公益財団法人国際文化フォーラム

新たな表現を探るオンライン交流報告

新たな表現を探るオンライン交流プログラム「みんなでcollaboard!」を実施しました

写真で表現してコラボしよう!

 TJFで2020年より実施してきた、様々なオンライン交流プログラムの知見を活かしつつ、新しい可能性を試みるべく、「写真」を表現の媒体にした4日間のオンライン交流プログラム「みんなでcollaboard!」を実施しました。中高生年代を対象にし、日本国内外から参加者を募り実施した本プログラムですが、中でも「写真」を使った表現とコラボが中心となる交流プログラムにした理由は次の3つです。

言葉だけの表現に頼らないプログラムを:

➡オンライン交流は、画面に映っている表情や音声などの情報しかないので、一人ひとりの「発言(言葉)」に頼ることが多くなりがちです。よって、話すことが苦手だったり、口数が少ないタイプの人にとっては、ハードルが高いと感じられるかもしれません。写真なら、中に写っている被写体、風景、撮られたアングルなどから相手が様々な情報を読み取れます。話すことが苦手で交流に挑戦することをためらっている人でも、チャレンジできるようなプログラムにしました。言葉で表しきれない部分が写真を通して伝わってきて、それによって会話がさらに広がることを実感できていました。

昨年度に実施したプログラムにおいて、写真を使って自分を表すワンシーンがとても好評であったこと:

➡昨年度実施の「地球講座×パフォーマンス合宿(オンライン版)」において、事前課題で写真を提出してもらいました。言葉以外の表現方法として、「自分と地球・自然に関する写真」というテーマでひとり1枚提出してもらい、プログラム内でシェアしました。すると、どこで撮ったの?これはなに?きれいだね!どうやって撮ったの?などと多くのコメントが寄せられ、写真を通して交流が生まれました。そして、ひとり1枚と指定しているにも関わらずほとんどの参加者が複数枚提出したことから、写真での表現に抵抗がなく、表現したいことが多いのだと実感しました。

参加者世代にとっての写真の日常性:

➡今の中高生にとって写真はとても身近なもので、多くの人が携帯で写真を撮り、それらをSNSにアップして自分を表現することを楽しんでいます。いつも眺めている写真を通して、遠く離れている多様な同世代と気軽に交流でき、さらにコラボレーションして創造できるプログラムを、との思いで「写真」を媒体にした交流を実施しました。

Zoomとオンラインデザインアプリ「Canva」の併用

 写真を使って「表現すること」+「コラボすること」をオンラインで実現するために、オンラインミーティングアプリZoomに加え、オンラインデザインツール「Canva」をコラボレーションの舞台にしました。

チームで作品を作る際、参加者たちにはZoomをつなげたまま、Canvaにも同時に接続してもらいました。Canvaには複数人が同時に一つのホワイトボードを編集できる機能があるので、Zoomとの併用で話し合いながら創作できる環境が整います。耳ではみんなの声を聞きながら、目ではホワイトボードの画面を確認し、写真やスタンプを追加したり好きな要素を足したりして、コラボレーション活動を進めていきます。また、Canva上では、言葉を意識して交わさずともそれぞれの感性を活かして自由に写真を編集できるので、言葉での表現が苦手な参加者や中韓のメンバーたちも安心して自己表現し協働できると考えました。

                  Canvaのホワイトボードを参加者たちが操作している様子

本番前の活動:2つの事前課題

 参加者は国内外から16名が集まりました(日本6名、韓国5名、中国5名)。また、参加者たちを見守りつつ、交流がより円滑になるよう手伝う役としてTJFのプログラムのOBOG5名をサポーターとして迎えました。

本番の1か月ほど前、コミュニケーションツールSlackに参加者たちとサポーターを招待し、まずは簡単な自己紹介をしてもらいました。交流初日の2週間ほど前には、以下の事前課題を出しました。

事前課題①:次の4つのテーマに該当する写真をタイトルと共に提出

  • 「自分の名前」を書く、またはデザインした写真

   →タイトル:My name is ●●●●

  • 「空の風景」を撮影した写真

   →タイトル:My sky is ●●●●

  • 「自分にとってのソウルフード」を撮影した写真

   →タイトル:My soul-food is●●●●

  • 「自分が動物だったら?」を想像し、自分で紙などに描いた絵、

   またはパソコン等で描いた絵を撮影した写真

   →タイトル:My animal is ●●●●

16名の参加者が提出した「My Name is」 の画像。好きな色や写真を用いて画像を制作、または手書きで自分の名前を書いたもの。
16名の参加者が提出した「My Sky is」 の画像。様々な空の写真から、一人ひとりの感性が感じられる。
16名の参加者が提出した「My Soul-food is」 の画像。お互いの食文化や「好き」が分かる一枚。
16名の参加者が提出した「My Animal is」 の画像。好きな動物の写真から自分で直接描いた絵まで、個性と感性があふれている。

