
とやまPCAMP2025開催レポート
2025.10.27
- 対象
- 13~19歳の中高生年代
- 参加費
- 8千円
- 期間
- 2025年8月8日(金)~11日(月・祝)
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TJFは2025年8月8日(金)~11日(月・祝)の日程で、富山県富山市において、多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿 in 富山」、通称「とやまPCAMP2025」を開催しました。TJFが富山県でPCAMPを開催するのは2回目で、「とやまPCAMP2024」に続き、公益財団法人富山市民文化事業団(オーバード・ホール)および富山市と共同主催しました。富山県及び石川県に在住する中高生及び専門学校生など計22名が参加し、3泊4日の合宿生活を送りながら交流し、共創した作品を最終日の公開発表会で披露しました。12歳から19歳の参加者22名のうち、なんらかの形で外国につながっている参加者は7名、つながっている地域はウクライナが1名、タイが3名、ロシアが1名、中国が2名でした。また、前回のPCAMP参加者2名がサポーターとして参加し、初めての参加者に様々に気を配り、発表会でもリーダーシップを発揮しました。そのほか、夜の交流会には富山で学ぶ各国の留学生6名が参加し、また、最終日の発表会には参加者の家族をはじめ、教育関係者、地域活動関係者、行政の方、報道関係者、計76名が観覧しました。

伴走アーティスト
昨年に続き、演劇やダンスを専門とするアーティスト柏木俊彦氏、田畑真希氏、森永明日夏氏がメインファシリテーターを務め、富山在住のアーティスト長谷川万葉氏、富山在住の澤田ふきの氏がサブファシリテーターとして加わりました。また、今回も富山在住のヤマダベン氏の生演奏のもとでパフォーマンス作品を創り、今回初めてジャック・リー・ランダル氏も影絵講師として作品作りに伴走しました。



PCAMPのコンセプトと事業目的
多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿」(PCAMP)の事業目的は「一人ひとりの個性を尊重し、多様性に富み、創造性を育む社会環境の醸成」ですが、地域版PCAMPでは、それに加えて「多文化共生の地域づくりを担う次世代リーダーの育成」も目的としています。PCAMPのコンセプトは「多文化×芸術」です。このコンセプトに則り、多様な参加者のために作成したプログラムのゴールを次のように設定しています。
①ことばと身体で自分を表現する。
②バックグラウンドの違いを越えてコミュニケーションを図る。
③創造性を刺激し合いながら異なる他者への理解を深める。
④多文化共生社会の一員として、協力・協働・共創を体験する。


PCAMPのプログラム
PCAMPでは、参加者一人ひとりが持つ言語、文化、経験、個性を尊重し合い、それらを「ありのままに」「自由に」「積極的に」表現することを推奨し、またよりよく表現できるようにファシリテーターチームと制作チームからなる運営チーム全体が伴走する形で運営しています。プログラムは以下から構成されています。
・事前課題
・1日目:集合、アイスブレイク、心身のウォーミングアップ、交流が中心
・2日目:創作の連続(全体作品、グループ別作品など)
・3日目:各パーツの作品に磨きをかけ、つなげて一つの作品に仕上げ、リハーサル
・4日目:発表会(作品発表とアフタートーク)、参加証明書授与、解散
・事後アンケート
事前課題
参加決定からPCAMP本番までの期間、参加者への事前課題として「言語ポートレート」の作成と提出をお願いしました。「言語ポートレート」とは、自分をより表現できる言語、自分や家族にとって大事な言語、自分が話せなくても日常生活のなかでよく耳にしたり目にしたりする言語、学んでいるまたは学んでみたい、気になる言語などを書きだして、自分の身体を模した絵の各パーツに配置して、自分とその言語との関係性を表現してもらうというものです。この作業を通して、各参加者の内なる多様性、参加者間の多様性の両方に気づくきっかけを作り、多言語・多文化交流のマインド形成につなげます。









事前に立ち上げた参加者のLINEグループで言語ポートレートの画像を共有し、合宿本番中に実物を掲示しました。そして、事後アンケートで「言語ポートレートを書いてみて気づいたこと、他人の言語ポートレートを見て思ったこと」について尋ねたところ、以下の回答(抜粋)がありました。
・自分と言語のつながりを可視化することで、自分に向き合うことができた。また、他の人の言語のつながりを見て、どんな人なのか理解することができた。
・気づけてないだけでみんなとの接点がある。
・それぞれの人がどんな言葉を大切にしているかわかり、とても心が温かくなった。
・みんなの言語レポートを見て、みんなのことを知れて、それぞれ、個性がありPCAMPがすごく楽しみになりました。
・自分は思ったより色んな言語を使ったり、聞いたりしているということ。他の人はさらにドラマや自分のしていない事で色んな言語と関わっている!ということ。
・人それぞれその言語に対する思いや大切なものがあることに気づきました。また、自分の生活の中にいろんな言語が関わっていることに驚きました。
・いつも使っているのは日本語だから、そんなに多く書けないと思っていたけど、考えてみたり、みんなのものを見たりしたら、思っていた以上にいろいろな言語に囲まれていることに気づけた。
・僕は言語ポートレートを書くとき、絵を描くのが苦手なので少し心配してしまいました。実際に書いてみたら、自分のことをしっかり示すことができました。また、 ほかの人のポートレートを見てみたら、いろいろな言語ができたり勉強したいと思ったりすることに感動しました。
・日本語、英語の他にも、方言などの言語があることを発見した。
・自分が思ったより言語を知っていること。そして、ほかの人のポートレートを見ると、実は外国の言語だけではなく、日本語でもそれぞれの地域によって異なることもある(例えば、富山弁、関西弁)。それは、言語の面白さだと思う。
・身の回りで結構多言語に触れていたことに気づきました。
PCAMP1日目の様子
8月8日(金)昼12時頃から22名の参加者が三々五々と会場である富山市民芸術創造センターに到着。友だちと誘い合わせてきた人、保護者に送ってもらった人、たまたま同じ電車になったPCAMP仲間と声を掛け合って一緒に来た人、みななんとなく緊張の面持ちでした。前回の参加経験者であり今回サポーターになってくれた2人(高校生と専門学校生)が、受付を済ました参加者を控室に連れていき、大きな荷物を預けてもらってから活動会場に案内しました。




