【ときめき取材記】私たちが知りたい・伝えたい日本

【ときめき取材記】私たちが知りたい・伝えたい日本

上田安希子(うえだ あきこ)

上田安希子(うえだ あきこ)

「めやす」×「くりっく」プロジェクトの実践。さまざまなメディアを通して自分たちが主体的に選んだテーマに関して、「人」との対話を通して理解したことをまとめ、それを人に伝えるというこの一連の活動は、これから社会で生きていくために必要となるさまざまな力を養い、そうした力の大切さを実際の社会実践の中で気づかせてくれるものです。また、仲間と完成させた成果物を、Webを通じて発信できる場を与えてもらえるということ、複数機関で同様の実践を行っていてその成果を共有できることもこの活動の最大の利点だと思います。

2018年3月6日

Category

言語
  • 日本語
対象
  • 大学生
活動タイプ
  • インタビュー
アウトプット
  • 記事
話題分野
  • からだと健康
  • 地域社会と世界
  • 自分と身近な人びと

Tags

  • インタビュー
  • ウェブ掲載
  • プロジェクト型学習
  • 対話

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単元目標

「くりっくにっぽん」のコンテンツであるインタビュー記事の作成を通して、自分たちが伝えたい・知りたい日本について知る。自分たちで主体的に、扱うテーマ、インタビューの相手、調査内容、記事の内容も話し合いを通して決め、記事を作成する。記事をインターネットに公開するコンテンツとして完成させることを目的とするため、読み手の立場を意識しながらよりよい記事になるように協働し、わかりやすく伝える方法を学ぶ。

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

実践したものです。

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

「現代日本事情」という授業を担当していて、テーマについて協働で調べ、成果を発表し合うという授業に以下のような点で限界を感じていた。
①調べる内容がどうしてもネットからの情報やありきたりの情報に偏ってしまう
②テーマに対するステレオタイプから逃れられない
③教室という閉じた空間の中だけで共有するにとどまり、実際に社会とつながる活動になりにくい
くりっくにっぽんに出会ってある大学での実践を知り、この活動は①〜③を解決してくれる非常に有効な「日本事情」の授業のひとつの形態ではないか、と思ったため。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

・インタビューを通して今まで出会ったことのない人と会い、話をして視野が広がった/刺激を受けた/将来を考えるきっかけになった
・グループでの協働を通して、仲間と協力すること、話し合うことの難しさや大切さを学んだ
・留学生と/日本人学生との協働を通して文化やものの考え方の違いを知った
・仲間といい関係が築けた/信頼が生まれた
などの感想があった。

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

<良かったこと>
・実際に社会で活躍する人たちに会いに行き話を聞くという普段はなかなかできない機会を得られること
・それを記事にし、公開される可能性があるということで、学生たちそれぞれに「責任」が生まれ、授業内の活動であればそこで終わってしまうだろうというレベルを超えてさらに高いレベルを目指そうとすること
・本当の意味でのグループでの協力が自然発生的に生まれ、促進されること
・真の「社会実践活動」となっていること
<課題>
・負担が大きい活動ではあるので、やる気のあまりない学生の中には脱落するものもいたこと
・グループでのコミュニケーションが不得意だったり、意見が全くでない学生が一歩も進めないということがあり、サポートがかなり必要な場合が多いこと
・人数がかなり多いクラスの場合、グループによってはそのサポートが十分にできず、活動が深まらない場合もあること

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

・「めやす」を使用して可視化できる目的や効果をはっきりと提示し、学生達に積極的に取り組みたいと思わせること
・活動の複雑な部分もあるので、それについては例などを示して、イメージをつかみやすくすること(くりっくにっぽんに公開されている記事が良い手本となる)
・同時に他の機関で実践している人たちとの情報交換や、TJFの方々から他機関の実践を聞くことでさまざまなヒントが得られること

執筆者

上田安希子(うえだ あきこ)

上田安希子(うえだ あきこ)

東京国際大学(〜2017年度9月)・東海大学・群馬県立女子大学・千葉大学非常勤講師(所属先、肩書きは掲載当時)

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