公益財団法人国際文化フォーラム

学校のソトでうでだめし募集

08「キッチンで鋳造を始めよう!」 – 連続講座[その辺のもので生きる]

(※ このオンライン講座の趣旨はコチラをご覧ください。)

2022.2/27 テンダーさんの「その辺のもので生きる」オンライン講座 第8回

「キッチンで鋳造を始めよう!」 ですること

きみは鋳造をしたことがあるだろうか?

鋳造とは、一般には金属を溶かして何らかの型に流し込んでものを作ること。

でももうちょっと気楽に考えるなら、バレンタインデーのためにチョコレートを溶かして型に流し込むのも、冬の庭に置いといたバケツにそっくりそのままバケツの形の氷が張るのも、言ってみれば鋳造だ。

美味しい鋳造、チョコレート。

そう、鋳造は難しくて到底できないような技術じゃないんだ。金属を使ったとしても、チョコレートでやるのとそこまで大きな違いはない(と僕は思う)。

鋳造は型にするための砂と、材料の金属と、それを溶かす燃料さえあればどこでもできる。

ゆえに紀元前から世界中で行われている最も原始的な金属加工法ではあるものの、現代でも車のエンジンの重要な部品や、大型タンカーの巨大なプロペラなどは鋳造で作られている。

複雑なものを作る場合、鋳造でしかやりようがない、ということが世界にはまだまだたくさんあるんだ。

講座当日は、という美しくて柔かく、低い温度でも溶かせる素晴らしい無毒な金属を使って、鋳造の世界をのぞくことになるだろう。

原始と最先端をつなぐ鋳造の世界への扉は、何を隠そうきみの家のキッチンにある。

さあ、スリッパを履いてエプロンをかけて、鋳造の冒険に出かけよう!

講座のねらい
・鋳造のやり方を理解する
・金属の融点を知る
・身の回りには鋳造品だらけだということを知る
・金属の物も自分で作れることを知る
・「あれ? これプラスチックでも同じことできるんじゃない?」ってなる

鋳造の例

講師家族が友人夫婦に贈った錫のぐい飲み
木枠に原型を埋めて砂を詰める。砂場で砂遊びをするような作業だ。
車のシリンダーヘッド
アルミニウムを鋳造して作られた、エンジンのシリンダーヘッド。

キーワード

鋳造、融点、錫、ホワイトメタル、鉛、毒、砂、型、湯、ものづくり、手に職

危険度

★★★★☆

合わせての参加をおすすめする講座

  • 2022. 6/5(日) [10] 鉄板をハサミで切って、金属加工をはじめよう(仮)

講座で使用する言語

・日本語
(*日本以外の国に在住の方もぜひご参加ください。講座の内容を理解する日本語力が必要です。)

本講座のチラシ

学校等での配布、掲示用にチラシを作成しました。多くの中高生の方達にご案内いただければ幸いです。
ダウンロードしてご利用ください。

講師:テンダーさん

鹿児島にて、生態系の再生と廃材利用のための市民工房「ダイナミックラボ」を運営。
システム思考、オープンソース、非暴力コミュニケーション、
先住民技術、適正技術等の人類の叡智を核に、考え、実践・実現し、伝えることを繰り返しています。
著書に「わがや電力 12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」(ヨホホ研究所)。


講座に参加するための準備A(鋳造回)

必要な材料など(ご自分でそろえていただくもの)

