を打つ作業のところのみ見学参加も可能)

*受講の前に「受配信のための準備」を必ずご一読ください。

安全に作業をするために必要なこと

・刃物を使うときのみ軍手の着用推奨
・いざという時の消火の準備 (バケツに水、あれば消火器など)

【実技部分(ストーブ作りの作業)は見学も可能です】

今は火熾ストーブづくりをできる環境にないけれど近い将来ストーブを作って使うことを考えている方は、実技部分については見学いただいてもかまいません(講義部分はご参加ください)。

道具・材料は、下記「講座に参加するための準備B」についてはご用意ください(実技が見学の場合は、外付けカメラは必要ありません)。上記「講座に参加するための準備A」はご用意がなくても参加可能です。

実技部分に参加される方も見学の方も、下記講座概要の申込フォームからお申し込みください。
お申込者が多数の場合は、実技も講義の両方とも参加できる方を優先させていただきます。


講座に参加するための準備B(全回共通)

オンライン参加に必要な環境と準備

  1. ZOOMに安定的に接続できること (※進行上、諸々の障壁となるため、2アカウントでの入室は禁止とします)
    本講座ではZOOMアプリやマイク付きイヤフォンの利用のほか、いくつか準備をお願いしたいことがあります。事前に「本講座でのZOOMの使いかた」をご一読ください。
  2. 当講座は、スマートフォンやコンピューター単独での受講を不可としています。その理由と必要な機材については「受配信のための機材準備」をご一読ください。
  3. また、この講座は、講師から参加者への一方的なオンライン講座ではありません。講座は危険のある内容を含み、双方向に情報をやり取りする必要があるため、必ず「その辺のもので生きるオンライン講座 受講の前に – 受配信について」をご一読ください。

講座の開催にあたって

国際文化フォーラム(TJF)は、多様な価値に寛容な社会で人びとが人生の選択肢を増やし可能性を広げるような文化をつくり、次の世代に渡していくことをめざして事業を行っています。

この講座をなぜ開催するのかについては、「テンダーさんのその辺のもので生きるオンライン講座の開催にあたって」にまとめましたので、お読みいただければ幸いです。


2022. 6/5 「鉄工を身につけて強力なストーブを作ろう」講座概要

日時

2022年6月5日(日) 12:45 – 17:30
*時間は多少変更、延長になる可能性があります

12:45    ZOOMに入室(全員12:45の入室厳守をお願いします)
12:45-13:00    接続確認・グループ分け・接続トラブル対応、連絡事項など
13:00-17:30 講座

実施・参加方法

オンライン(ZOOMを利用)
*Zoomはサービス規約により、16歳未満の個人による利用を制限しています。
16歳未満で参加を希望される方は、保護者の方の管理・監督・責任のもとでZoomをご利用いただきますようお願いいたします。

●参加者用コミュニティについて
discordを利用した参加者限定のオンラインコミュニティにご参加いただく可能性があります。

募集人数

中高生〜大人 30人(先着順)
・実技(ストーブ作り)を見学にする方も含めて30人を募集します。
・募集人数30人のうち、実技(ストーブ作り)に参加する方は20人まで受け付けます。
・申込者多数の場合は、実技と講義両方にご参加いただける方を優先させていただきます。

○ 日本以外の国にお住まいの方もぜひご参加ください。講座は日本語で行われます。

○ 中高生と大人は、別々にグループ分けを行います。

○ アーカイブ視聴のみのご参加は受け付けていません。

参加費

● 中高生、大学生  無料
● 社会人      1000円

○ 社会人大学生の方は「社会人」枠でのお申込みをお願いします。
○ 原則として返金はできませんので、あらかじめご了承のほどお願い申し上げます。

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)の事業は基本的に出捐(しゅつえん)企業と賛助会員の寄付金によって運営されています。寄付金は、多様な価値が尊重される社会を築いて若い人たちに渡していくという活動趣旨に賛同した方たちからTJFに託されたお金です。この講座も運営のほとんどが寄付金によって成り立っているため、参加費が低くおさえられています。本事業の趣旨の詳細は、「テンダーさんのその辺のもので生きるオンライン講座の開催にあたって」をご覧ください。

申込み方法

以下の申込みフォームよりお申込みください。

○ 参加者のみなさん、講師、スタッフ全員が講座内容に集中できる環境をつくるため、個人での参加のみ受け付けます。
・ご家族のうち複数の方が参加される場合でも、それぞれ個別にお申し込みください。

●中高生用申込みフォームへ
(日本在住の方、海外在住の方どちらもこちらから手続きをお願いします)

●大学生・社会人用申込みフォーム
(日本在住の方、海外在住の方どちらもこちらから手続きをお願いします)

申込締切

2022年5月31日(火)
*期日前に定員に達した場合はその時点で締切ります。

お支払方法

お申し込み後、返信メールにて振込先をご案内いたします。

お申し込み後(クレジットカード支払いの方はpaypalの請求書をお受け取り後)、4営業日をめどに、参加費をお支払いください。

*銀行口座振り込みおよび郵便振替については請求書は発行いたしませんのでご注意ください。
*期日までにお振込の確認ができず、かつ、ご連絡がない場合は、お申込みをキャンセルさせていただくことがあります。

