
とうきょうPCAMP2025開催レポート
2025.05.16
- 対象
- 14~19歳の中高生年代
- 参加費
- 8千円
- 期間
- 2025年3月27日(木)~30日(日)
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TJFは2025年3月27日(木)~30日(日)の日程で、東京都八王子市において多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿 in 東京」、通称「とうきょうPCAMP2025」を開催しました。言語、文化、地域、学年、特性など、様々な面において多様なバックグラウンドをもつ14名の中高生年代(14~19歳)が参加し、3泊4日間、寝食を共にしながら、演出家、俳優、振付家、ダンサーからなるファシリテーターチームの伴走のもと、パフォーマンス(演劇やダンス、ことばや身体表現からなる作品)を創作し、最終日に同会場にて発表しました。発表会には参加者のご家族、一般教育関係者、芸術活動関係者、報道関係者など、計29名が観覧しました。


こんな中高生年代が参加しました!
東京での開催が6年振りとなる「とうきょうPCAMP2025」は、定員15名、実際の参加は14名という小規模でありながら実に多地域から、多様なバックグラウンドを持った十代の若者が集まりました。参加者の内訳は以下の通り。
■参加者の在住地域
神奈川、栃木、東京、長野、広島、山梨
■参加者のつながりのある地域
アメリカ、イギリス、オーストラリア、タイ、中国、日本、ブラジル、フィリピン、ペルー
■参加者にとって一番使いやすい言語
英語、スペイン語、日本語、ポルトガル語、モンゴル語
■参加者にとって2番目に使いやすい言語
英語、韓国語、中国語、日本語、フィリピン語

とうきょうPCAMP再開の経緯
PCAMPは2017年度にスタートし、8年の歳月をかけて広がり、進化してきました。
2017~2018年度 全国対象、東京会場、毎春休み時期に、計2回
2019~2021年度 日本内外対象、オンライン、各夏冬春休み時期に、計5回 ※コロナ禍対策
2022~2024年度 開催地域対象、広島各地に会場、毎夏休み時期に、計3回
2024年度 開催地域対象、富山会場、夏休み時期に、初回
TJFは多地域でPCAMPを展開していく中で、東京も一つの地域であると捉え直し、東京に本拠地を置く財団として地元の多文化共生にも貢献したいと考え、東京を含む関東地域を対象とする「とうきょうPCAMP」を再び東京で開催することにした。


PCAMPのコンセプトと事業目的
PCAMPの事業目的は「一人ひとりの個性を尊重し、多様性に富み、創造性を育む社会環境の醸成」です。これに加え、地域版PCAMPでは「多文化共生の地域づくりを担う次世代リーダーの育成」も目的としています。また、「多文化×芸術」というコンセプトに則り、多様な参加者のために作成したプログラムのゴールを次のように設定しています。
①ことばと身体で自分を表現する。
②バックグラウンドの違いを越えてコミュニケーションを図る。
③創造性を刺激し合いながら異なる他者への理解を深める。
④多文化共生社会の一員として、協力・協働・共創を体験する。
PCAMPのプログラム
上記4つのゴールを達成するために、プログラムは以下の活動により構成されています。
内なる多様性に気づくための事前課題
参加決定後から合宿本番までの間、参加者への事前課題として「言語ポートレート」の作成と提出をお願いしました。「言語ポートレート」とは、自分と言語の関係を自画像(身体の絵)に書き込んで表したものです。
自分をより表現できる言語
自分や家族にとって大切な言語
日常生活のなかでよく耳にしたり目にしたりする言語
今学んでいるまたは将来学んでみたい言語
何かの理由で気になる言語
・・・・・・などを書き出して、自分の身体を模した絵の各パーツに配置し、自分とその言語との関係性や距離感を表現してもらいました。この作業を通して、自分自身のなかに、身の周りに、そして地域に多様な言語(外国語だけでなく、方言や手話など)に気づいてもらい、PCAMPの多言語・多文化交流への意識づけ、助走としました。
各参加者に提出してもらった言語ポートレートは、参加者と様々な言語の関係を知ることができただけでなく、描き方や服装、色付けも様々で、参加者を取り巻く文化や個性も垣間見ることができました。実際に知り合う前の参加者のLINEグループで共有したり、PCAMP本番でシェアタイムを設けたり、会場に掲載したりすることで、互いの多様性に気づき、深く知り合うきっかけの一つになりました。

自己理解、他者理解から共創へ
PCAMPでは他者理解、相互理解をするには、まず自己を理解し受け入れることが大切な前提であると考えています。そのため、アイデンティティの探究をメイン・アクティビティに据えています。今回のメイン・アクティビティのテーマは「私の思い出」としました。また、このテーマに沿って、自分の歩んできた道や経験を振り返るためのフックとして、以下の三つのキーワードを提示しました。
- ターニングポイント
- 忘れられない大切な人、こと
- 小さいころの忘れられない景色
これらの思い出を引出し、そのイメージを共有してもらうためのツールとして「絵」を活用しました。適切なことばを持ち合わせない、ことばだけでは表現しきれない、伝えきれない部分などを、絵の形や色などで補って共有し、そこから作品を立ち上げることを試みました。

