「おいしい話あります」でおなじみ、郷土料理研究家青木ゆり子さんの「んじゃめな!」

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●日本語教育における「外国語学習のめやす」研修会〔10/29(土)、仙台〕
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●「外国語学習のめやす」セミナー〔2017/2/11(土)、大阪〕
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 わやわや 2016年10月5日

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◆◆ んじゃめな!
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大学卒業後、演劇などのライターをやっていた青木さん。現在は世界の料理の総合情報サイト「e-food.jp」を主宰し、世界各地の郷土料理の研究や魅力をウェブサイトやイベントで発信する活動を長く続けている。この「わやわや」の「おいしい話あります!」の執筆者であり、TJFのインターネットラジオ「ごちそうリミックス」の出演者でもある青木さんの「んじゃめな!」

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「食」は人と人との距離を縮める
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◎ニューヨークで「各国料理」にであう
「食」の世界に入ったのは、演劇を観るために通ったニューヨークで世界各国の料理を食べ始めたのがきっかけでした。さまざまな民族が集まっているニューヨークは「食の都」といえるほど、多くのエスニックレストランがあります。また、世界に広がっていく料理が誕生する場所でもあります。

私はもともと食べることが好きだったので、日本で各国料理を紹介したいと思い、2000年にウェブサイト「e-food」を開設しました。日本にある各国料理レストランの食べ歩きレポートからスタートし、その後はその料理を自分で再現してウェブサイトにアップしたり、各国料理のイベントを開催したりするようになりました。もちろん世界各国に足も運んでいて、これまでに50ヵ国に行き、その土地の料理を食べたり、話を聞いたり、ときには料理修行をすることもあります。


◎郷土料理に目覚める
2012年に公開されたフランス映画「大統領の料理人」では、女性で初めてフランス官邸専属料理人となった主人公が、家庭料理をつくることで大統領の信頼を得ていくストーリーが描かれているのですが、これを観て郷土料理は素晴らしいと感動しました。人の心を動かすことができるんですね。

郷土料理は国単位で括ることはできません。例えば中国は、省ごとに料理が異なり、さらに省の中でも違いがたくさんあります。ほかの地域も同じ。民族や宗教、風土によって、使われる食材も料理もさまざまです。

イスラエルは、建国の際に世界中からユダヤ人が移民してきましたが、東欧からの移民が多いので、彼らの故郷の料理シュニッツェル(カツレツ)もイスラエルに定着しました。今ではパレスチナの人たちも食べています。

またトルコのガジアンテプはケバブの本場として知られています。でも、それだけでなく、郷土のお菓子「バクラバ」に欠かせないピスタチオの名産地でもあるんです。トルコの人たちはここのピスタチオを、日本人が「丹波の黒豆」をありがたがるように珍重しています。トルコにはシルクロードの遊牧民が伝えた料理も多く、歴史を感じます。こうした背景を知っていると、食べる楽しみももっと増えます。


◎「食」の共通点を探そう
ニューヨークの地下鉄で友人とグルジア*料理の「ハチャブリ」のことを話していたら、乗り合わせた女性がそれは自分の郷土料理だと話しかけてきて、そこから話がものすごく弾んだことがありました。「食」はコミュニケーションの有効なツールになりえますね。

各地の郷土料理を知っていくと、距離が遠くても類似点や共通点を発見することがあります。とても興味深いです。国際交流は違いを認め合うことも大事なのですが、こうやって類似点を探したほうが仲良くなるのではないかと思います。

2年前に日本の郷土料理についてもっと知りたいと思い、47都道府県を回って、各地で郷土料理を食べたり話を聞いたりしました。日本ではまだ知られていない海外の料理を日本に紹介するのと同時に、日本の料理を海外だけでなく日本の人にももっと知ってもらいたいと思っています。自分の料理について語れないとコミュニケーションができませんから。おいしいものを食べて、郷土料理をキーワードに日本と世界をつないでいきたいと思っています。

*2017年4月から国名呼称は「ジョージア」


▼「 おいしい話あります!」バックナンバー
https://www.tjf.or.jp/wayawaya/oishihanashi/

▼「ごちそうリミックス」番組ウェブサイト
https://www.tjf.or.jp/gr/

▼世界の料 総合情報サイト「e-food.jp」
http://e-food.jp



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◆◆ スタッフのつぶやき
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シムです。私事で大変恐縮ですが、来年の5月に結婚することになりました。準備は忙しいですが、両家の家族とのやりとりも増え、なんだか充実した毎日です。少しは親孝行もできたかなと、ほっとした気持ちもあります。

三十路入門(?)の前後で、「結婚されてますか」と聞かれるのが、正直いって恐怖というかノイローゼみたいになっていた時期がありました。私の顔に「結婚しているかどうか、どうぞ聞いてください」とでも書いてあるのか、本当に行く先々で聞かれるんです。

仕事で韓国の方とご一緒することが多いのですが、みなさん出会ってから1時間以内にストレートに質問されます。(日本の方は様子を見て2回目以降が多いですね^^)韓国語ができることを後悔するくらい毎回聞かれるので、「してないんです、どうしましょう~あははは~! 運命の人ですか? そんなの本当にいるんですかねー!」という、若干冷めた返しをするのが決まりになっていました。

とてもじゃないですが、「まだですけど、早くしたいです!」と素直には答えられない自分がいましたね。今となっては良い思い出ですが、あのときは「できないんじゃない、してないんだー!」というのをアピールしたかったのかも知れません^^;

夫婦、という言葉を聞いても正直まだ実感は湧きません。でも、中島みゆきさんの「糸」の歌詞はひとつの憧れです。「縦の糸はあなた...横の糸は私...織り成す布はいつか誰かを暖めうるかもしれない...。」まぁ、式の準備で相方がのんびりしてるのを見ると、私の糸がぷちっと切れそうになったりしますが(笑)、切れそうになったらまたしっかり結び直して、これから二人三脚で人生やっていこうと思います。



===〔お役立ち情報〕=====

他団体が主催する、参加者募集中のイベントをご紹介します。
詳細は、各団体にお問い合わせください。

●第二言語習得についての講演会〔主催:天理大学言語教育研究センター、同外国語学科英米語専攻、10/21(木)、天理大学〕
http://www.tenri-u.ac.jp/calendar/q3tncs000019sv80.html

●中国の日本語教育に関する講演・研究発表会〔主催:東洋大学人間科学総合研究所、11/11(金)、東洋大学〕
https://www.toyo.ac.jp/site/ihs/109538.html


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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