Welcome Board(ウェブカム・ボード)
活動会場内には、すでにWelcome Boardが4枚用意されていました。Welcome Boardとは、PCAMP本番がスタートするまでの待機時間に行うアクティビティです。各ボードには「富山と言えば」「好きな言葉」「今聞きたい曲」「行ってみたい国」というテーマの一つが書かれ、そのテーマに沿った回答が付箋で貼られていました。ファシリテーターやスタッフが予め書いた回答です。それらの回答を参考にしながら、参加者は自分の回答をポストイットに書き出して貼っていきました。
このアクティビティには以下の狙いがありました。
・待機時間の緊張をほぐす。
・知らない人同士が会話するきっかけを作る。
・自己表現の入り口に導く。
・色ペンやユニークなポストイットで楽しさを引き出す。


プロフィール写真撮影
初日の待機時間や休憩時間を利用して、小さなポラロイドカメラを使って、参加者とファシリテーター、スタッフ全員のプロフィール写真を撮り、余白にニックネームを書いてもらったり、シールで飾ってもらって会場に貼り出しました。できるだけ早くお互いにニックネームと顔を一致させるためです。また、初日の活動が終わったあとのファシリテータ―によるチーム分け作業にも活用します。



PCAMPの本番がスタート
午後1時、主催者のあいさつ、運営メンバーの紹介からPCAMPがスタート。5時までの4時間、休憩をはさみながら、4つのワークショップ(WS)を続けて行いました。

【WS:A】
アイスブレイクとウォーミングアップ。歩きやポーズ、ハイタッチであいさつ、爪先や肘などを合わせたり動いたりして身体をほぐすなど、ことばを使わずにコミュニケーションを図るゲームを中心に行い、心身の距離を縮めていきました。






【WS:B】
ことばやリズムを使ったシアターゲームを中心に行いました。どのようなバックグラウンドを持った人たちが参加しているのか、ゲームを通してお互いに知っていきました。



【WS:C】
体でポーズを作ってから瞬時に凍ったようにピタッと止めたり(氷ダンス)、二人で合わせ鏡になって動いたり(ミラーダンス)、リズムや体の動きを取り入れたアクティビティを中心に行いました。2日目からのダンス創作や演劇創りに生かせる身体表現を経験してもらうことが狙いでした。



【WS:D】
アイアムフロム(I am from )の導入ゲームからスタート。「I am from」とは、今回のPCAMPで演劇作品を創るためのメインアクティビティです。参加者はまず以下の三つのキーワードが与えられます。
- ①特別な誰かが作ってくれた、特別な食べ物
- ②勇気をもらった言葉(歌の歌詞、本の言葉、誰かがかけてくれた言葉など)
- ③小さな幸せを感じる時
自分の経験に基づいて三つのキーワードで連想できる事柄を短いフレーズで表現します。その事柄にさらに詳細を付け足していきます。輪になって短いフレーズだけを口頭で共有したあと、ワークシートを使って個々人で書き出す作業を行い、自分の内面をじっくり掘り起こします。書き出しに「I am from」をつけてリズムを取り、最終的に詩のように仕上げていくところが、このアクティビティの名前の由来です。



ファシリテーターは、予め作成した自分たちの「I am from」をサンプルとして読み上げたり、「書けるところまででいいですよ」「どのキーワードから書き始めてもいいですよ」と参加者に声をかけていきました。



1日目の振り返り
みっちり4時間の活動をしたあと、輪になって振り返ってもらいました。「たくさん身体を動かした」「疲れた、マットレスで寝たい!」「単純に楽しかった」「みんな優しい」「最初から雰囲気がよかった」「たくさん名前を呼ばれた」「みんなのことが知れた」「緊張したけど仲良くなれた」「みんなすごいと思った」「早く夜ごはん食べたい」「自分を表現したり相手と協力したりしてコミュニケーション力が上がった」「やったことがないコミュニケーションの仕方を体験した」「明日も頑張れそう!」などの感想を聞くことができました。


影絵鑑賞会と多文化交流会
1日目の夜は、会場をオーバード・ホール中ホールに移し、影絵鑑賞会と多文化交流会を開きました。影絵鑑賞会では、アメリカ出身、富山在住の影絵アーティスト、ジャック・リー・ランダル氏を招き、OHPとスクリーンを使って、ジャック氏自作の影絵の短編を実演してもらいました。ジャック氏の鮮やかな手さばきと声色で、参加者たちをあっという間に日本昔話ワールドに引き込んでいきました。実は今回のPCAMPでは初の試みとして、発表作品の一部に影絵を組み込む計画でした。影絵鑑賞会はその導入で、2日目夜の影絵作成ワークショップの伏線にもなっていました。