お申込みにあたってご同意いただきたいこと

【重要】お申込みの前に必ずお読みください。
中高生のみなさんは、保護者の方にもお読みいただき、同意を得てから申し込んでください。

1) ご自身の安全の確保と免責について
さまざまな技術を体験する過程では事故や怪我などが発生する可能性があります。
オンライン講座なので、講師やスタッフが直接サポートすることはできません。
ご自身の安全を十分に確保してください。
なお、講座参加中および講座終了後の事故、トラブルについて、TJFおよび講師は一切の責任を負いません。

*保険についてはこちらをお読みください。

2) 録画・撮影について
講座の様子および参加者が制作した成果物等を、写真と動画で記録させていただきます。
・録画は、復習用として、参加者のみなさんと3ヶ月間限定で共有いたします。
・記録した写真(おもに録画からキャプチャーしたもの)は、本プログラムの報告および広報活動(*)に使用することがあります。報告および広報での使用にあたっては、個人名が特定されないよう配慮いたします。本名や学校名・所属先を掲載する場合は、あらかじめご本人、保護者の方の了承を得るものといたします。

*本講座の報告および広報活動のおもなメディア
TJFの公式ウェブサイト http://www.tjf.or.jp/
同 公式Facebook https://www.facebook.com/TheJapanForum/
同インスタグラム  https://www.instagram.com/thejapanforum_tjf/
同 事業報告書(ウェブおよび印刷物)  http://www.tjf.or.jp/publication/coreca/

3) ビデオ・オンでのご参加について
本講座は、参加者のみなさんと講師、スタッフ全員が、対等な立場でお互いの情報を受配信しているという考え方に基づいて実施しています(詳細は「その辺のもので生きるオンライン講座 受講の前に – 受配信について」をご一読ください)。そのため、講座中はご自身の映像を配信(ビデオをオン)していただきますようお願いいたします。
ご自分のお顔を報告・広報物に使用してほしくない等のご要望がありましたら別途お知らせください。

4) 日程の変更について
インターネット接続のトラブルなど不測の事態が発生した場合、講座の日程を変更することがあります。

金銭的な困難のある方へ

中高生に限り、講座の参加に必要な道具・材料をそろえるにあたって金額面で問題がある場合、講座で学んだことを行動に移していただくことを条件(*)に、国際文化フォーラムがご本人とご相談のうえ、道具・材料、受配信環境等をととのえるために必要なサポートをいたします。
ご希望の方は、申込みフォームの「コメント欄」でご連絡ください。

*たとえば、講座終了後、「火熾(ひおき)ストーブ」を必要とする人を探して、その人といっしょにストーブを作り、講座で学んだ内容を伝える。さらに、その様子をこの講座の参加者コミュニティでレポートする、など。「その辺のもので生きる」、「オルタナティブもできる」の第一歩を踏み出す他の行動をご提案いただいてもかまいません。(講座全体の趣旨のページをご参照ください)

主催・お問い合わせ

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)
担当:室中

japanforum@tjf.or.jp

お急ぎの場合のみお電話でご連絡ください。
tel. 03-5981-8652
(日本時間 月-金9:30-17:30、 【休業日】土日祝日および12/29-1/4)
*上記時間帯であっても電話に出られない場合があります。
支障がない限り、メールでのご連絡をお願いします。

講座日程

2021年2月〜2023年3月

※すべての講座を終了しました。

2021
2/7(日)[01] アルミ缶を使い倒そう【終了】 レポート はこちら
3/14(日)[02] 棒と板だけで火を起こそう【終了】  レポート はこちら
4/4(日)[03] 3D設計と3Dプリントを覚えて、必要なものを作ろう【終了】レポート はこちら
6/6(日)[04] 雨水タンクを作って、水を自給自足しよう【終了】 →レポートはこちら
8/1(日)[05] システム思考を身につけて「しょうがない」を乗り越えろ!【終了】 →レポート 【前編】 / 【後編
10/3(日)[06] その辺の草からロープを作ろう。ロープができれば暮らしが始まる【終了】→レポート 【前編】 / 【後編
11/28(日)【秋の特別編】その辺のもので生きるための心の作法 〜「正しさ」を越えて【終了】
(講師:安納献さん、鈴木重子さん)
12/26(日)[07] プラごみから必要なものを作る【終了】 →レポートはこちら
2022
2/27(日)[08] キッチンで鋳造を始めよう! 【終了】
6/5(日)[09] 鉄工を身につけて強力なストーブを作ろう【終了】→レポート 【前編】 / 【後編new!
8/21(日)[10] きみのためのエネルギー。実用パラボラソーラークッカーを作って太陽熱で調理する【終了】
10/2(日)[11] 交渉を学び、こころざしを護る 【終了】→レポート 【前編】 / 【後編
12/25(日)[12]生き物の輪に戻るためにドライトイレを作ろう 【終了】→レポート 【前編】 / 【後編new!
3/26(日)[13] 当たり前を変えよう、大切なものを守ろう【終了】
(これまでに1回以上参加した方たち向け