*道具、材料は変更になる可能性があります。変更があった場合は随時メールでご連絡いたします。

  • 道具
    • ツナの空き缶2〜3個(必要なくなりました)
    • 缶切り(必要なくなりました)
    • 丸い割り箸 or 丸い箸(祝箸のようなもの)
    • 手鍋(小さくて注ぎ口があるもの推奨、錫を溶かすのに使うので今後料理用に使わないもの
    • なるべく大きなお盆
    • シリコンシート(お盆を覆える広さがあるとベスト)
    • カセットコンロ(なければキッチンのコンロ)
      *錫は溶かしたら即座に枠に流し込む必要があります(錫の温度がすぐに下がってしまうため)。そのため、コンロと枠を作る作業をする場所はすぐ近くである必要があります。
    • すりこぎ
    • すり鉢(なるべく大きいもの。猫砂を入れて、すりこぎでつぶすのに使います)
    • 定規、または、平らな板状のもの(木枠に入れた砂をすりきるために使います) new! (2/23更新)
    • キッチンスケール
    • ふるい(お菓子の粉をふるうようなもの、直径13〜15cm程度)
    • なるべく大きいボウル 2個(直径25cm以上のもの、材料を入れるのに使います) 
    • 直径40mm前後の底が平らな麺棒、角材、瓶など(砂を押すのに使います) *リンク先の画像をご参照ください
    • 筆(おちょこなどについた砂を払うのに使います)
    • ニッパー
    • カッター
    • あれば、爪やすりまたは棒やすり
    • あれば、画びょう 6個以上 new! (2/23更新)
      *木枠をひっくり返す作業がうまくいかない人のためのオプションとして、画びょうを木枠に刺し、指をひっかけられるようにします。画鋲の指でもつ部分はあまり長くないほうがいいです。
    • あれば、指サックまたは輪ゴム(おちょこを砂から抜くときにすべり止めとして使います)
    • おちょこ or ぐい飲み(鋳造原型として使います。形状に向き、不向きがあるのでリンク先の説明を参考にご準備ください) (検討の結果、鋳造がしやすい形のものを主催者からお送りすることにしました。海外在住の方は、リンク先を参考にご自分でご用意ください)
    • マスク(ふだん使っているものでOK)
    • 厚手の軍手(取っ手が熱くなるタイプの鍋をもつときに使います)
    • 水を入れたバケツ(万一、火が燃え広がった場合の消火用)
  • 材料
    • コップ1杯の水
    • その辺の乾いた砂  1200g
    • コーンスターチ(必要量は15g、片栗粉は不可、必ずコーンスターチを! )
    • 猫砂230g(成分にベントナイトと表記のあるもの、未使用のもの)

主催者からお送りする道具・材料(日本在住の方のみ)

・錫ペレット
・木枠
・おちょこ

●海外からご参加の方へ
中高生・大学生・社会人に関わらず、すべての道具・材料をご自分でそろえていただきますようお願いします。
上記「必要な材料など(ご自分でそろえていただくもの)」に加えて、以下をご用意ください。
錫ペレット 100g以上
・鉛が含有していないこと(99.99%純度ならおそらく大丈夫)
・インゴットではなくて、溶かしやすいブロックなりペレットなりになっていること
参考リンク(リンク先の製品は錫ペレットではなく錫インゴットなのでご注意ください) 
*インゴットしか手に入らない場合は、ニッパーであらかじめ切っておくか、当日ゆっくり溶かせば使えます。
おちょこ or ぐい飲み(鋳造原型として使います。形状に向き、不向きがあるのでリンク先の説明を参考にご準備ください)
木枠(後日、参考画像と参考寸法の情報を送りますのでご自身で製作してください)


講座に参加するための準備B(全回共通)

オンライン参加に必要な環境と準備

  1. ZOOMに安定的に接続できること (※進行上、諸々の障壁となるため、2アカウントでの入室は禁止とします)
    本講座ではZOOMアプリやマイク付きイヤフォンの利用のほか、いくつか準備をお願いしたいことがあります。事前に「本講座でのZOOMの使いかた」をご一読ください。
  2. 当講座は、スマートフォンやコンピューター単独での受講を不可としています。その理由と必要な機材については「受配信のための機材準備」をご一読ください。
  3. また、この講座は、講師から参加者への一方的なオンライン講座ではありません。講座は危険のある内容を含み、双方向に情報をやり取りする必要があるため、必ず「その辺のもので生きるオンライン講座 受講の前に – 受配信について」をご一読ください。

講座の開催にあたって

国際文化フォーラム(TJF)は、多様な価値に寛容な社会で人びとが人生の選択肢を増やし可能性を広げるような文化をつくり、次の世代に渡していくことをめざして事業を行っています。