続いての多文化交流会では、昨年に続き、富山国際学院の宮田妙子理事長のご協力のもと、アジアからの留学生計6人が来てくれて、ジャック氏も加わって、PCAMP参加者と交流しました。主催者が用意した多国籍のお菓子を摘みながら、留学生たちの故郷のことや留学生活、将来の夢などについて話してもらいました。どのグループも大盛り上がりで、話は尽きませんでした。



PCAMP2日目の様子
8月9日(土)、ホテルで朝食を済ました後、この日から最終日までの活動会場であるオーバード・ホール中ホールまで徒歩で移動し、朝9時に2日目のプログラムがスタート。軽くウォーミングアップした後、チーム分けの発表がありました。





参加申込書に書かれたバックグラウンド情報と1日目の様子も踏まえて、昨夜のうちにファシリテーターによってチーム分け作業が行われました。2名のサポーターを含め22名の参加者が5チームに分けられました。2日目からは全体の創作活動に加え、各チームによる作品創りも始まります。



ダンス・プログラム
ダンス・プログラムはユニゾン(全体ダンス)とチームダンスからなります。ユニゾンは振付家・ダンサーでファシリテーターの田畑真希氏が振付をしたもので、昨年のPCAMP参加者も踊りました。今年はそれに少しアレンジを加えています。





チームダンスは、チームメンバーの一人ひとりの「マイポーズ」をつなげて創られました。ダンスが得意、不得意に関わらず、好きにポーズをとってもらい、みんなでつなげる順番を決めたり、つなぎ目を考えたり、繰り返しやターンを加えたり、隊形や体位を変えたりして、ものの15分で各チームのダンスが完成。すぐにチーム間で見せ合いをして、発表会までの時間、各チームに持ち帰って磨きをかけることになりました。





ホール入りして「I am from」を創作
午前10時半、参加者、ファシリテーター、運営スタッフ全員で中ホールの舞台上に移動しました。652の客席を見下ろしながら、劇場スタッフと挨拶を交わし、安全のための注意事項説明を受けたあと、そのまま舞台上で「I am from」を深める時間を取りました。



まだ年齢の小さい参加者にはファシリテーターがインタビューして話を引き出したり、日本語で表現するのに苦労している参加者にはチームメートが手伝ったりしていました。





書き出した「I am from」の詳細について、一度ペアで共有してから創作チーム内でもう一度共有しました。シェアする相手を徐々に増やしていくことで、自分のことについて話すのが恥ずかしい人でも、少しずつ慣れていけるように工夫されていました。




途中でファシリテーターチームは、演劇作品を創る時の声の使い方、フォーメーション、始まり方と終わり方などを図で説明してから、実際に前日に読み上げた自分たちの「I am from」の詩をもとに創った数パターンのデモ作品を披露しました。



それらの情報も参考にしながら、各チームは作品創りを開始。木の箱馬も小道具に使い、相談しながら、身体の動きに「I am from」の言葉を載せていきました。参加者のほとんどが演劇初心者。しかし、すでに仲良くなり、「I am from」の共有を通じてお互いへの理解と信頼が深まっていたので、創作に集中していました。各ファシリテーターは参加者の主体性を重んじながら、各チームの様子を注意深く見守っていました。




「I am from」作品の中間発表
そして、午後4時半にはハラハラ、ドキドキの中間発表!しかし、どのチームも作品の雛型ができていました。ここからが本当の勝負で、ほかのチームの発表を見ていいと思ったところを取り入れたり、刺激を得てもう一工夫してみたり、ファシリテーターも適宜助言を与えていきました。ここで参加者の一人が家族の止むを得ない事情により翌日抜けてしまうことを伝えられたチームは、急遽対応策も練っていました。



10年後の私
残りの時間でもう一つのテーマである「10年後の私」のワークをしました。「I am from」はこれまでの自分を形作った土台を見つめなおすワークであるとすれば、「10年後の私」は未来に思いを馳せて夢を描く時間。自分の思いを解き放ち、浮かんだどんなアイディアも否定せずに捕まえ、紙に10個書き出してもらいます。その10個の夢を自分が思う優先順位に並べ替えます。最後にいちばん気に入った「10年後の私」を選び、ペアでシェアし、一人ひとり全体の前でも発表して、2日目の日中の活動が終了。


夜は影絵制作ワークショップ
影絵ワークショップのテーマは「10年後の私」。日中の活動の最後に一つだけ選んだ自分の夢を表現する影絵を作ります。使うのはマット、カッターとカラー画用紙だけ。講師のジャック氏から「顔は大きくしたほうがいい」「正面より横顔のほうが人であることが伝わりやすい」「切り抜くパターンとくり抜くパターンがあるよ」など、コツを教えてもらってから、一人ひとりが思い思いに影絵を作りました。スマホで参考画像を探したり、作りながらOHPで映り具合を確認したりする人もいました。







