聞き書きの名手といわれる作家・塩野米松さんが、日置市で活躍されているさまざまな職業の方に聞き書き公開インタビューを行います。話し手は、陶工の徳田正人さん、和菓子づくりの前田ゆりえさん、漁師の佐々祐一さんです。
徳田さんは、1985年吹上(ふきあげ)に松韻窯を開いて以来、地元の土にこだわり、陶土から釉薬まで自分でつくり、温もりのある器をつくっています。前田さんは、130年以上続く老舗の「前田家」の4代目店主・晋作さんと結婚後、晋作さんは洋菓子を中心に、ゆりえさんは和菓子づくりを主に行っています。佐々さんは、漁師になるため、2015年に横浜から日置市に移住し、ツキヒガイの資源確保のために研究を行うなどサステナブルな漁業をめざして活動しています。
塩野さんは、失われゆく伝統文化・技術の記録を残すため人びとの暮らしや職人の仕事を追って各地で聞き書きを続けています。法隆寺棟梁の西岡常一氏やその弟子に聞き書きした『木のいのち木のこころ―天・地・人』(新潮社)はロングセラーで、ほかに『手業に学べ』(筑摩書房)、『失われた手仕事の思想』(中央公論新社)など多数の著作があります。
塩野さんの繰り出す質問は3名のそれぞれの仕事に迫り、生き方を浮き上がらせていきます。ひとりと真摯に向き合い、対話を重ねていく「聞き書き」は、一人ひとりの個性を際立たせ、日常のなかの宝に光をあてることにつながります。
また、高校生を対象とする『聞き書き甲子園』(聞き書き甲子園実行委員会主催)のドキュメンタリー映画「森聞き」(柴田昌平監督)を上映し、『聞き書き甲子園』の第1回から講師を務めている塩野さんが「聞き書き」の魅力についても語ります。
近隣の方、興味のある方、ぜひお越しください。こちらのフォームよりお申し込みください。
チラシはこちらから
事業担当:千葉美由紀
事業データ
ひおき再発見~聞き書き作家・塩野米松さんが仕事と暮らしを聞く
2024年10月6日(日)13:00~16:00
鹿児島県日置市立ふきあげ図書館(日置市吹上町中原2775-2)
図書館関係者、教育関係者、中高大学生、中高生の保護者、興味のある方
30名(先着順)
無料
公益財団法人国際文化フォーラム
日置市教育委員会
日置市図書館
9月30日(ただし定員に達した時点で募集を終了します)