4つのテーマは、参加者一人ひとりが表れる内容を選びました。事前課題①を遂行する上で、参加者たちはひとりでテーマについてじっくり考え、浮かんだ記憶や思いに合った写真を探すか、新しい写真を撮ります。そして、それにタイトルをつけます。

事前課題➁:自分の「未来」をテーマに、Canva上で複数枚の写真を編集し、1枚のボード(作品)を作る

 事前課題➁は、自分の未来について考え、そのイメージに合う複数枚の写真をピックアップし編集する過程が必要です。写真の配置と、写真以外に加える要素も自分で考え、じっくりテーマについて考える時間を持ちます。作る中で自然とCanvaの操作に慣れてもらうことも狙いのひとつです。

プログラム初日:シアターゲームで知り合う

 参加者の集合時間は朝8時50分。とても早いスタートでした。中国は、日本・韓国と1時間の時差があるので、中国からの参加者たちはなんと7時50分に集合です。朝早い時間で、かつ、オンラインということもあり、参加者たちが時間通りに出席してくれるかどうかが最も心配でした。遅刻者もいましたが何とか全員が揃ったところで、ファシリテーターの森永明日夏さんによるシアターゲーム*が始まります。(*自分の名前からはじめ、様々なお題や動きを順番に回していくゲーム。アメリカでは、大学の演劇科、舞台のリハーサル、そして演劇がカリキュラムに含まれている小学校などの授業で行われている。/森永明日夏さんの説明より)

参加者16名と運営スタッフ、そしてサポーターの総勢24名が、お互いを知り、心をほぐしていくために欠かせない大事な過程です。中国と韓国からの参加者は、日本語のレベルがバラバラだったため、すべての説明において逐次通訳を入れました。その分時間がかかってしまいましたが、より安心して参加できる環境にしたことで、積極的な参加につなげることができました。

シアターゲームの様子

シアターゲームではお互いの名前を呼び合うことからはじめ、好きなもの、苦手な食べ物、住んでいるところなどを単語で言い合います。言葉ではなく、動きを順番に回していくことも。最初は緊張でなかなか画面に顔を見せなかったり、声が小さかった参加者も、少しずつ笑顔を見せてくれたり、声を出してリアクションしてくれるようになりました。

お互いについて少し分かってきたところで、事前課題①のシェアをしました。事前にSlack上で提出した4枚の写真から、みんなとシェアしたい写真を1枚選び、全員と共有します。提出当時から既にSlack上で質問と感想を送り合っていましたが、直接顔を見ながら話せるようになると、さらに色々な質問が出て会話が広がりました。中でもMy Name(自分の名前を書いた絵)を紹介した参加者たちに、名前の由来やストーリーを聞いて場が盛り上がりました。

解散前に、事前課題①に関連してもう一つ課題が出されました。内容は、提出した4枚の写真それぞれについて、自分の思いを「詩」に書いてみるというものです。思いをどのように詩にするか、どうしたらより伝わるのかを、森永明日夏さんに説明してもらいました。この課題で書いた詩は、写真とセットにして「My Poem」と名づけ、後に取り掛かるチーム作品の一部となります。

チーム作品は「My Poem」と「FuturePIC(Pictureの略語)」の2つの大きな要素で構成されていて、この日の課題はMy Poemの制作活動につながります。詩を書く際、中国と韓国の参加者にはまず自分の母語で詩を書いてもらい、日本語に訳する作業は後にスタッフが手伝いました。またこの夜、slack上で各チームのメンバー発表がありました。