仲間と共に将来の夢を思い描く
メインテーマである「私の思い出」を通して各自のアイデンティティや大切なもの、自分はそれらとつながっている存在である、ということを再確認してもらいました。そのあと、近未来の自分の姿を思い描き、夢を膨らませ、目標に意識を向けてもらうために、もう一つの演劇的テーマとして「10年後の私」を設定しました。この作業を仲間といっしょに行うことで、ともに頑張ろうというエンパワーメントにつなげます。

動く身体で人とつながる喜びを
PCAMPでは、演劇創作の部分を包み込み、間をつなぐのに欠かせない存在はダンス・身体表現です。ダンスパートには①ユニゾン(全体ダンス)、②チーム創作ダンス、③スペシャルチームダンスを含みます。
①ユニゾンは予め振付家・ダンサーの田畑真希さんが振り付けしたものをみんなで覚えて踊ります。地域版PCAMPの地域(これまでは広島、富山)ごとに振りつけ、今回は「とうきょうPCAMP」のユニゾンを創ってもらいました。
②チーム創作ダンスは、チームメンバーの一人ひとりの「お気に入りポーズ」をベースにして、チーム内で相談してつなげたりアレンジしたりし、ツーエイト(2×8カウント)程度の長さを創作します。メンバーもポーズも「一期一会」のもので、どのチームも世界にただ一つのオリジナルダンスが創れました。
③スペシャルチームダンスは、特に踊りたいメンバーで自主的なチームを組み、振り付けも選曲も練習時間のやりくりもすべて自分たちで行います。ダンスが得意、不得意は関係なく、希望する一人ひとりの「チャレンジしたい!」という気持ちを大切にすることが、スペシャルチームダンスのモットーにしています。
そのほかPCAMPでが、日々のウォーミングアップを兼ねてさまざまな身体表現を取り入れています。ゲーム感覚で楽しく身体を動かしながら緊張とガードをほぐし、相手や人数を替えながら少しずつ知り合い、つながり、協働していく身体とマインドにしていくワークを多く行いました。それらも適宜発表作品のブリッジ(つなぎ)に活用しました。


「とうきょうPCAMP2025」の4日間
1日目の様子
出迎えと受付
初日は12:00から集合としました。保護者に車で送ってもらった人もいましたが、公共交通機関で来る参加者のために、運営スタッフがJR八王子駅まで出迎え、バスへの乗り換え案内をしました。自宅から会場まで自力で移動してくる中高生にとってはハラハラ、ドキドキの道のりだったことでしょう。無事出迎えのスタッフに会ったことでホッと笑顔になり、駅で出会えた他の参加者とも自然と会話が生まれていました。




プレアクティビティ
受付を済ました人には、13:00の本番開始までの待機時間に、「Welcome Board」というプレアクティビティをやってもらいました。それぞれ「行ってみたい場所」「今聞きたい曲」「今年やってみたいこと」を書いた模造紙を準備しました。そこに予めファシリテーターやスタッフが各自の答えをポストイットに書いて貼ってあり、参加者にも同じ作業をしてもらいました。このアクティビティは、参加者にとって身近なテーマを通して自己開示する入り口となり、PCAMPのメインアクティビティへの伏線にもなっていました。




プロフィール撮影
Welcome Boardの活動をしている間、同時進行でプロフィール写真撮影も行いました。小さなポラロイドカメラで撮影し、現像の余白にニックネームを書いてもらって貼り出します。できるだけ早くお互いにニックネームと顔を一致させ、仲良くなってもらうためです。また、初日の活動が終わったあと、ファシリテータ―によるチーム分け作業に活用したり、最終日の発表会場に出演者のプロフィール写真として掲示します。



アイスブレイク
13:00、主催者のあいさつとともにPCAMP本番がスタート。PCAMPのグランドルール説明、ファシリテーターとスタッフ紹介をしたあと、さっそく参加者のバックグラウンド言語を使って「1分間以内に全員とあいさつを交わす」というアクティビティを行いました。アクティビティに使うあいさつ一覧は参加者の手によって完成したもの。参加者一人ひとりが持つ言語と文化は等しく大切である、というPCAMPのモットーを具現したものでした。「1分間」に「全員」と、という制限を加えることによってアクティビティは競争ゲーム化し、初対面ながら自然と身体が動き、声が出るきっかけとなり、会場は瞬時に湧きました。






ウォーミングアップ
アイスブレイクのあと、夕方までの4時間をかけて、じっくりと心身を開き、少しずつ距離を縮めるためのアクティビティを行いました。振付家・ダンサーの田畑真希さんが進行する言葉を使わずにコミュニケーションを図る身体表現、演出家・俳優の柏木俊彦さんが進行する言葉もつかって参加者の内面に迫るシアターゲームを交互に行いました。
【身体表現系のアクティビティ】
- 音楽や号令に合わせて会場内を縦横に歩いたり止まったりする
- 目があった人とハイタッチやグータッチしてあいさつを交わす
- 次々とメンバーを替えて爪先同士、人差し指同士、肘同士、頭同士をくっつけてペアになる
- 相手の顔を手のひらで操って動かす(ハンドパワー)
- ポーズの途中で固まった(凍った)相手に触れて溶かす(氷ダンス)
・・・・・・など。恥ずかしがる隙もないほど、難易度を上げながら次々とアクティビティが展開され、会場のフロアーいっぱいに動きまわりました。









