自分を変えよう!ゴン・ヒョンシクさん

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今年の夏休みに韓国に帰って母校を訪れたとき、担任だった先生に「自信のある表情に変わったなあ」と言われました。それを聞いてすごくうれしくなりました。以前は、伏目がちで文字通り自信のない表情だったんです。ぼくは小さい頃から人見知りでした。

小学生のときはあまりしゃべらなかったし、中学生のときは相手から話しかけてきてくれて友だちになるという感じでした。高校生になって、このままじゃだめだ、変わるべきだと思うようになりました。それで、心配はいろいろあったけど、留学して自分を変えようと決意して日本にやってきたんです。

◎日本語は独学
ぼくが日本語を勉強するようになったのは中学2年生のときです。エヴェンゲリオンを観たのが始まりでした。韓国語の字幕で観ていたのですが、どうしてもアニメそのものよりも字幕に目がいってしまうので、字幕なしで観られるようになりたいと思ったのです。韓国語の字幕で何度も観て、そのあと字幕なしで観たり、好きなアニソンを繰り返し聴いたり、東野圭吾の本を読んだりして、独学で日本語を勉強しました。

そして中学3年生のときに、北海道・旭川の3週間の語学研修に参加しました。日常会話はできるようになっていた、はずでした。でも、実際には思っていることがしゃべれない。質問の意味はわかるのに、答えられない。研修の後半は少しずつ話せるようになりましたが、悔しくて、今度はちゃんと話せるようになって日本に来たいと思いました。

高校2年生のときに、日本語の授業を選択しました。そして、先生から「SEOULでダンスダンスダンス」を紹介されて、自分の日本語力を試す二度目のチャンスだし、友だちをつくりたいと思い、ダンスは苦手でしたが応募しました。

4泊5日のプログラム。二度目のチャンスは成功! 日本と韓国の友だちの間に入って通訳もしたし、たくさん話もしました。そして、何となくぼんやりと思っていた日本の大学に進学するという道がはっきりとしてきたのです。もし参加していなかったら、東京にはきていなかっただろうと思います。

せっかく日本に来たのだから、日本の友だちをたくさんつくって、いろいろなことにチャレンジして、数年後、日本で就活したいと思っています。

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