チームの構成と、メンバー間のコミュニケーション

チームは、日中韓のメンバーが混ざっている混成チームにしました(全4チーム)。中韓メンバーの日本語レベルはバラバラ。みんなが学校で習っている英語もレベルはバラバラです。物理的に離れているので、非言語でのコミュニケーションはほとんどできません。通信環境の問題で突然音声が途切れたり、Zoomから消えてしまったりと、言葉以外の壁もあり、コラボはそう簡単にはいきませんでした。そんな中でも、参加者たちは辛抱強く一人ひとりが使える様々な方法を駆使して、徐々に話し合いを進めていきました。通訳アプリを使ったり、写真を見せたり、英語を使ったり…伝えたい!分かり合いたい!という気持ちで何とかお互いの意見を交わし、それらを1つの作品に溶け込ませていったのでした。

2日目:My Poemの共有と未来の写真

 またシアターゲームから朝が始まります。名前を呼び合い、色々なお題で繋げていきます。事前にSlackで、ファシリテーターの明日夏さんから「自分が持っている中国に関する物を何でも良いので用意してください!」というお題が出ていました。実物がない人は、画像でもOKとのこと。

それぞれが用意した意外なアイテムの登場に、えー!と驚いたり、説明を聞いて思わずくすくす笑ったりうなずいたり。言葉だけでなく、実際の物を見せ合うことで、今までのシアターゲームとはまた違う盛り上がりを見せました。一人ひとりが「中国に関する物」と聞いて連想する色々な物に、お互い興味津々でとても楽しい時間になりました。続けて次回は韓国に関する物を用意して来てね!というお題が出されました。

韓国メンバーが、韓国で人気の中国発祥のスイーツ、「タンフールー(糖葫芦)」の写真を見せている。
中国メンバーが、パンダのグッズを見せている。

たっぷり心をほぐした後は、課題で書いた詩(My Poem)を、ふたり1組になってシェアしました。日本からの参加者と、中国・韓国からの参加者がペアになるようにし、ブレイクアウトルームでふたりきりで話してもらいました。逐次通訳はなく、大人の助けもありません。Zoom画面にいるのは相手と自分だけ。初めて直面する言葉が通じない場面に、参加者たちは焦りながらも身振り手振りやチャットを使って、なんとか思いを伝えようと頑張りました。相手の表情を見つめ、時にシーンとなる場面でも待ち続け、相手の話を集中して聞いていました。

日本メンバーによるMy Animal の絵と詩
韓国メンバーによるMy Skyの写真と詩
中国メンバーによるMy Skyの写真と詩
日本メンバーによるMy Skyの写真と詩

午後はCanvaに全員で同時接続し、Canvaの操作に慣れてもらう時間としました。様々な機能を試しながら、Canvaを自由に操作できるようになれば、言葉では伝えきれない思いを表現してもらえる大事な場になります。

全員の接続を確認し少し遊んでみたあと、チーム毎にテーマを決め、チーム初のコラボ作業に挑戦しました。各チームのサポーターが決めたテーマを発表すると、一斉にCanvaの画面上でカーソルが動き、どんどん要素が足されていきカラフルになっていきます。足すアイテムにも、足し方にもメンバー一人ひとりの感性・スタイルが表れます。みんなが足していく姿をじっと眺めつつ慎重に配置していく人、いいな!と思った別の人の要素に少しだけ自分の感性を足してみる人、ドン!とインパクトのある要素を足していく人等々…。

Zoomで話している時は表情の変化があまりなかったり反応が薄かった参加者も、Canvaでの作業に入った途端、活発に動き始めていました。日本語のレベルや、コミュニケーション能力に関わらず、協働作業ができました。みんなが作業に集中してしまって無言になった時は、サポーターたちが声掛けをして場を温めてくれました。

↓Canvaでの初めてのチーム協働作業の様子↓

(財団公式Instagramへ移動します)

3日目:チーム作品づくりの始まり

 時間が1週間空いたこともあり、少しそわそわしているようにも見えましたが、シアターゲームが始まるとみんな慣れた感じでお互いの名前を呼び合います。ゲームの後半には、「自分が持っている韓国に関する物」というお題が出ました。机の上においてあった模擬テストのプリントを見せたり、韓国のコスメを見せたり。共通点が見つかって笑いが起きる場面もありました。見せてくれる物とは別に、その人だけのストーリーも聞けるので、みんな画面に集中します。前回の中国の物に引き続き、とても盛り上がりました。

韓国コスメを見せ合っている参加者。
模擬テストのプリントを見せている参加者。

シアターゲームのあとは、本格的にチームでの活動がスタートしました。明日に迫った発表会。これから話し合いをしながらコラボし、チーム作品をつくっていきます。チーム作品は「My Poem」と「FuturePIC(Pictureの略語)」の2つの大きな要素で構成されていて、作品づくりの流れは、次のようになります。