参加者がアクティビティのコツをつまみ自在に動けるようになる頃合いを見計らってミニ発表も行いました。参加者を発表する側と見る側に分け、交代させ、見た感想を述べてもらうなど、早い段階から「見る&見られるの関係」に少しずつ慣れてもらい、人前でパフォーマンスをする恥ずかしさを和らげていきました。


【シアターゲーム系のアクティビティ】
- チーム対抗早並べゲーム(お題:会場までかかった時間の長さ順、誕生日順、身長順、など)
- 輪になって座り、「○○する人である」という○○に当てはまる人は立って示すゲーム(お題:料理するのが得意、長く寝るのが好き、など)
- 輪になって立ち、遠くの人の名前を呼び、自分の好きな食べものを言いながらその人のところに移動する「クロス・ザ・サークル」
- ペアになって今ハマっていることを伝え合い、相手に代わって全員に紹介する「他己紹介」
・・・・・・など。自分の内面と向き合い、仲間について知るというアクティビティです。同時に2日目に行う「私の思い出」のメインアクティビティへの導入にもなっていました。




初日の振返り
緊張から始まり、いっしょにどきどき、ワクワクの時間を過ごし、たっぷり汗をかいた4時間でした。最後にクールダウンして、振り返りを行いった。素直な気持ちを一生けんめい言葉にしてくれました。
・ふだんあまりしないことをして新鮮。
・いろんな人と話せてうれしい。
・最初は緊張したけど身体を動かしていくうちに嬉しくて続けたいと思った。
・みんなやさしい、お菓子もおいしい、アクティビティも楽しい。
・いろんな方法で初めて会う人たちのことが知れて勉強になった。
・相手に合わせて動き、心が一つになった感じがした。
・年齢が違っても仲良く話せた。
お部屋と夕飯が楽しみと言う参加者もいた。さっそく部屋の鍵と受付時に預けた荷物を受け取って、いざ「合宿生活」へ。


夜はお楽しみ会
夕食後の2時間はお楽しみ会を行いました。アットホームな雰囲気の中、全員で過ごす経験は合宿ならではの時間です。最初は『しおり」に合宿中の個人目標を書いてもらい、合宿終了時の目標達成を自己評価してもらう準備としました。つづいて、一人ひとりの言語的・文化的バックグラウンドについて紹介し合うために、事前課題で提出してもらった「言語ポートレート」について共有する時間をとりました。また、「ミテイルセカイ」という言葉遊びも行いました。同じ空間にいても見ているものが違う、同じものを見てもそこから連想する言葉が違う、それは一人ひとりの関心や経験に基づいて物事が認識されるためである、ということを体験してもらいました。





そして、とうきょうPCAMP第1回(2008)の参加者であり今回の運営サポートをしてくれた「先輩」からマレイシア土産のポーチを一人ひとりに渡されました。「先輩」がPCAMPへの参加がきっかけとなって、アジアや多文化共生に関心を持つようになり、マレーシアの大学への進学を決めたそうです(詳細はインタビュー動画へ)。PCAMPでは参加経験者がサポーターとして関わっています。後輩のよきメンター、そしてロールモデルにもなっています。



お楽しみ会の後半は、遊びを楽しむこと、自由に過ごすことに徹しました。カードゲームやけん玉で遊ぶ人、YouTubeの動画を見ながら踊り出す人、趣味が合う同士でいくつかのグループができていました。一人で静かに折り紙を作ていた人、何もしないで見て楽しむ人もいて、それぞれのペースで過ごしました。





2日目の様子
チーム発表
チーム分けは、事前申込の情報はもちろん、初日の活動中での参加者一人ひとりの様子も判断材料に加え、ファシリテーターチームによって前日の夜のうちに行われました。そして、スタッフを含む運営チームと朝食ミーティングで共有後、2日目の活動の冒頭に発表しました。参加者14名が3チームに分けられました。それぞれのチーム名をピンク、黄色、青で名づけ、同色の名札を付けて識別しました。





ユニゾン(全体ダンス)
朝のウォーミングアップのあとは、ユニゾンの振りを覚えるところから始めました。田畑真希さんはダンスが得意、苦手に関わらず、全員で楽しめるような振り付けで、30秒程度の長さのダンスを創ってくれました。そして、「はい、綿飴のように、ふわっ、ふわっ」「あっちこちの方向に掌を押す、はい、ポン、ポン、ポン」とユーモラスなリードで、あっという間にみんなが覚えれらました。



チーム創作ダンス
「身体の動きは言葉と同等に、時に言葉以上に雄弁だ!説明に言葉を費やすよりは実際にやって見せたほうが伝わる!」 という共通認識のもと、ファシリテーターチームは新しいアクティビティを導入するときは必ずモデルを示すようにしています。ここでは、最初に自分たちそれぞれの「マイポーズ」から一つのダンスに創っていくプロセスと、出来上がったダンスを参加者に見せてから、各チームの創作に入りました。そしてものの15分で中間発表!愛嬌がある、かっこいい、ユーモラス・・・・・・と3チーム3様のダンスが出来上がりました。時間制限があるなか、あまり難しく考えずにとにかくチームメンバーで協力して形にしていくことを経験してもらいました。








