公益財団法人国際文化フォーラム

報告

日本の日常にふれる

2015年12月に中国で日本語教育を実施している高校の校長を日本に招聘するプログラムを実施しました。滞在中は、学校現場を訪れて、管理職や教師、生徒と交流したり、日常生活の一部を体験してもらいました。

来日した中国の校長たちのつぶやき

  • ピーク時には女性専用車両ができることを知って、子どもだけでなく女性の権利と安全も重視していることがわかりました。
  • あちこちで感じた細かな心遣いは日本の高いレベルの科学技術に支えられていると思います。空港で入ったトイレは、暖かな色の電気に照らされ、掃除が行き届いて清潔でした。そして、人を察知して温かくなる便座と、ばつの悪さを消してくれる水の流れる音には驚きました。
  • 努力することをいとわない人たちに感心しました。なかでも感動したのはタクシーの運転手です。私たちが乗るときにドアを開け、乗り込んだら閉めてくれ、そのあと私たちの荷物をトランクに入れてくれました。ずっと謙虚な態度で、だるそうな様子は一切見せず、運転も慎重でした。その様子は75 歳には全く見えませんでした。すぐに怠けてしまう自分が恥ずかしくなりました。
  • 今回は電車で移動することが多かったのでふだんの生活を知ることができました。
  • 訪問した和光国際高校では中国国旗を掲揚して歓迎してくれて、とても嬉しかった。
  • いちばん感慨深かったのは日本人の安全意識です。例えば、耐震性の高い校舎、女性専用車両。そしてホテルのタンスの隅に置かれた懐中電灯。日本人の安全意識がこんな細かなところにも現われていると思い感激しました。

事業データ

隣語教育に取り組む日中の校長交流プログラム(招聘)

期間

2015年12月15日(火)~20日(日)

場所

東京

主催

中国中等日本語課程設置校工作研究会、TJF

助成

漢語橋基金、(公財)東華教育文化交流財団、(公財)三菱UFJ国際財団

輸送協力

ANA

参加者

中等日本語課程設置校工作研究会のメンバー校の管理職19名

※12月19日(土)に、日中校長交流会を実施した。
※事業報告書『CoReCa2015-2016』に掲載。所属・肩書きは事業実施時のもの。