公益財団法人国際文化フォーラム

りんごをかじろう報告

はじめの一歩

学校の外で学べる場をつくる。そうすればもっと多くの中高生が中国語や韓国語を学ぶ機会ができる。神奈川県私立中学高等学校協会が協力してくれることになり、2009年度、私学協会主催の土曜中国語講座が実施された。中国の友だちに自分のことが伝えられるようになることを目標に6回の講座にした。
学校で新規開講するには、カリキュラムの変更、講師確保などハードルが高い。その後も、桜美林大学孔子学院、ISI 国際学院とも共催で講座を実施し、中国語を学ぶ機会が広がった。 2010年度には駐日韓国大使館韓国文化院世宗学堂と共催し、土曜日に韓国語講座を始めた。初心者でも応募しやすいスピーチコンテストへの参加も組み込んだ、親しみやすい1年間の講座だ。毎年募集が始まるとすぐに定員に達する。

2013年度からは、中高生が関心をもつテーマを取り上げ、ことばや文化にふれる1日体験講座も実施した。カラオケボックスで好きなK-POP の曲を歌えるようになること、中国語でボードゲームを楽しむことを目標に講座を実施し、学んだことばで同世代の仲間と交流する場も設けた

参加者の声

それまでは趣味もなく部活に打ち込むわけでもなかったが、世宗学堂で同世代の友だちと韓国語を学ぶことで刺激をうけ韓国語に夢中になった。韓国語がすべてのモチベーションになり、どんどん行動を起こせるようになった。(2013年度韓国語講座参加者)

※30周年記念誌『Tracks』に掲載