「私の思い出」創作
チームダンスの創作でいっしょに創るコツや達成感を掴んでもらったあと、いよいよメインアクティビティである演劇活動「私の思い出」の導入。まずはファシリテーターとサポートスタッフの5人からなるチームが創ったデモ作品を見てもらいました。デモ作品はメンバー各自の「私の思い出」に基づいたストーリーになっていましたが、フォーメーションを変える、身体表現を多めに含める、多言語バージョン、小道具を使うパターンなど、ストーリーごとに表現方法を変え、多くのバリエーションを見せました。そのあと、作品のもとになっている絵の種明かしをし、演劇作品を創るのに必要な要素や考え方(立ち位置、声など)を一覧表を使って説明しました。





【絵を描く】
さて、今度は参加者自身が作品を創る番。自分の思い出について三つのキーワード「ターニングポイント」「忘れない大切な人、こと」「小さいころの忘れられない景色」から一つを選んで、そのイメージを大判の画用紙に描きます。自分の内面とじっくり向き合い、記憶を手繰り寄せ、静かに手を動かす作業です。ここで一旦昼食休憩。描き足りない人は昼休み中に仕上げにかかります。






【思い出の絵を共有する】
午後一は、絵に描いた大切な思い出をチーム内でシェアすることからスタート。発表者は絵を見せながら言葉を添えていきます。聞いているみんなの頭にも絵に描かれた情景が言葉に載って浮かび上がります。日本語でうまく表現できない時はサポートスタッフやチーム仲間が助けてくれます。なかにはぐっと胸に刺さる辛い思い出や切ないエピソードも語られ、心と心が触れ合う時間となりました。






【作品を立ち上げる】
すでに午前中デモ作品を見たり、作品の作り方のレクチャーを受けたこともあって、絵の共有が終わったチームから少しずつ人が立ち、動きが増えていきます。頭で考えるよりも動いて見よう、アイディアを持ち寄ってやってみよう、とみな前向きです。各チームにファシリテーターが1名寄り添い、適宜助言を与えます。あくまでも参加者たちの主体性を尊重し、やりたいようにやってもらう姿勢を崩しません。スタートしてから4時間、適宜休憩タイムを取りながら、創作に集中しました。そして、16:00に中間発表!粗削りながらもどのチームも力強い作品ができあがっていました。観客は他チームのメンバー、ファシリテーター、運営スタッフたち。もう涙が止まらない感動を先取りしました。






「10年後の私」創作
「私の思い出」の創作により、今の「私」を形作っているものについて確認したあと、未来に目を向けてもらい、自分の10年後の姿を具体的に思い描いてもらいました。思考を解き放ち、自由に広げてもらうために、ファシリテーターのナビゲーションは「10年後何になりたいのか。大きい夢でも小さい夢でもいい。架空のものでも構わない。人に見せなくてもいい。なれっこないとか笑われるとか考えない。頭に浮かんだアイディアを自分でつぶさないで!とくにかく10個書き出してください」というものでした。次に10個の夢から人に言えるものだけ順位をつけて別の紙に整理し直します。それをペアでシェアしました。






2日目の振返り
密度の高い1日を過ごし、さすがに疲れた、眠いという正直な声が聞けました。でも、楽しい!達成感があった!楽しいから明日も頑張るという声も多数ありました。新しいお菓子が食べられておいしかったと言ってみんなを笑わせた人もいました。他にもこんな感想がありました。
- 10年後の夢というとこれまでは大きく一つ考えてきたが、10個考えて書き出すのは初めて。小さい夢の積み重ねでも10年後につながるなと実感した。
- 朝からみんなで振り付けを考えたり、劇を創ったりして、疲れたけど楽しかったし、とても健康的な過ごし方で将来につながるなと思った。
- ダンスなどふだんやらなくて苦手だけど、やってみると意外と楽しかった。
- みんなのスペシャルな作品が美しかった。
- ふだん使わない筋肉が痛いので頑張ったと思う。


夜は衣装づくりとスペシャルチームの練習
今回のPCAMPは絵で表現するアクティビティを取り入れたので、そのつながりで、Tシャツに絵を描いたものを発表会の衣装にすると決めていました。発表会はホールでもステージでもなく日々の創作活動で使っているフラットな空間で行うため、少しでも華やかな演出を目指してTシャツの色は目立つ黄色を選びました。


夕食後の2時間を利用して、グループごとに集まり、思い思いにTシャツに絵を描いてもらいました。「自分を表す絵を描いてください」とだけテーマを提示し、あとは何をどのように描くのか自由にさせました。自分の名前にちなんで1輪の大きな花を描いた人、かわいがっているペットを描いた人、心の景色を描いた人、ハマっていることを描いた人・・・・・・。中には参加者やファシリテーター、スタッフ全員のニックネームを背中いっぱいに書いてくれた人もいて、温かい気持ちになりました。






衣装作りが終わった人は他の遊びをしたり、部屋に戻った後も、スぺシャツダンスチームはダンス創りに勤しんでいました。


3日目の様子
前日には発表会に必要な主だったパート(ユニゾン、チームダンス、スペシャルチームダンス、私の思い出、10年後の私)を創作しました。3日目はそれらのパートの細かい動き一つ一つを確認したり直したりして磨いていきました。そして、前日の夜にファシリテーターチームが考えた発表会の構成案に沿って作品を並べていきました(ステージング)。

