くりっくにっぽん活用術

みきおさんのことを知ろう!

執筆:潤子ニコルス

話題/目標:からだと健康、教室の外とつながる、気持ちや考えを伝えあう、趣味とスポーツ

2017.06

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目 標

・障がい者スポーツやパラリンピックに触れそのトピックにまつわる内容、語彙や文章について学ぶ。
・ドラマのホットシーティング技法と読むことを組み合わせることで読解をより深くする。

対 象 成人(高校生も可)
日本語レベル 中級レベル
準備するもの

手順

1. みきおさんの顔写真を見せながら「どんな人だと思う?」と聞いて、学習者に印象を述べてもらう。

2. みきおさんの全身写真を見せて、何に気づいたか述べてもらう。

3. 新しい語彙を導入する。

4. みきおさんの走る姿をビデオで観る。

5. みきおさんの記事の半分(みきおさんの生い立ちから陸上部での活動)をまず各自で黙読する。

6.ペアで読解問題に取り組む。

7.ペアで、「みきおさんのご両親にインタビューする機会があったらどんなことを聞きたいか」について考えて、発表する。

8.ドラマの手法「ホットシーティング」を用いて、学習者の一人にみきおさんの親になってもらい、残りの学習者は質問をする。(人数が多ければグループに分かれて行う)

9.インタビュー後、振り返りをする。

10.後半のテキストを読み、読解問題をグループで解く。

Note Note

テキストが長かったこともあって、2回にわけて読みました。ホットシーティングを終えたあとでテキストを読んだことで、6で読んだときよりも、内容への関心が高まったようです。2回にわけるのが気になるようであれば、すべて読んでからホットシーティングをしてもいいと思います。

11.自分の夢について考えて、キーワードを書き留める。

12.自分の夢についてみきおさんに手紙を書く。

Note Note

1.表現力の向上をめざして、みきおさんに宛てて自分の夢について手紙を書くというタスクを試みました。自分の夢についてスピーチを作成し発表して、それを録音したり録画したりすることもできると思います。またはクラスで「夢をあきらめないプロジェクト」として 作文を一冊の本にまとめたりすることもできるでしょう。クラスメートの夢について知り それに対してコメントをすることもパーソナライズされた活動となるでしょう。
2.「こんな障がいをもってかわいそう」とか「頑張ってください」といったものに終わらせるだけでなく、「夢に向かって頑張る」ことを核に、より自分にひきつけて考えてもらうために、自分の夢について手紙を書いてもらうというタスクにしました。自分の夢について書けば、個性も出やすいとも思いました。

Note Note

授業を終えて
今回、ホットシーティングを取り入れたのは、学習者にみきおさんに近づいてほしいと思ったからです。お父さん役やお母さん役になったり、その役に質問したりすることで、みきおさんを取り巻く環境への関心が高まるとともに理解が深まり、みきおさんに近づくことになると思ったのです。その結果、学習者に彼を応援したくなる気持ちが起こりました。その後の読解ではより深い感情移入ができ、東京パラリンピックをめざして頑張っているという彼のことばに、みんなから自然に「頑張れ」ということばが出てきたのです。
彼が実在の人物でありこうして苦難を乗り越え頑張っている姿は読み手の感情を揺さぶり読み手をひきつけます。彼の写真やビデオからも伝わることがたくさんあり、これらが読解を助け読み手はより深く知りたいという気持ちになります。
こうした実在の人物が登場していることが、「くりっくにっぽん」の大きな魅力だと思います。


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