今月のおいしい話!クロアチアの「きのこのサワークリームスープ」

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┌[参加者募集]───────
●日本語教育における「外国語学習のめやす」研修会〔10/29(土)、仙台〕
http://web.mgu.ac.jp/jl/event/2086.html?_ga=1.51698030.615435261.1468570763


●當作靖彦カリフォルニア大学サンディエゴ校教授のレクチャー「評価のパラダイムシフト」・ワークショップ「パフォーマンス評価、オーセンティック評価」〔11/26(土) 、札幌〕
https://www.tjf.or.jp/jp/information/2016/inf2016_04.html
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 わやわや 2016年9月21日

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◆◆ 今年の『CoReCa』ができました!
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特集では、「アクティブラーニング」をより深い学習に結び付けるにはどうしたらいいのかを考えました。なぜアクティブラーニングなのか、その背景にある世界の動向や、21世紀に必要な能力についてわかりやすく解説する総論と、深い学習に結び付けている実践2例を紹介しています。また、昨年度の各事業を参加者や関係者の声で振り返りました。

ご希望の方にはお送りしますので、「件名」に「CoReCa希望」と入れ、お名前、ご住所をお書きの上、wayawaya@tjf.or.jpにお送りください。

こちらのページからダウンロードもできます。
https://www.tjf.or.jp/jp/information/2016/inf2016_07.html



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◆◆ おいしい話あります!
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秋の味覚・きのこを楽しむ、クロアチアの「きのこのサワークリームスープ」
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1年を通して野山に生育するきのこですが、松茸や舞茸など日本人にもおなじみのきのこが出そろう旬といえば、やはり秋。

日本と同じように四季のあるヨーロッパでも、きのこといえば秋です。たとえばイタリアでは香りと食感が楽しめ、きのこの王様と称される「ポルチーニ茸」が9月頃から旬を迎えます。ポルチーニ茸は、日本の松茸と同じく人工栽培にはまだ成功しておらず、自然に育ったものを採集するので少し高価です。それだけにおいしさだけでなく、季節を感じる食べものとしても人気を集めています。

ところでポルチーニは、実は名前が違うだけで、イタリアのみならず、ヨーロッパをはじめ、日本を含む世界各地に生育しているきのこです。ポルチーニはフランスでは「セップ」、ドイツでは「シュタインピルツ」、クロアチアでは「ブルガニ」と呼ばれています。日本では、「ヤマドリタケ」や「ヤマドリタケモドキ」がポルチーニによく似ています。ヤマドリタケは北海道の一部に生育し、ヤマドリタケモドキは全国のナラやブナなどの広葉樹林に自生しています。どちらもしいたけと同様に、乾燥させると香りとうま味が増すといわれています。

ヤマドリタケやヤマドリタケモドキは地元で消費されることが多いため、都会のスーパーマーケットなどに流通することはほとんどありませんでした。食べ方も、せいぜいお吸い物や天ぷらにする程度だったようですが、最近は「国産ポルチーニ」として少しずつ知名度が増してきたようで、おろしそばの具などに活用する人も現れてきました。

一方ヨーロッパでは、クリームソースとの相性がよいこともあり、スープやパスタ、リゾットの具などに昔から幅広く使われています。

今回は、ちょっと酸味のきいた風味がおもしろい、サワークリームを使ったクロアチアのスープのレシピをご紹介します。ヤマドリタケやヤマドリタケモドキは手に入れにくいですが、食感が似ているマッシュルームでも十分おいしく作れますので、ぜひ試してみてください。

きのこのサワークリームスープ レシピ
【材料】4人分
ブラウンマッシュルーム(あればヤマドリダケあるいはヤマドリダケモドキ)......200g(石突きのついたまま半分にカット)
たまねぎ(中)......1個(みじん切り)
じゃがいも(中)......1個(1/4にカット)
にんじん(中)......1個(1/4にカット)
ベーコン......100g(小角切り)
サワークリーム......90ml
月桂樹の葉......2枚
小麦粉......大さじ1
塩......大さじ1
こしょう......少々
油......20g
水......1リットル