昼食後もステージングの続き。各パートとパート間のつなぎを新たに創作し、繰り返し確認しました。つなぎは1日めを中心に行った身体表現を活かしたものとなっていました。30分程度の発表作品でも出る順番や段取りなど覚えることがたくさん!みんな構成表を写真に撮ったり、互いにリマインドしたり、「みんなでがんばるぞ!」と気持ちを一つにして創作の流れに食らいついていました。そして、16時過ぎ、ついに衣装を身に付けて最初から最後まで演じ切る「通し稽古」。たったの3日間足らずで発表する形にもっていける参加者の頑張りに目を見張るものがありました。通し稽古が終わると、抜けやぎこちない部分をさらに修正していきました。









夕食のあとは各チームによる自主練習の傍ら、大人たちは発表会の会場設営をしました。スタッフチームが客席や受付掲示の設営と場内整理をしている間、ファシリテーターチームは照明の取り付け、音響機具や映写効果の確認をしました。すべて手作りによる発表会。大人も負けじと一人ひとりが役割を担い、全員で中高生たちの発表を盛り立てるべく、夜遅くまで働きました。





最終日、発表会
雨が降りしきっていた前日と打って変わり空が晴れ、発表会を行う最終日を迎えました。身体を緩め大きな声を出す練習をしてから、お客さんを入れる時間のぎりぎりまで最後の通し稽古。衣装や小道具もセットしたら客入れです。触れ合うほどに近い距離に観客がいる緊張感を和らげるために、本番が始まる時間はふだん通りに遊んでいいよ、という声かけをしました。すると、発表エリアの端っこに集まって、手遊びをする人たち、カードゲームに興じる人たち、飲みものコーナーで休憩する人たちがいて、観客たちも笑顔でそれを眺めていました。



発表会の開始時間になり、予め椅子にセットしておいた発表衣装(思い思いに絵を描いたTシャツ)に着替え瞬間からキリっとした演者に変身!音楽、照明と観客の手拍子、拍手の中で3日間の成果を発表していきました。












一人ひとりが主人公になり、仲間の息遣いに心強さを感じながら、笑顔で、自信たっぷりに、約30分の作品を演じ切りました。客席からたびたび大きな拍手が起こり、感嘆の声を漏らす人、涙を拭う人もいました。最後に次々と「10年後の私」の夢を高らかに宣言するシーンでは、観客たちは「おぉ!」「いいね!」「がんばれよ!」と大きな声援を送り、会場内のすべての人が一つになり、感動を分かち合う瞬間でした。











公開振り返りの会
発表会の直後に観客の前で公開振り返りの会を行いました。ファシリテーターから合宿生活の中で見れらた参加者一人ひとりの素敵なところを観客に紹介し。発表会のできはどうだったか、合宿生活がどうだったかについて問いかけました。慣れない日本語を使って一生けんめい伝えたり、時々英語に切り替えて伝える人もいました。



発表会について、合宿参加者は概ね高い自己評価と達成感、そして正直な気持ちを述べていました。
- 発表会は頑張った。
- 楽しく発表することができた。
- 自分は多少ミスしたけれど全体的に成功したと思う。
- みんなのパフォーマンスが美しかった。
- お客さんとの距離が近くて緊張した。
- 人前でダンスするのは初めてなので怖かった、やっと終わったと思った。
- いろんな個性や力を持っている人と3日間でこれだけの作品が創れて感動した。



合宿生活全体については、次の感想が聞けました。中には、ファシリテーターからスタッフ、仲間、観客まで、その場にいるすべての人への感謝を述べる大人顔負けの参加者もいました。
- 緊張や不安で始まり、一緒に遊んだり創作しているうちにたくさん友だちができた。
- みんな優しいし、エネルギッシュ。大人たちも一生けんめいに働いていた。
- みんな楽しそうに踊っているのを見て自分も恥ずかしくなくなった。
- 毎朝ルームメイトを一生けんめい起こした。
- 夜ルームメイトと怖い話をして眠れなかったりした。
- 友だちができるか心配だったけれどみんな話しかけてくれて仲良くなれた。
- 合宿会場で出されたいろんな国のお菓子がおいしかった。
- 夜一緒に過ごす中でいろんな国の文化の話が聞けて楽しかった。
- 言語など関係なく通じることは通じるんだなって、これからに繋がる経験となった。






内輪の振返りの会
観客を送り出したあとは、お弁当を食べながらの内輪の振返りの会。観客の前で述べた感想はどれも本音だったということを再確認する時間となりました。最後に主催者から一人ひとりに参加証明書を手渡し、すべてのプログラムを終えました。