スペシャルチーム
チームダンスや「I am from」も予め決められたチームで創作しましたが、そのほかにもっと表現したい有志によるダンス、一輪車、音楽(歌と伴奏)の三つのスペシャルチームが2日目に結成されました。誰かのコピーではなくオリジナルダンスを創作すること、音楽も歌も著作権に配慮することなどの注意事項がファシリテーターから伝えられ、スペシャルチームは影絵の後の時間を使って夜遅くまで自主練習をしました。



PCAMP3日目の様子
8月10日(日)は、最終日の発表会に向けて作品を仕上げる日です。昨夜のうちにファシリテーターチームはユニゾン、チームダンス、各チームの「I am from」、一人ひとりの「10年後の私」と影絵、三つのスペシャルチームの作品を一繋ぎのステージ作品にする構成案を練り、朝いちばんに発表しました。


そして、構成案の通りに各パーツをステージ上で並べて行き、作品と作品の間のブリッジも創り込みつつ、特に「I am from」の細部まで確認しつつ、最後まで通していきました。出る順番、立ち位置、入れ替えのタイミング、マイク回し、カンペの出し方、決めることと覚えることがとても多いですが、参加者たちは互いに助け合って、緊張感と集中力をもって食らいついていました。





はじめての通し稽古
午後4時からは45分間の作品を1度も止めずに最初から最後まで演じ切る通し稽古。始まる前は「振付をまだ完璧に覚えていない、どうしよう」「覚えることが多すぎて大丈夫かな」と不安を口にする人、舞台袖で動きの確認に余念ない人、「ミスっても気合と度胸でどうにかします!」と腹を決めた人・・・・・・さまざまな思いが交錯していたようです。それでも、始まってしまうと、「やるしかない」「みんなで助け合ってなんとかするしかない」「何があってもやり切るしかない」・・・・・・という真剣さでやり通していました。


やり切ってみると、「ちょっと失敗した、でも楽しい!」「少しおどおどした、悔しい!」「出る順番が飛んだ」「位置を間違えた」「よかった、切れよく踊れた」という感想を漏らしながらも、みな「やれそう!」という感触がつかめた表情をしていました。この日も夕食後、夜遅くまで直しの稽古と自主練習をしました。


PCAMP最終日、発表会
8月11日(月・祝)、ホテルをチェックアウトし、すべての荷物を持って発表会場へ移動。朝9時から最終リハーサルを行い、観客をホールに入れるぎりぎりの時間までパフォーマンスの流れを再確認しました。

すでに大勢の観客が受付に集まって来ていて、ホワイエに展示された参加者のプロフィール写真や事前課題の「言語ポートレート」を観覧していました。そして、ステージ上の準備が整ったところで、10時半頃に観客をホール内にご案内し、11時にいよいよ開演!


観客の大きな拍手と運営チームが固唾を呑んで見守る中、21名の10代の若者が、3泊4日の合宿の成果、成長、友情と絆、青春のエネルギーを余すことなくステージ上で披露していました。自然に、堂々と、楽しそうに発表する姿が頼もしく、観客の心を掴み、客席とステージが一つになっていきました。




















アフタートーク(公開振り返り)
45分間のパフォーマンス発表のあと、30分程度のアフター・トークを行いました。演者たちは練習やリハーサルを含めて「今日がいちばんよかった!」「いちばんうまくいった!」「すっごく楽しかった!」と一様に口にし、すがすがしく、誇らしく、やり切ったという笑顔を見せました。4日間のプログラムの進行からチーム創作の伴走、ステージ構成、演出までを担ってくれたファシリテーターの皆さんから、PCAMP参加者一人ひとりの頑張りや素敵なところを紹介されたあと、マイクを向けられた参加者は、自分の言葉で次の感想を観客に向けて語りました。


◆パフォーマンス発表について
・朝のリハーサルまでいろいろ不安があったけれど、仲間に助けられ、みんなで頑張ろうって気持ちで臨んで、大成功できた!
・(ぼくが「勇気をもらった言葉」の通り)自信があれば何でもできる!自信をもっていたから完璧なパフォーマンスができた!
・チームダンスの仕上げが間に合うのか心配だったけれど、チームメンバーだけでなく、ほかのチームからもアイディアをもらい、助けられた!
・最初はすごく緊張していたけど、始まってしまうと楽しくて緊張が消えた。
・剣道の試合や合唱よりも今日のほうが緊張した、夕べなかなか眠れなかった。
・不安がいっぱいだったけれど、ステージに出たら考えるより身体が動いていて、心から楽しめた。
・PCAMPの扉を開けた時からダンスのキレが芽生え、覚醒したが、本番はキレキレで自己評価はトリプルS!
・初めての経験で失敗したらどうしようって思ったけれど、練習の時よりもうまくできて自信がついた!
・自分のもよかったけれど、ほかの人が演じるとこも見ていて、練習時よりも感情が入っていたし、「自分の最高」を出していたと思う。
・みんなで最高のステージが作れてめちゃめちゃ楽しかった。自分の考えていたことをチームメンバーが全部表現してくれて、ベンさんの音もめちゃめちゃよくて、ありがとう!
・ダンス、体表現、アコーディオンなどはじめてやることが多くて、無事終えてよかった。