チーム作品づくりの流れ

①「My Poem(事前課題で提出した4枚の写真+写真についての思いを綴った詩)」をチームでシェアし、発表したいものを選ぶ。

➁選んだMy Poemの写真を、チームのみんなでデコレーションする※

③事前課題で提出した「未来」というテーマのボード(作品)に、自分だけの思いを綴った詩をつける

④チームメンバーそれぞれが③の詩を持ち寄り、それらをコラボして、1つの詩をつくる。

⑤メンバー一人ひとりの「未来」のボードをコラボして、チームで一つの「未来」の作品を作る

※メンバーのひとりがシェアしてくれた➁の写真と詩を元に、チームメンバーがスタンプやペンで装飾してコラボしていきます。写真を提出した本人の意思を尊重するため、写真に込められた思いについて質問したり、装飾を加えていく際もその人が表現したいことに合っているかを確認しながら進めました。その人の思いを感じながら、各々の創造性を発揮してもらうことができ、唯一無二の作品を各チームがつくりあげることができました。

チーム作品の構成
        コラボレーション前
            チームメンバーでコラボレーション後
          コラボレーション前
            チームメンバーでコラボレーション後

午後は中間発表です。他のチームの作品を眺め、みんなの感性や色々な工夫に感心したり、私たちももっとこうしよう、と刺激を受けたりします。他のチームはこんなにも進んでいるんだ、と焦りを感じるチームも。他のチームからの褒め言葉は、自信と励みになります。それぞれの反省点や感じたことを持ち帰り、残りの時間を使って作品を仕上げていきます。明日はいよいよ発表会です。

4日目:発表会とふりかえり

 朝、最後のシアターゲームをしました。今日の特別なお題は「日本に関する物」。中韓メンバーからは、家にある日本製のカメラや、日本の好きな小説やアニメのグッズなどが出てきました。日本語のテストのプリントを直接見せてくれた参加者も。

日本のメンバーからは普段食べてるお菓子やドリンクの紹介があったり、花火の画像が出たりして、発表会の前に緊張をほぐす時間になりました。後日提出してもらったふりかえりの中で、「日中韓の物をシェアする時間がとても楽しかった!」と書いてくれた参加者が複数いました。

好きなアニメーションのグッズを見せる参加者。
日本語のテストを見せる中国メンバー。

このあとは発表会までのわずかな時間で最後の追い込みの作業に入ります。「登場の時、もっとこうしたらどうかな?」「最後に練習もう一度やってみよう!」などの声がかかります。中韓のメンバーたちは日本語の詩を読み上げる練習を重ねています。詩に込められた思いがより観客に伝わるように、区切る箇所をメモしたり、発音を確認したりしました。各チームのサポーターたちは「いいよ!」「すごい!」とチームメンバーを励まします。

午後、30人弱の見学者が見守るなか発表会が始まりました。写真を使う、言葉だけに頼らない交流という内容に可能性を感じて、応援にかけつけてくださった方もいました。各チームによる4つの作品は、短い時間の中で言葉の壁を超えて話し合いを重ね、お互いの感性や思いを大切にして生まれたもの。それが見学者の皆さんにも伝わったと、アンケートに書かれた感想で分かりました。

各チームの発表作品はこちら↓

見学者の声

・第一印象は、参加者の発表が温かみあふれるものだったということ。自分の想いを伝えるのが大変で難しさを感じていたようだが、それをいろいろな工夫をして乗り越えたからこそ出てきた温かさなのだなと思うと、いろいろ感じ入るところがある。作品については、どれも気になったので、発表前か発表後に一度じっくり見たいなと感じた。

・参加者の方々の言葉から、コミュニケーションの難しさと楽しさ、制作し発表できたことの喜び、四日間であっても心がふれあった体験ができた、という印象を受けました。オンラインだからこそ逃げ場がなかったかもしれない国際交流の経験ができ、「参加してくれてありがとう」という主催者のメッセージをたくさん受け取っていたのではないかと思いました。私個人としては、参加者にとって他では得難い体験になったのではと感じました。


発表会直後のふりかえりでは、緊張から解き放たれて「無事終わってホっとした」という声が多く、みんなへの感謝の気持ちを話す参加者も多くいました。「いとおしい時間だった」とふりかえる参加者も。後日一人ひとりに提出してもらった文章での振り返りではさらに色々な思いが綴られていました。