観客の声(アンケートより)
発表会終了後、多くの観客がアンケートに回答してくれました。保護者や教育者としてだけでなく、一観客としても楽しんでもらえたようです。その一部を紹介します。
発表会で特に気に入ったシーンとその理由
- スペシャルダンス、モンゴルの民族舞踊。自分らしさを表現出来ている。(家族)
- 10年後の私。夢や希望に溢れていて、観ていて楽しくなりました。何故結婚相手がノルウェー人なのかが気になってしょうがありません。(芸術関係者)
- ターニングポイント。子供たちの素直な感じが好印象でした(家族)
- 全て楽しませていただきましたが、中でも一人ひとりのターニングポイントや心に残ったことなどを振り返るシーンはとても感動的でした。(家族)
- ターニングポイント。今までにない、本人の本音が感じられた。(家族)
- 発言者の発言内容を、体で表現したパフォーマンス。(家族)
- スペシャルダンス。参加者自ら主導してダンスを創り上げたのがかっこいい。(家族)
- 自分のターニングポイントを表現していたところ。(家族)
- スペシャルダンス前の2人組の「静」と全員ダンスの「動」の対比が良かった。みんなの顔が生き生きとしていて観ていて楽しかった。(家族)
- ターニングポイントや思い出のシェア、明るいダンス!全てが素敵でした! お互いを思いやる眼差しから参加者同士の絆まで見えて、話の内容ももちろん、そういった関係性づくりも、しっかりしてくださったこのキャンプに、感動して涙腺がゆるみました!(家族)
- 氷ダンスとハンドパワー(家族)
- ダンス。みんな楽しそうでした。(家族)
- 全員が自分のターニングポイントや10年後を発表したところ。全員が楽しそうに表現していたところ。(家族)
- 垣間見えるパッションに心が動かされました。未来は明るい。(芸術関係者)
- 最初のグループの思い出再現パフォーマンス。エイやサメが気持ちよく泳いでいる水族館のシーン。紫のぬいぐるみのくまちゃんのエピソードが語られた時、ふいに涙が溢れてきました。これからはじまるパフォーマンスのテーマとオーセンティシティの核心に触れた気がしました。このパフォーマンスの世界に引き込まれて行きました。(教育関係者)
- 全体的に良かったと思います。(家族)
- 自分の夢について一言で表したのがよかったです。ダンスでコミュニケーションができたことが良かったです。(家族)
- それぞれのターニングポイントを話したこと。10年後の自分を夢見、考えたことを分かち合えたこと。(家族)
- 子どもたちがそれぞれの大切なもの、ターニングポイントを語ってくれた場面はやはり心に残ります。また、元気に踊っているのもよかった一方、椅子に座って、暗い中、じっと集中している表情が印象的です。(報道関係者)
- 全員で踊り回わるスペシャルダンスが一番好き! 久しぶりの 「東京公演」 で、若者のエネルギー……それも息遣いまで聞こえて、感動ものです。(教育関係者)

中高生のアフタートークを聞いた感想
- 背景やどんな思いで取り組んだかがわかり、どんなキャンプだったのか理解が深まりました。(家族)
- みんなはじめは緊張してたけど、すぐに友達になれたというのは、子供たちにとって自信に繋がると思いました。(家族)
- 最初は緊張したり戸惑ったりしながらも、少しずつ心を開いて一つの作品を作り上げるまで関係が深まっていく様子が感じられて、とても尊い経験をさせていただいたのだなと感じました。(家族)
- パフォーマンスで見せる姿とのギャップに、出演者自身は成長を感じ、観覧者は、あたたかいまなざしを向ける時間となりました。(家族)
- 特技も性格も国籍も違う人たちでキャンプが構成されていると知り、そのような特別な空間に非常に興味を持った。(家族)
- 沢山の事を経験し、充実した3泊4日だったのだろうと想像出来ました。(家族)
- 個々の考えを言葉にするのは大人の私たちでも難しいのに自分なりの言葉で発言していて感心しました。(家族)
- 参加者が、リラックスして本当に楽しい時間を過ごせたことはわかりました。(家族)
- 飾らない本心を自分の言葉で伝えていることに清々しい成長を感じました。(家族)
- 限られた時間で、実に深い交流と表現が生み出された特別な経験だったことが伝わってきました。PCAMP=人生のターニングポイント。そのとおりですね!(教育関係者)
- ただの3日間で芸術(ダンス、絵)で自分を表現できたことで皆達成感を感じられたと思った。無限のエネルギーを感じた。(家族)
- この会で、この時に会えて、分かち合えたこと、初めの心配をよそに話せたこと、仲よくなれたことは感動的でした。(家族)
- いつもながら、本人たちの達成感・充実感の高さがよくわかります。でも、翻って、日頃の学校生活で異文化に触れ合ったり刺激を受けたりする機会が少ないのではないか、或いは、彼らに寄り添い伴走してくれる大人がいないのではないか……と、心配でもあります。 本当に楽しめたんですね。親でなくても目頭が熱くなりました。(教育関係者)
最後のメッセージ欄にはスタッフへの感謝やねぎらいの言葉が多く書かれ、励まされました。また、「とうきょうPCAMP2025の全体のデザイン、『自分を表現する』ためのテーマ設定やアクティビティの連続がたいへん魅力的です。そのデザインの力と伴走する大人たちのパッションを感じることができました。Tシャツでもそれぞれの方が、ご自身を表現しているのが印象的でした。」「娘は4月から高校入学で新しい環境に不安を感じていましたが、今回の経験でその不安を少しでも解消出来たのではないかと思います。」「すごく楽しかったので、来年14歳になったらぜったいこの活動に参加したいです。」といううれしいメッセージもありました。