【作り方】
1. 鍋に油を引いてベーコンを炒め、たまねぎを加えてきつね色になるまで炒める。
2. 1にブラウンマッシュルームを加えて、しんなりするまでさらに炒める。
3. 2に水を加え、じゃがいも、にんじん、月桂樹の葉を加えてじゃがいもとにんじんが柔らかくなるまで20分ほど中火で煮込む。
4. 3からじゃがいもとにんじんを取り出して、フードプロセッサーまたはすりこぎなどでピューレ状にすりつぶす。
5. 3のスープを容器に少し取ってサワークリームを溶かし、鍋の中に入れる。
6. 5の鍋にすりつぶしたじゃがいもとにんじん戻してよく混ぜ、小麦粉を少しずつ加えてとろみをつける(この際、スープを容器に少し取って溶かしてから鍋に入れたほうが失敗が少ない)。
7. 6に塩、こしょうを加えて調味し、10分ほど煮込んで、できあがり。


〔文・レシピ:青木ゆり子(各国郷土料理研究家・世界の料理情報サイトe-food.jp運営)〕


▼ インターネットラジオ「ごちそうリミックス」
今回紹介したクロアチアの「きのこのサワークリームスープ」を作るときのワンポイントアドバイスやあっと驚くきのこの話など、話題満載です。

▼ iTunes「ごちそうリミックス」番組ページ
https://itunes.apple.com/jp/podcast/gochisourimikkusu/id1076774250?mt=2



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◆◆ スタッフのつぶやき
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みなさん、こんにちは。千葉です。私が担当している「くりっくにっぽん」ウェブサイトの「My Way Your Way」コーナーでは、あるトピックを決めて、それに関係する人たちのインタビュー記事を紹介しています。最新のトピックは「身近なものでアート」です。ここで紹介しているのは(これから掲載するものも含めて)、トイレットペーパーの芯、ワインのコルク、新聞紙、消しゴムのかすを使ってアート作品をつくるアーティストです。

どれも身近なもの、のはずでした。が、そうではなかったのです!! 

「身近なものでアート」の記事を使って日本語の授業でどんな活動ができるか、オーストラリア・ビクトリア州の人と話していたときのこと。「学校に家のトイレットペーパーの芯を持って行ってはいけないのよ。多分衛生面から禁止なの」。さらに、「最近は芯のないトイレットペーパーが増えてるしね」と言われ、「えっ!」。

そして、7月に出張で行ったニュージーランドでのこと。ワインがとてもおいしく、スーパーマーケットにものすごい種類のワインが並んでいます。もちろん毎日のようにホテルに買って帰っては飲んだのですが、どれもコルクではなくスクリュー。「あれ?」

さらに、子どもが学校で新聞紙を持ってくるように言われたとかで、たくさん持っていこうとしていたことがありました。理由を聞くと、新聞をとっていない友だちがいるから。「あ~」

残るは消しゴムですが、これもフリクションペンの普及で使う機会は激減かも......。

この企画、失敗? 「身近なものでアート」ではなく、「捨てるものでアート」ならいけそうです。それにしても、「身近なもの」もどんどん変わっていくのだということを身をもって知ったのでした。

さて、「くりっくにっぽん」の企画は、「捨てるものでアート」に変更したでしょうか? 興味ある方はご覧ください。
https://www.tjf.or.jp/clicknippon/ja/



===〔お役立ち情報〕=====

他団体が主催する、参加者募集中のイベントをご紹介します。
詳細は、各団体にお問い合わせください。

●【10/6〆切】安達義弘さんによる講演会「宗教文化からみた日韓比較」
〔主催:駐日韓国文化院、10/20(木)、東京〕
http://www.koreanculture.jp/info_news_view.php?number=5100

●【10/7〆切】「ぶらっとハングル講座」30分でマスターできるQ&A形式の韓国語ミニ講座
〔主催:駐日韓国文化院、10/15(土)、10/21(金)、東京〕
http://www.koreanculture.jp/info_news_view.php?number=5096


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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