公益財団法人国際文化フォーラム

多言語・多文化交流:パフォーマンス合宿報告

「PCAMP 5年の歩み」オンライン報告会&交流会を実施しました

2023年6月25日(日)にオンラインで、「PCAMP 5年の歩みを振り返る報告会」と交流会を実施し、報告会には13名、交流会には8名の参加がありました。

報告会では、5月28日(日)に広島県呉市で開催し公開報告会の記録動画を上映しました。PCAMPの趣旨や挑戦、課題など運営側の視点からの報告に加え、PCAMPに参加した高校生やその保護者、ファシリテーターなど20名以上の映像インタビューをまとめた記録動画は2時間に及ぶものでした。上映会後のアンケートには、「PCAMPの歴史~コロナ禍での苦労、新たな挑戦など~について知ることができて興味深かった」「(今回のように)振り返ってそれらを俯瞰するような機会も重要」といった感想がありました。

「多文化×芸術」

PCAMPがコンセプトとして掲げている「多文化×芸術」をみなさんと考えたいということが、5月の公開報告会と今回の記録動画オンライン上映会の趣旨の一つでもありました。

参加された皆さんにそれぞれ思うところがあったことは、参加後アンケートに書かれた以下の感想からもうかがえました。

  • 「どんな文化背景の違いがあっても、認知的能力・身体的能力の個性があったとしても、みんなで共有し、楽しめるものが芸術だと思うし、協力してアート作品としての鑑賞にも十分に耐えうる美しいものを作成する過程は素晴らしい」
  • 「(芸術は)正解がなく、多様性に価値を見出し、そして見ている世界の意味づけがかわるほどの力をもつ……。そういう意味で、多文化と芸術はとても親和性があると思いました」
  • 「以前から、人の成長や緩やかにつながるコミュニティづくりにおける芸術の力は大きいと思っていました。今回PCAMPの映像を見て、『多文化』という今まで私が考えてこなかった方向にも芸術の力が及ぶのだとわかりました。参加した子どもたちの姿を見て、このコンセプトは本当に素敵だと思いました」 ・(動画で参加高校生の様子を見て)「『多文化×芸術』= のあとに何があるのか、それがよくわかりました」

記録動画を見ながら、PC画面の前で身体を動かした参加者からは、「とても楽しくて踊っちゃいました」との感想が上がった
©Luna2works

活発な意見交換

上映会に続いてもうけた1時間程度のオンライン交流会は少人数でしたが、少人数だからこその濃密な意見交換の時間となりました。初めてPCAMPのことを知って上映会に参加した方は、高校生の表情がどんどんかわり表現力も高まっていく様子に驚いたようでした。5月の公開発表会で体験WSに参加した方からは、小学生から60代までみんなでまじって交流して、アクティビティをしたことが楽しくて心に残っていると話しました。

また、交流会に参加した方何人かから、高校生と接するときに気をつけていることは何かという質問が、同席していたPCAMP2022のファシリテーター2名に投げかけられました。それに対して、ファシリテーターたちは、「集まってすぐにさあやろうとなっても難しい。知り合うアクティビティをして、ゲームをしながらわかりあっていく、そしていつの間にか表現していたとなるように、丁寧にプログラムをつくっている」「安心して発言し、安心して自分を出せて、そのうえで挑戦したいという気持ちになるように寄り添ってサポートしている」と答えました。すると、寄り添うだけでできるだろうか、という突っ込んだ質問が重ねられました。それに対して、「寄り添うだけではだめで、ファシリテーターたちがどれだけ恥をかけるか、自分をさらせられるかが大事で、ここまで開いていいんだよというのをデモンストレーションやゲームを通じて見せることで、参加高校生たちが私たちも開いていいのかなと思っていくのだと思う」と説明しました。一連の質問をした方からは、学校では安心安全な場をつくるにはどうしたらいいのかという問題意識があるが、先生たちが自分を開放することなくそういう場はつくれない、大人がかわらなくては30年後の世界はつくれない、といった発言がありました。

「ひろしまPCAMP2022」の1シーン。ファシリテーター自らが心も身体も思いっきり開く
©キクイヒロシ

★5月28日(日)に広島県呉市で開催し公開報告会&体験ワークショップの記事はこちらからご覧ください。

(事業担当:長江春子、千葉美由紀)

事業データ

PCAMP5年の歩みオンライン報告会&交流会

期日

2023年6月25日(日)

参加者

①上映会:13名
②交流会:8名