この講座をなぜ開催するのかについては、「テンダーさんのその辺のもので生きるオンライン講座の開催にあたって」にまとめましたので、お読みいただければ幸いです。


2022. 2/27 「キッチンで鋳造を始めよう!」講座概要

日時

2022年2月27日(日) 13:10 – 17:00
*時間は多少変更、延長になる可能性があります

13:10    ZOOMに入室(全員)
13:10-13:30    接続確認・グループ分け・接続トラブル対応など
13:30-17:00 講座

実施・参加方法

オンライン(ZOOMを利用)

●参加者用コミュニティについて
discordを利用した参加者限定のオンラインコミュニティにご参加いただく可能性があります。

募集人数

中高生〜大人 20人
*先着順

○ 日本以外の国にお住まいの方もぜひご参加ください。講座は日本語で行われます。

○ 中高生と大人は、別々にグループ分けを行います。

○ アーカイブ視聴のみのご参加は受け付けていません。

参加費

*主催者よりお送りする材料費用がかかるため、通常の講座より参加費が高くなっています。ご了承のほどお願いいたします。

● 中高生、大学生
・日本在住の方  1500円
・海外在住の方(材料の送付がありません)       無料

● 社会人
・日本在住の方    3000円
・海外在住の方(材料の送付がありません)     1000円

○ 社会人大学生の方は「社会人」枠でのお申込みをお願いします。
○ 原則として返金はできませんので、あらかじめご了承のほどお願い申し上げます。

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)の事業は基本的に出捐(しゅつえん)企業と賛助会員の寄付金によって運営されています。寄付金は、多様な価値が尊重される社会を築いて若い人たちに渡していくという活動趣旨に賛同した方たちからTJFに託されたお金です。この講座も運営のほとんどが寄付金によって成り立っているため、参加費が低くおさえられています。本事業の趣旨の詳細は、「テンダーさんのその辺のもので生きるオンライン講座の開催にあたって」をご覧ください。

申込み方法

以下の申込みフォームよりお申込みください。

○ 参加者のみなさん、講師、スタッフ全員が講座内容に集中できる環境をつくるため、個人での参加のみ受け付けます。
・ご家族のうち複数の方が参加される場合でも、それぞれ個別にお申し込みください。
・ご家族等で参加される場合でも、それぞれ必要な材料等をそろえていただいた上で、異なるZOOMアカウント、異なる部屋・場所から、ご参加ください。

●中高生用申込みフォーム
日本在住の方
海外在住の方

大学生・社会人用申込みフォーム
日本在住の方
海外在住の方

申込締切

2022年2月16日(水)
*期日前に定員に達した場合はその時点で締切ります。

お支払方法

お申し込み後、返信メールにて振込先をご案内いたします。

お申し込み後(クレジットカード支払いの方はpaypalの請求書をお受け取り後)、4営業日をめどに、参加費をお支払いください。

*銀行口座振り込みおよび郵便振替については請求書は発行いたしませんのでご注意ください。
*期日までにお振込の確認ができず、かつ、ご連絡がない場合は、お申込みをキャンセルさせていただくことがあります。

お申込みにあたってご同意いただきたいこと

【重要】お申込みの前に必ずお読みください。
中高生のみなさんは、保護者の方にもお読みいただき、同意を得てから申し込んでください。

1) ご自身の安全の確保と免責について
さまざまな技術を体験する過程では事故や怪我などが発生する可能性があります。
オンライン講座なので、講師やスタッフが直接サポートすることはできません。
ご自身の安全を十分に確保してください。
なお、講座参加中および講座終了後の事故、トラブルについて、TJFおよび講師は一切の責任を負いません。

*保険についてはこちらをお読みください。

2) 録画・撮影について
講座の様子および参加者が制作した成果物等を、写真と動画で記録させていただきます。
・録画は、復習用として、参加者のみなさんと3ヶ月間限定で共有いたします。
・記録した写真(おもに録画からキャプチャーしたもの)は、本プログラムの報告および広報活動(*)に使用することがあります。報告および広報での使用にあたっては、個人名が特定されないよう配慮いたします。本名や学校名・所属先を掲載する場合は、あらかじめご本人、保護者の方の了承を得るものといたします。