◆合宿生活について
・ダンスと国際交流をずっとやってみたかった。この合宿でそれができた。
・ダンスの経験があまりなく緊張していたけれど、みんな友達になって、教えあえて、一緒に成長できた。
・多言語・多文化に興味があったけれど、申し込む時、家が遠くて大丈夫かなって迷ったり悩んだりしたけれど、楽しいし成長できた。
・最初はあまりしゃべれなかったけれど、今ではみな仲間!
・「今日 好き ごっこ」をやったのが思い出!
・長いかなって思ってたけど、実際はアッという間、もっとみんなとやりたかった。お昼ごはんがいちばん楽しくておいしかった。
・合宿自体、自分の意志で参加した訳ではなく不安だったけれど、休憩時間などいろいろな言語や文化を知ることができたり、仲良くなれたし、一緒に練習できてよかった。
・一瞬だった。すごくいい経験で、また来たいと思った。
・いろんな表現が学べた。自分を表現して伝えること、相手の言葉をしっかり聴くことでコミュニケーションの力がついた。(運営に)携わっていたたくさんの方に感謝したい。
・多言語・多文化を持った子たちが優しくてまた会いたい。
・日本語の翻訳をみんなが手伝ってくれた、ありがとう!
・みんなコミュ力とノリのおかげで楽しかったから、自分も頑張れた!
・実は話すのが苦手。積極的に話しかけてくれて、支えてくれて、アドバイスくれて、うれしかった。


サポーターの2人からは「サポートできたか分からないけれど、みんな大好き!」「去年と同じく練習もみんなと話すのも全部楽しかった。PCAMPはいい経験、おすすめ!」と言ってくれました。


初日の交流ワークから創作過程、発表会を通して音楽を担当し、バックから参加者を見守ってきたヤマダベン氏からは、「本場が無事終わってほっとした。みんなが日々チームワークができて、踊りができて、ことばが出るようになって、表現ができるようになって、舞台女優のようになって・・・、日々変化していくのを見てきた。本番は本当に素晴らしかった。楽しませてもらったし、みんなから力をもらった」という感想をもらいました。

観覧者の声(アンケートより)
発表会終了後、多くの観覧者がアンケートに回答してくれました。一部をご紹介します。
・みんなが協力し合いながら作り上げた過程がよくわかりました。恥ずかしがり屋の娘がマイクで発表していて、「がんばったな」、親として「誇らしいな」と思いました。
・4日という短い中でみんな自己を開放して、みんなコミュニケーションの深度を上げていったことが分かった。本番を見てすぐに22人が好きになった!
・参加者一人一人の個性やキャラクターが見られて良かった。多文化共生を知るいい機会でしたし、見ている私たちも温かい気持ちになるいいイベントでした!
・参加者それぞれがPCAMPを通してよい経験や友人を得られたのだと感じ、とても喜ばしいなと思った。
・ 様々な年代や出自の参加者が多文化と芸術の中で成長できるという自由度の高い事業だと感じた。
・中高生という年代でこれだけの経験ができる機会はそうそうないと思ったので、このような機会を増やしていってほしい。 。
・1人1人が自身の活躍できる分野で力を発揮し、とてもよいパフォーマンスができていると感じた。ぜひ3回目以降も継続してこのイベントを開催してほしいと思った。
・みんなは本当に凄かったと思います!4日間でこんなに素晴らしいパフォーマンスができて、そして、みんなも仲良くなっていて、本当に良かったです。
・本当にとてもいいコンセプトだと思います!留学生にとってもいい交流会だし、来年もまた見に来たいと思うぐらいです。
・みんながよく頑張り、お互いに助けていました。 発表会には、あまり多文化を表していませんでしたが、アフタートークを聞くとPCAMPの中にたくさん交流したとわかりました。 素晴らしく、楽しかったです。
・初対面のパフォーマーが3泊4日の合宿を通してお互いを認められている関係性が作られたことを感じました。
・パフォーマーの中に3泊4日の合宿で気持ちの変化が起こり、自信に満ち溢れている姿や一歩踏み出している姿が印象的でした。素晴らしいパフォーマンスを拝見する事ができました。
・参加者全員が心一つに取り組んだ4日間だったと伝わってきた。多文化の未来を担う若者を応援できるとても良い企画だと思う。

参加証明書の授与(振り返りの会)
観客を見送り、遅めの昼食を取ったあと、参加者と運営チームだけの振り返りの会を行いました。発表会の成功を讃え合い、頑張った自分たちを労い合う時間。そして、その頑張りを記録に残す「参加証明書」を主催者から手渡された一人ひとりの参加者に、仲間に向けてメッセージを述べてもらいました。そのメッセージには、仲間への感謝、仲間を得たことへの喜び、そして「ぜったいにまた会おう!」という言葉で溢れていました。地域版PCAMPの目的の一つに、PCAMPが「地域に生きる多様な子どもたちが仲間を作る、地域でつながる、地域とつながる」きっかけとなることです。その目的は果たされたのではないかと、振り返りの会を通して確信することができました。