参加者の感想(アンケートより)
PCAMP終了後、参加者全員にアンケートに答えてもらいました。似た回答は並べたり、一まとめにしながら紹介します。「難しかったこと、困ったこと」の項では特に参加者の正直な気持ちが表れており、運営側として気をつけるべき大事なポイントが書かれているようにも思いました。心の奥深くに「触れたくない、触れられたくない部分」は無理にこじ開けず、それでも「表現する場」に来てくれた、勇気ある一歩を踏み出してくれた、と捉えています。
嬉しかったこと、楽しかったこと
- 一緒にダンスや歌、演技ができる友達を見つけたこと。
- みんなで作り上げたダンス。ダンス経験がないからどう動けばいいかわからないときがあったけど、自分で考えるという能力が身に付いたのでよかったなと思いました。
- みんなと、それぞれの大切な思い出を共有しながら劇を作ったこと。
- At PCAMP, I was able to make new friends and discover new hobbies. The most enjoyable/happy experience was during dinner on the second last day. Everyone was sitting at the same table talking to each other, which had not happened before. Thanks to this, I got to learn and get closer to the members more.
- I loved to make new friend. And also I love to be creative, so creating dance and performances was so fun to me.
- 関東地方の友達ができたのが嬉しかったです。これから東京でほぼ1人で過ごしていくので友達ができてすごく安心しました。
- みんなで1つのパフォーマンスができたこと/みんなで一つの作品を作って発表したこと。
- みんなの好きなことを知れたこと!
- 国を問わずにたくさんの人と話せたこと、言語を交えずともコミュニケーションが取れることに気づけたこと。
- Making dances and dancing with my friends./体を動かして皆んなと一緒に踊ったことが一番楽しかった。/スペシャルダンスをしたこと。
- I think I enjoyed the most the meals we had, they were not only delicious but those were the moments when I managed to connect with the others!



難しかったこと、困ったこと
- 特にない(2名)
- くっつきとかそういう系のアクティビティ
- 自分のターニーングポイントを演劇にするのはすごく難しかった。演劇の経験がない分、どうすれば分かりやすくみんなに伝わるのかを考えていたので、うまくまとまってよかった。
- 自分が話すことのできる言語のどれも上手く伝わらないときに、ジェスチャーで伝え合うこと。
- The most difficult part of PCAMP was thinking of how to do the play section of the performance. I found it hard to come up with ideas on how to do my section of the play, and had to get a lot of help from the other people in my group, as well as the facilitator. The transitions from each scene to the next were also difficult to make look smooth.
- Sometimes was hard for me to use all my imagination. Cause I was shy and sometimes I was too shy to show my ideas. But I tried!
- 過去のターニングポイントや思い出を演技で発表すること。私のターニングポイントや深く印象的に残っているのは人前で言えない、ネガティブなことだらけだったので、今後はもっとポジティブな思い出を残して生きていきたいと思いました。
- 自分の体を動かすこと。
- 初めての人に話しかけること。
- Making a presentation about my story was a little difficult.
- 自分で台本を作って劇をすること。
- I think the drawing part.
- ダンスの動作を覚えるのが難しかった。


PCAMPでどんな力が伸びたか
- コミニュケーション能力(2名)や、積極性。/人の話を聞く力。/国を問わずに話しかける力/Socialize better./言葉以外のジェスチャーやイラストで思いを伝える力。自分から話しかけたり、質問したりして相手のことを知る力。
- PCAMPに参加したおかげでみんなの前で発表しても怖くないってことが分かりましたし、人前でダンスした時のすっきり感が半端ないでした。/人前で踊っても変に思われないと自信を持てた。
- 今までは失敗するのが怖くて、挑戦できなかった部分があったけど、今回の交流を通して、もっといろんなことに積極的に挑戦できればいいなと思いました。
- I think I managed to become more independent and extroverted. Creating a performance with other participants required a lot of interaction between members, which, I believe, helped me to become more extroverted and social. I am usually a quiet person who keeps themselves to themselves; however, thanks to this camp, I was able to break out of my shell and actively interact with others. I also think I became more independent. Organising and creating a performance with limited time required a lot of independent effort to be put in, as not all could be made in the given time. Through this, I was able to become more self-reliant.
- I learned how to control my anxiety. Cause I wanted to show myself and usually I cant. At the camp, I did it way better than my normal. So I thing I got this power.
- 人それぞれの違う経験や能力を合わせて1つの物を作る力。/自分の想像を広げてアイディアを出したり仲間と協力する力
- I think I got a better understanding about different people pasts and how that stories became what they are now! I got to know what each participant like and why they feel connection with that things.
- 自分より年下が多かったので、年下を扱う能力がちょっと上がったような気がします。
- 10年後の自分について、もう一度今の自分を見つめ直すきっかけにもなったので、将来が楽しみになりました。