*本講座の報告および広報活動のおもなメディア
TJFの公式ウェブサイト http://www.tjf.or.jp/
同 公式Facebook https://www.facebook.com/TheJapanForum/
同インスタグラム  https://www.instagram.com/thejapanforum_tjf/
同 事業報告書(ウェブおよび印刷物)  http://www.tjf.or.jp/publication/coreca/

3) ビデオ・オンでのご参加について
本講座は、参加者のみなさんと講師、スタッフ全員が、対等な立場でお互いの情報を受配信しているという考え方に基づいて実施しています(詳細は「その辺のもので生きるオンライン講座 受講の前に – 受配信について」をご一読ください)。そのため、講座中はご自身の映像を配信(ビデオをオン)していただきますようお願いいたします。
ご自分のお顔を報告・広報物に使用してほしくない等のご要望がありましたら別途お知らせください。

4) 日程の変更について
インターネット接続のトラブルなど不測の事態が発生した場合、講座の日程を変更することがあります。

金銭的な困難のある方へ

中高生に限り、講座の参加に必要な道具・材料をそろえるにあたって金額面で問題がある場合、講座で学んだことを行動に移していただくことを条件(*)に、国際文化フォーラムがご本人とご相談のうえ、道具・材料、受配信環境等をととのえるために必要なサポートをいたします。
ご希望の方は、申込みフォームの「コメント欄」でご連絡ください。

*たとえば、講座終了後、錫の鋳造で製品を作り、自分の責任で売ってみるなど。「その辺のもので生きる」、「オルタナティブもできる」の第一歩を踏み出す他の行動をご提案いただいてもかまいません。(講座全体の趣旨のページをご参照ください)

主催・お問い合わせ

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)
担当:室中

japanforum@tjf.or.jp

お急ぎの場合のみお電話でご連絡ください。
tel. 03-5981-8652
(日本時間 月-金9:30-17:30、 【休業日】土日祝日および12/29-1/4)
*上記時間帯であっても電話に出られない場合があります。
支障がない限り、メールでのご連絡をお願いします。

講座日程

2021年2月〜2023年3月

※すべての講座を終了しました。

2021
2/7(日)[01] アルミ缶を使い倒そう【終了】 レポート はこちら
3/14(日)[02] 棒と板だけで火を起こそう【終了】  レポート はこちら
4/4(日)[03] 3D設計と3Dプリントを覚えて、必要なものを作ろう【終了】レポート はこちら
6/6(日)[04] 雨水タンクを作って、水を自給自足しよう【終了】 →レポートはこちら
8/1(日)[05] システム思考を身につけて「しょうがない」を乗り越えろ!【終了】 →レポート 【前編】 / 【後編
10/3(日)[06] その辺の草からロープを作ろう。ロープができれば暮らしが始まる【終了】→レポート 【前編】 / 【後編
11/28(日)【秋の特別編】その辺のもので生きるための心の作法 〜「正しさ」を越えて【終了】
(講師:安納献さん、鈴木重子さん)
12/26(日)[07] プラごみから必要なものを作る【終了】 →レポートはこちら
2022
2/27(日)[08] キッチンで鋳造を始めよう! 【終了】
6/5(日)[09] 鉄工を身につけて強力なストーブを作ろう【終了】→レポート 【前編】 / 【後編new!
8/21(日)[10] きみのためのエネルギー。実用パラボラソーラークッカーを作って太陽熱で調理する【終了】
10/2(日)[11] 交渉を学び、こころざしを護る 【終了】→レポート 【前編】 / 【後編
12/25(日)[12]生き物の輪に戻るためにドライトイレを作ろう 【終了】→レポート 【前編】 / 【後編new!
3/26(日)[13] 当たり前を変えよう、大切なものを守ろう【終了】
(これまでに1回以上参加した方たち向け