参加者にとってのPCAMP
PCAMP終了後、少し時間をおいて、改めてアンケートを取り、参加者にとって今回のPCAMPについて検証してみました。各質問項目とその回答にちて紹介します。回答は基本的に原文を尊重し、字数調整のため、一部文体の統一と抜粋を行いました。なお、回答者は全日程に参加した21名中18名でした。
PCAMPでいちばん楽しかったことや嬉しかったこと
・みんなでウォーミングアップ室で歌を歌ったことです。
・スペシャルチームのみんなと他の人たちと、ディズニーの曲を歌ったこと。
・みんなと友達になれた!!
・休憩中とかにいろんな文化を知れた。
・いろんな人と仲良くなれたしとても楽しかった。
・みんなでパフォーマンスを1から考えてみんなの前でそれを発表出来たこと。
・本番の時が一番楽しくて、ダンスやI am fromも間違えずにできたので本番が終わった後の達成感がすごくて、嬉しかったです。
・友達が沢山できて、みんなととても良い舞台、発表ができたこと。
・いちばん楽しかったことはみんなで一つのことに向き合ってよりよくしようと取り組んだり、みんなと3泊4日間のお泊まりが楽しかったです。いちばん嬉しかったことはパフォーマンス本番日にセンターでダンスを楽しく思いっきり踊りきれたこと。と、私が3泊4日の合宿中辛いことがあったとき励まし支えてくれたときとても嬉しかったです!
・誰かが分からなかったり、一人でいたりするときに手伝うのがとても楽しかったです。みんなと話したり、一緒に楽しんだりするのが一番面白かったです。
・アイアムフロムで、グループの発表がだんだんと出来上がっていくのを感じた時。難しかったダンスができるようになった時。みんなと話して仲良くなったと実感したこと。
・みんなといっしょに時間を過ごすこと(練習するときも、遊ぶときも)。
・パフォーマンスを発表したこと。
・リハーサルとかで頑張ってきたものを表現したら見るのが楽しかったです。
・みんなと友達になれたこと。
・ダンスができて、パフォーマンスにすることが一番楽しかった。
・みんな話しかけたら優しく返してくれて、そのおかげで異性同性関係なく仲良くなれたこと。
・サポーターとしてみんなの役に立てたことと、今日すきごっこしたことと、ダンスを踊ったこと。

PCAMPでいちばん難しかったことや困ったこと
回答から、難しいことや困ったこともいっぱいあったことがわかります。みんなで力を合わせて乗り越えたからこそ、最高のパフォーマンスができ、仲間意識が強まったのではないでしょうか。
・みんなの輪に入ること。
・I am fromをどのように表現するか。
・スペシャルダンス。
・頑張ってテンション感を合わせること。
・正直ダンス習ったことなくて不安でした。
・自分のアイアムフロムが一つの詩に完成させることが難しかった。
・スペシャルダンスをやっていると、覚えないといけないダンスが多くなって、覚えるのに時間がかかり、大変だった。
・チームダンス最後は上手くできたけど最初は全然できていなかったこと。
・限られた時間の中でいいパフォーマンスになるように練習するのが体力的にも精神的にも辛くて難しかったです。思うようにダンスが踊れなかったりして大変でした。
・グループ活動で周りより進みが遅いと感じてしまったこと。でも、いい発表になるように意見を出し合って仕上げられた。発表当日は今までで一番なものができて嬉しかった。
・本番パフォーマンスの準備(アイアムフロムやスペシャルチームなど)。
・I am from を考えること。
・悪い癖で恥ずかしかったりうまく自分を表現できなかったのが悔しかったです。
・日本語が第一言語じゃない人の日本語を直すのが難しかった。
・パフォーマンスを3日間で完成することは難しかった。
・アイアムフロムの詩を書くこと。チームダンスも経験が無かったから難しかった。
・グループ発表でどうやって表現するかを考えました。


PCAMPを通じて自分のどんな力が伸びたか
回答からは、参加者たちが自分を客観的に見つめられ、自信がつき、自己肯定感が高まったように感じられました。
・自分で考え、共有する力
・活動を全力で頑張る力
・周りの人と関わる力、ダンス等での表現力
・自分を表現する力
・コミュニケーション能力とダンスを作る力
・アドバイスに応じてすぐに変更に対応したり、どこがもっとよく変えられるか見つけたりする力。ちがう国の友達と協力する力。
・みんなの前で自分の意見を伝えたりする力や、何かあった時にすぐ行動する力。
・たくさんのポージング、自分の表現力が広がった。チームダンスではふりを作ったり全力で踊れた!アイ・アムフロムでは詩を作ったりそれを行動で示したりした。
・みんなでパフォーマンスを創ったり、活動してみて自分には積極力やリーダー力が伸びた!
・知らない人とも、前よりもっとオープンで話しやすくなった。
・自分の意見を相手に伝えたり、相手の意見や、考えを受け止めたりする力。あたらしくものを考え、イメージする力。
・コミュニケーションの力。最初にみんなと日本語でしゃべったり自分の意見を述べたりするのはとてもチャレンジだったが、みんなからのサポートのおかげで、日本語に対する自信がどんどんついた。
・他の人とのコミニュケーション力がのびた。考え方、表し方、色々勉強になった。サッカーやこれからの人生に活かす。
・自分の中の表現力や積極性が伸びた。
・想像力が伸びた。特にダンスの振り付けを作ること。さらに、自分の I am from に他の人の動きや全体的の流れも考える必要がある。
・コミュ力や表現力が伸びた。
・率先してこれしたらいいんじゃない?とか聞けたから、想像力が伸びた。