参加前と参加後の気づき、学び、変容
回答から、PCAMPは参加者の自己肯定感、有能感、新しい価値観、より広い視野の獲得、新たな自己発見につながったと言えそうです。
- 人前で発表すること
- 意外と自分ってダンスできるんだなと思いました。これを機にいろんなダンスにチャレンジしていこうかなと思いました。
- これまでは、言葉で伝えられるようになろうと言語を学んでいたけれど、PCAMPを通じて言葉以外の方法でコミュニケーションをとることもできると学び、自分から歩み寄る積極性や、相手と共通の話題を持つための広い知識を身につけようと考えるようになりました。
- I learnt the importance of interacting and co-operating with others in making something together as well as the significance of actively involving yourself in the process, instead of waiting for others to try to convince you to join in. Through this, I was able to change for the better and become more proactive, effectively contributing to the performance and making it better together with the rest of the participants.
- Before the camp, I used to think I was annoyed, and for this reason I didn’t like to talk or do anything in groups. But at the camp I felt good with myself, cause people was kind and friendly. So I could say my self-esteem grew.
- 当たり前のことですが、みんな違う夢と過去を持っているんだなと実感しました。そしてそれを共有できたのがよかったです。
- 私は広く愛想を撒いて相手を友達と認めていいか見極めて友達を作っていましたが、案外そんな考え過ぎずでも友達と認めてもいいのかなと気づきました。
- 色んな国(ペルーやモンゴルなど)の食文化を知れた。
- より国際的な仕事がしたいと感じました。人に話しかけること自分を表現することの怖さが和らぎました。
- もっと色んな言語を習得したいと思った、自分の見ている世界の狭さに気づいた。
- I became a little less shy.
- 仲間と協力することで自分1人ではできないことをたくさんできるようになる
- I learned to express myself better, to not be afraid of being left out.
- ダンスに興味を持つようになりました。

参加当初の個人目標とその達成度(参加者の自己評価)
参加当初の個人目標は、初日夜のお楽しみ会の冒頭で『しおり』に書き込んでもらいました。参加後に自己評価してもらうためでもあったが、きちんと目標を持って参加することを促すためでもありました。
・みんなと友達になり、ためらいなく自己表現ができるようになる。(基本的に達成できたと思う)
・みんなと友達になる!(100%)
・人見知りをなくす。全員と仲良くなる。(80%、合宿中はできたが、ふだんもできるか分からない)
・多くの言語の挨拶を覚える。自分から話しかける。(80%)
・My goal for PCAMP was to become more social and extroverted by actively interacting with others, making new friends. I also wanted to seriously work on the performance and make sure to carry my part of the load, instead of leaving it up to others.(90%)
・I wanted to make friends. I think it’s so hard to make friends, cause it’s hard for me to communicate. So the only thing I wanted is to have fun and make friends.(100%)
・全員と仲良くなる。(500%)
・みんなと話す。(100%)
・自分から話しかける(100%)
・離脱せずにいること。(100%)
・Make friends。(all)
・たくさんの言語や文化を知る。(50%)
・Make new friends and in general get to know the people I interact with And give my best in the performance.(100%)
・いろいろな国の人と交流できること。(60%)

PCAMPを一言で表現すると?
アンケートの最後に、PCAMPを一言(one word)で総括してもらいました。
自己発見 / 興味津々 / 自分がなにかしら一歩成長できた合宿 / 新 / A new, very interesting and fun experience. / Iindividuality / 一期一会 / 出会い / 自己発見 / 未知という可能性 / Fun / 新しい視野 / Unforgettable / 楽しかった

「とうきょうPCAMP2025」を終えて
東京で6年振りのPCAMP再開となった「とうきょうPCAMP2025」。ニーズ分析、プログラムの探究という目的もあり、小規模での開催であったが、参加者の多様性もパフォーマンスの内容も大変濃いものとなりました。日程中、体調を崩したり、個人的な経験を表出することに困難を感じたりする参加者もいましたが、その場に関わる全員がフォローし合って乗り越えることができました。それがPCAMPという場の力であり、魅力でもありました。
「とうきょうPCAMP」は東京都内と近隣諸県からの参加を想定していましたが、遠く広島、長野、栃木、山梨からの参加もあったのは嬉しい驚きでした。また、外国につながる参加者が多く、文化や言語背景、日本語力も多様で、様々な意味で参加者のコミュニケーション力を磨き、異なる他者と協力・協働・共創する必要性と醍醐味を体感できる場となりました。
「とうきょうPCAMP」は今後も継続掲載していく予定です。より広い会場を確保して、参加できる子どもたちの人数を増やし、より多くの方々に多様な十代の若者のエネルギーと輝き溢れる発表会を見に来ていただきたいと願っています。
PCAMP担当:長江春子
事業データ
- 主催
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公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)
- 後援
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八王子市
- 期間
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2025年3月27日(木)~30日(日)
- 会場
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公益財団法人大学セミナーハウス(東京都八王子市)
- 参加者
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神奈川、栃木、東京、長野、広島、山梨各県在住の中高生等14名
- スタッフ
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アーティストチーム
柏木 俊彦氏(メイン・ファシリテーター/演出家・舞台俳優)
田畑 真希氏(メイン・ファシリテーター/ダンサー・振付家)
深堀 絵梨氏(サブ・ファシリテーター/演出家、振付家、ダンサー、俳優)
小山 晶嗣氏(サブ・ファシリテーター/ダンサー)撮影・記録チーム
映像撮影・編集:山泉貴弘氏(映像ディレクター)
スチール撮影:宿野部隆之氏(カメラマン)運営チーム
進藤由美(TJF:事務局長)
長江春子(TJF:PCAMP総括)
中野敦(TJF)
竹田明世(TJF)
千葉美由紀(TJF)
山岸笑璃(東京PCAMP2018参加者、サポートスタッフ)