T-ART NETWORKT-ARTネット

T-ARTネットとは、TJFを中心に広がる「多文化×芸術」のネットワークの愛称です。Tは次の三つの言葉に共通する頭文字から取りました。

  • ①TABUNKA(多文化)
  • ②TA(Teaching Artist)*
  • ③TJF(The Japan Forum)

「T-ARTネット」では、芸術の力を活かした多文化共生活動(T-ART活動)に関心のある方々を対象とする「T-ARTフォーラム」や、T-ARTメンバーの活動紹介、TA研修などに関する情報を掲載していきます。

* TAとはTeaching Artist の略称で、教育のために活躍するアーティストのこと

T-ARTネット立ち上げの経緯

TJFは2017年より「多文化×芸術」をコンセプトに、多様な言語・文化・個性を持つ中高生年代を対象とする多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿」、通称「PCAMP」(読み:ピーキャンプ)に取り組んできました。近年、PCAMPの開催地域を広げるとともに、より多様な年齢層が気軽に参加できる「多文化×芸術」ワークショップも拡充してきました。TJFが一貫して目指しているのは、多文化社会に生きる子どもたちにとって安全で安心な「自己表現の場」「共創の場」「エンパワーされる場」を、アーティストや地域の方々と共に作り出すことです。

TJFは、広島を皮切りに地域版PCAMPに踏み切った2022年以降、アーティストの専門性が多文化共生の社会づくり、地域づくりや、多文化社会に生きる子どもたちの学びと成長にもっと活かされることを願い、「多文化×芸術」TA研修をPCAMPの開催地で行ってきました。TA研修を受けたアーティストたちはPCAMPの運営に関わってもらうほか、主体的に「多文化×芸術」活動に取り組めるよう、バックアップ体制を作る必要があると考えました。一方、PCAMPに関わってきたアーティスト及びTJFは、芸術の力を活かした多文化化社会づくりに取り込んでいる全国のアーティストともつながりたい、学び合いたい、連携したいという願いから、2025年度に「T-ARTネット」を立ち上げることにしました。

T-ARTネット立ち上げの目的

「多文化×芸術」(T-ART)をコンセプトに、芸術の力を活かした多文化社会づくり活動(T-ART活動)に賛同するアーティストが、緩やかにつながりながら交流・情報共有・学び合い、連携・発信ができるプラットフォームを提供します。もって多文化社会に生きる子どもたちのアイデンティティ探究、自己表現、自己肯定感形成、進路探求、居場所や仲間づくり、社会参画などに資するT-ART活動の実践者を増やします。

T-ARTフォーラム

「つながる・学び合う・共創する」のコンセプト以下三つの目的のもと、T-ARTネットメンバーをはじめ、芸術の力を活かした多文化共生活動に関心のある方々を対象に、年に一回のT-ARTフォーラムを開催します。

  • ①芸術の力を生かした多文化共生社会づくりの実践活動(T-ART活動)を発掘・集約・共有・発信する。
  • ②T-ART活動の実践者間ネットワークを形成し学び合いと連携を推進する。
  • ③T-ART活動のリソース(人材・知見・情報の蓄積)と社会的ニーズ間の相互アクセスを促進する。

T-ARTフォーラムは、実践報告会、交流会、活動展示、勉強会などから構成されます。TJFが取り組んでいるT-ART活動の関係者のみならず、日本各地で様々なT-ART活動を行っているアーティストたちと対話する場となります。

T-ART研修

TJFは、多文化に対応できるTAの育成を目的とする研修開催(不定期)を行っています。外国につながる方々に適したファシリテーションはもちろん、多文化共生についても学びます。多文化ファシリテーションの分野で豊富な経験を持つTAをファシリテーターに迎え、参加者にさまざまなワークを体験してもらいながら、ファシリテーション上の意図や多文化的な配慮、効果などについて対話的に学びます。アーティスト同士やTAを目指す方々が学び合い、高め合える研修を目指します。

T-ART活動

TJFは、T-ARTメンバーをはじめ、芸術の力を活かした多文化共生活動(T-ART活動)を実践するアーティストを応援します。これらの実践に対し積極的に後援、協力するとともに、その募集情報や実施内容についてここで発信していきます。また、これらの実践を「T-ARTフォーラム」で報告したり、その知見をT-ART勉強会(T-ARTフォーラム内)やT-ART研修(不定期)で共有する機会も作っていきます。

T-ARTネットメンバー

「T-ARTネット」メンバーとは、以下の条件を満たし、予めメンバー登録を行ったアーティストを指します。メンバー登録は年に1回更新(更新料あり)します。更新の際には「T-ART活動」の実績を確認することがあります。

  • ①PCAMPのファシリテーター、サブファシリテーター経験者及び協力アーティスト
  • ②「T-ART活動」の実績があり、かつ「T-ARTネット」のコアメンバー*の推薦を受けたアーティスト。

*コアメンバーとは、長年、TJFのT‐ART事業を共に育ててくださったアーティストで、T-ARTネットの企画・運営メンバーになっている方です。

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