参加者のふりかえり(後日提出してもらった振り返りシートより抜粋)

・韓国、中国のメンバーと話ができたことが嬉しかった。他国の人と話す機会がないので、コミュニケーションを取れるだけで嬉しかった。いちばん楽しかったことは発表会に向けてのcanva作成と発表の仕方をチームで考えること。デコレーションの仕方やアイデアにその人の個性が出ていて、見るのが楽しかったし、どんどん作品が華やかになっていく過程を見るのも面白かった。(日本の参加者より) 

・外国人とコミュニケーションするためには、思ったよりもたくさんの努力が必要であることが分かった。このプログラムに参加して、コミュニケーションの仕方がわかったのが成長したところだと思う。(韓国の参加者より)

・言葉の壁があっても、それを乗り越えるために相手を理解しようと他者理解を心がける姿勢が伸びた!(日本の参加者より) 

・やっぱりそれぞれ違う国から集まったみんなだから、意思疎通が難しいのは大きかった。でも一人ひとりが翻訳アプリや英語をはじめ色んなボディランゲージを使って、お互いに意見を伝えようと努力し合うことで克服できた気がする。(韓国の参加者より)

・みんなで絵を描いた時、異なる火花がぶつかって、異なる化学反応が発生した感じがして、刺激を受けた。(中国の参加者より)

・チームで話し合いをするとき、私が日本語しか話せないから、せめてゆっくり話したり、簡単な単語を使ったりした。その経験から、どうやったら相手に伝わりやすく話せるのか考える力が伸びたと思う(日本の参加者より) 

・最初は言語不通で不安でした。最初はまだお互い知らないし、多かれ少なかれ緊張していたし臆病になっていたけど、最後発表のとき、緊張したけど克服できた。(中国の参加者より)

世界を見る視野が広くなった気がする。言語は単純な単語の意味だけでなく、その国の文化もその中に含まれているから、お互いの言葉を交わす過程で自然と文化だったり考え(価値観)も交流(Exchange)できて、その分ある出来事を見る時の視野が広くなったと感じる(韓国の参加者より)

今後に向けて

 本プログラムは、「写真とそれに対する思いを綴った詩を通した自己表現」「伝えること、理解しようとすること」に重点を置いたプログラムでした。自分の写真と詩をチームで共有・コラボする過程で他者理解につながり、チームでの創作活動では写真を使ったコラボ作業をする中で、言葉だけの表現に留まらない色々な方法での表現に挑戦しました。

事後に記入してもらった振り返りシートで、多くの参加者は、日、中、韓の混成チーム活動で感じた言葉の壁や、伝えることの難しさについてふりかえっていました。「伝える内容を考える」、「相手に分かりやすいように伝える」、「理解してもらえているか相手の反応を待つ」などのコミュニケーションの重要なポイントを、活動の中で感じられたのではないかと思います。

言葉に頼らない表現の可能性を感じたと同時に、オンラインのみで行う難しさも改めて痛感しました。参加者に最後まで積極的、自主的に参加してもらうにはどんな工夫が必要か、また、より多様な参加者を募るためには、どのような広報が効果的であるかなど、本プログラムを通して得た課題を、今後のプログラムにおいて活かして参ります。

事業担当:宮川咲、シムヒョンミン

事業データ

新たな表現を探るオンライン交流事業「みんなでcollaboard!」

期間

2024年1月27日(土)、28日(日)、2月3日(土)、4日(日)
各日9:00-12:00 13:00-15:00(日本時間)

場所

各自の場所からオンライン(Zoom使用)で参加

参加費

無料(通信料は参加者負担)

ファシリテーター

森永明日夏(舞台俳優・ティーチングアーティスト)

サポーター

山岸笑璃(PCAMP2018年参加者、サポーター3回経験者)

古田小桜(PCAMP2021年参加者、サポーター2回経験者) 

木村美穂子 (PCAMP2022年参加者)

橋本沙椰 (PCAMP2023年参加者)

岸本琢磨(PCAMP2023年参加者)

それぞれ、マレーシア、東京、岩手、千葉、滋賀から参加。

参加者

高校生15名、中学3年生1名、合計16名
日本からの参加者6名(北海道、神奈川、福岡から参加)、韓国5名(ソウル、京畿道)、中国5名(広州、ハルビン)

主催

公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)

助成

公益財団法人三菱UFJ国際財団