多様な人との関わりを通して気づいた、学んだ、変化があったこと
・みんなと頑張れば得意じゃなくてもなんとかなる!
・世の中には色んなことが特技の人がいるんだなって思った。
・言語や文化の違いを知ることができた。
・もっといろんな国の方と関わりたいと思った。
・他の人と喋ることは楽しい。
・国ごとに独自の文化がありどれも大切にされるべきだということ、みんなで言葉だけでなく目線などを送り合って一致団結する楽しさを感じた。
・あまり話したことのないの国の人や、年上の人と話して、色々な人と話せるようになった。
・少しは外国語も喋れるようになった(外国の方とたくさん話したこと)。
・いろいろな表現の仕方があってすごく面白かった。同じことを想像しても人それぞれポーズが違ってて面白かったし、様々なことを学べた。
・日本人をもっと理解できるようになったし、タイの文化についても少し知ることができた。
・出会ったことのない新しい考えをする人がたくさんいて、話をしたり、活動をする中で、ものを見る角度が90度から180度くらいまで広がった。
・一緒の時を楽しく過ごすということが、仲を深めることに大きく繋がるのだと学んだ。
・いろいろな国の文化を学んで、自分は多文化に対する視野が広がった。
・想像力や、感想を伝えることがうまくできるようになった。
・今の自分もいいが、もっと伸びしろを感じた。
・初対面のコミュニケーションのやり方を学ぶことができた。
・みんなと話して色々な地域のことを知るようになって、富山の中にまだ行ったことない場所が多いことにきづいた。
・人の前に立って自己表現などをすることが苦手だったけど、PCAMPを通して好きになれた。
・海外の恋人との付き合い方とかを教えて貰って、日本と違うところが沢山見えて楽しかった。

PCAMP参加前の目標、参加後の達成度について
PCAMPへは自分の意志で参加することになったかどうかに関わらず、目標を持って参加することが大切である、というメッセージも込めて、事前に参加者のLINEグループ内で個人目標を述べてもらったり、本番初日に「しおり」に書き出すよう促しました。そのビフォーアフターを紹介します。
・新しい友達できればいいな。→100%
・色々な人と関わる。→100%
・色んな人達と関わり、色んなことを知って友達を増やす。→90%
・英語でいろんな人と積極的にコミュニケーションをとる。いろんな文化に触れる。→40%、 全部日本語で会話していたから。休憩時間や夜はいろんな文化に触れられたから。
・全部頑張って全部楽しむ。→120%
・いろいろな国の人と交流して仲良くなる。→自分からそのような人に文化や食べ物、言葉について質問できたので100%達成できた。
・色々な国の言語を学び、みんなと仲良くなって、楽しいPCAMPにする。→100%だと思う。理由は他の国の挨拶も覚えることができて、みんなとも仲良くなることができたから。
・色んな人と仲良くなる!ダンスの表現力を高める!外国の方とたくさん交流する!→90%
・参加する前に4つの目標を立てた。①みんなと仲良くする。②1日1日を全力で取り組む。③みんなと協力する。④少しでも成長できるように頑張る。→100%中98%達成できたと思う。なぜなら、一つ目と三つ目と四つ目は完璧に達成できたと思う。二つ目の目標だけ、たまに全力で取り組めていない時があったため達成できてないと思ったから。
・もっと社交的になりたい。→100% みんなと100%気楽に話せた。
・全力で頑張る。いろんな人と話す。恥ずかしがらない。→80%、前の自分よりはできるようになったけど、もっともっと成長できることがある、もっと成長したいという希望も込めてこのくらいにした。
・一度演劇を演じてみること、新しい友達ができること、新しいことをやってみること(今まで絶対やらないこと)。→90%、なぜなら、僕は演劇も演じたり、友達もできたり、ダンスなどの新しいことをやったりしたから。
・積極的に話す、マイペースをなくす。→80%、積極的に話せたし、時間に遅れることが、あまりなかった。
・英語!→でも全然使ってない(笑)、20%。
・みんなと仲良くなる。→100% みんなとそれぞれ話すことができたから。
・みんなと仲良くなって、最高のパフォーマンスを作ること。→85% 、ほとんどの人と仲良くなったと思って、残念だけど本番で自分が明らかにちょっとミスがあったから。
・みんなと仲良くする!発表でみんなを笑顔にする!楽しむ!→99.9%くらい。スペシャルダンスの時、観客を煽れなかったけど、他は全部できたし、楽しかった!!
・周りをよく見て、サポーターとしてやることをやる。→60%、ダンスで行き詰まっている子を見つけて助けたりできたから良かったけど、時間を守れなかったこともあったし、もっとやれたなって思ったから。

寝食を共にした合宿生活について
今回の合宿はホテルに宿泊し、2~5名の相部屋でした。朝食は7時にホテルの食堂で食べ、昼と夜は基本お弁当でした。初日の夕食だけレストランも利用しました。朝8時半にロビーに集合して活動会場に移動し、夜も活動があったため、ホテルに戻るのは夜9時すぎというハードスケジュールでした。そして、10時にスタッフによる点呼を行い、11時に就寝することを目標にしていました。そのような合宿生活についてもう一度感想を聞いてみました(似た答えは/で並列表記)。
・たのしかった/とっても楽しかった!/とても楽しかった。
・最初は緊張していたけれど、寝たり話したりして行く中で仲良くなっていった。
・あまりない体験でドキドキワクワクした!
・夜は修学旅行みたいだった。/修学旅行のようでとても楽しかった。/修学旅行のようで楽しかった、協力したりして満足できた、(助け合えた)。
・いろんな話もできて最高だった。
・朝のご飯の時間や点呼の時間などを気にしながら動けたので集団行動の力もついた。
・友達と一緒に泊まるのは初めてだったけれど、楽しくすごせた。
・みんなで一緒に泊まって、最初は全く知らない人で気を遣わないといけないと思って過ごし辛さがあったけど、どんどん仲良くなっていくにつれて楽しくて時間があっという間でとっても楽しかった!その代わり、楽しすぎて睡眠時間が減った!
・楽しかったし、うまくいかないときには他の人を手伝ったりもした。
・みんなとの仲がさらに深まり、楽しいお話がたくさんできた。同じ目標に向かう仲間意識が強くなった。
・ルームメートといっしょにゲームをしたり、みんなで集まってカードゲームをしたりしてとても楽しかった。
・たのしー!たくさん友達できた!
・初対面の人と泊まることに抵抗感があったけど意外と打ち解けることができた。
・みんなはすごくフレンドリーでここですごすことはとても楽しかった。
・かけがえのない思い出になったし、一生これを忘れずに生きていきたい。
・たった4日だったけどずっと前から知り合いみたいな感じでわいわい楽しめた。

PCAMPを一言で表現すると?
アンケートの最後に、PCAMPを一言(one word)で総括してもらいました。とても一言では収まらない参加者もいたようです。
みんな仲良し/最高!!/最高な4日間/長い/絆/一期一会のいろんな国の仲間たちとの最高の経験/幸せな時間/忘れられない体験/発見/超超楽しい!!/星/自分の殻を破れる場所/素晴らしい/めっっちゃ楽しかった!!みんな大好き!/勇気/ダンス、パフォーマンスがうまくなり、友達がたくさん出来る最高の思い出を作れる/今まで過ごしてきてとても内容が濃い、自分が成長できた笑いあり、涙ありの最高の4日間

「とやまPCAMP2025」を終えて
「とやまPCAMP2025」は、昨年行った第1回と比較していくつか異なる点が挙げられます。
・宿泊先を少年自然の家から活動会場に近いホテルに変更しました。それにより、宿泊先から活動会場へは徒歩で移動することができ、バスでの送迎が必要なかった分、練習や休息に時間を充てることができ、オペレーションにも若干の余裕が生まれました。
・最終日の発表会と同じ会場での活動が昨年より1日早かったことがプラスに働き、安定した創作スケジュールで進めることができました。
・開催地在住アーティストの起用を1名増やし、影絵を取り入れました。演劇、ダンス、影絵という分野の異なる芸術を統合する難しさはあった一方で、作品の内容と表現がより多元的になりました。
・PCAMPの認知度が高まっためか、外国につながる中高生年代の参加が増え、多文化交流にもより厚みが出てきました。
以上が、昨年の経験を活かし、共同主催者間で改善策について対話を重ねた結果であり、また、企画から関わったメインファシリテーターをはじめ、アーティストの皆さん、協力者の皆さんの尽力の賜物でもありました。共同主催者間ですでに「とやまPCAMP2026」の開催を決めており、より地域に根差したPCAMP、持続発展できる形のPCAMPを関係者とともに模索していきます。
事業データ
- 共同主催
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公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)、公益財団法人富山市民文化事業団(オーバード・ホール)、富山市
- 共催
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北日本新聞社
- 後援
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富山県教育委員会、公益財団法人とやま国際センター、富山市民国際交流協会、独立行政法人国際協力機構北陸センター
- 協力
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NGOダイバーシティとやま、NPO法人アレッセ高岡、NPO法人富山国際学院、射水多文化子ども支援センター、劇・あそび・表現活動 Ten seeds、公益財団法人福井県国際交流協会、黒部市国際文化センター、富山県障害者芸術活動支援センター ばーと◎とやま、南砺市友好交流協会
- 寄付
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株式会社村尾地研
- 期間
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2025年8月8日(金)〜11日(月・祝)
- 活動会場
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富山市民芸術創造センター(8月8日)
オーバード・ホール 中ホール(8月9日~11日)
- 宿泊場所
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快適ウェルネスホテル とやま自遊館
- 参加者
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富山県、石川県在住の中高生、専門学校生、計22名
・つながりのある地域:ウクライナ、タイ、中国、日本、ロシアなど
・サポーター2名(「とやまPCAMP2024」参加経験者、現在高校生、専門学校生各1名)含む
- 運営チーム
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アーティストチーム
柏木 俊彦(メイン・ファシリテーター/演出家・舞台俳優)
田畑 真希(メイン・ファシリテーター/ダンサー・振付家)
森永 明日夏(メイン・ファシリテーター/舞台俳優・ティーチングアーティスト)
澤田 ふきの(サブ・ファシリテーター/ダンサー、グラフィックデザイナー)
長谷川 万葉(サブ・ファシリテーター/舞台俳優、専門学校教員)
ヤマダ ベン(音楽担当/パーカッショニスト)
ジャック・リー・ランダル(影絵講師/影絵・人形パフォーマー&クリエーター)記録チーム
映像撮影・編集:山泉貴弘(映像ディレクター)
スチール撮影:柳原良平(カメラマン)制作チーム
進藤由美(TJF)
長江春子(TJF)
竹田明世(TJF)
税光華(公益財団法人富山市民文化事業団)
東ひなた(公益財団法人富山市民文化事業団)
中村則明(現地サポートスタッフ)
その他、オーバード・ホール技術スタッフ、JICA北陸センタースタッフ等がPCAMPの運営に携わりました。












