資料室
TJFは、中国語教育、韓国語教育をはじめ、日本の高校の多言語教育に関連する事業を実施してきました。本資料室では、事業の報告、調査等を通じて得た基礎データなどの情報と、「外国語学習のめやす」に基づく中国語・韓国語の授業づくりに役立つ15話題分野別の学習内容やサンプル単元案などを掲載しています。 |
TJFの取り組み
TJFは、中国語、韓国語をはじめ、日本の外国語教育関連事業として、ガイドラインの開発、教師研修、生徒・教師・校長の交流事業、情報提供などを実施してきました。その中から主要事業を紹介します。
ガイドラインづくり
「外国語学習のめやす」づくり(2005年度~2012年度)
TJFは中国語・韓国語教育の関係者が中心となるプロジェクトを立ち上げ、外国語学習の指針づくりのプロジェクトに取り組み、2007年3月に『高等学校の中国語と韓国朝鮮語:学習のめやす(試行版)』、2012年3月に『外国語学習のめやす高等学校の中国語と韓国語教育からの提言』を完成させました。
<参考資料>
『外国語学習のめやす』ー高等学校の中国語と韓国語教育からの提言ー (PDF)
『高等学校の中国語と韓国朝鮮語:学習のめやす(試行版)』(PDF)
教師研修
21 世紀型の外国語教育推進のための教師研修(2012年度~)
「外国語学習のめやす」の監修者であるカリフォルニア大学當作靖彦教授をはじめ、教育分野の専門家を講師に迎え、グローバル時代の社会的背景とそれを踏まえた教育について学ぶレクチャー、ワークショップを実施しています。
<参考資料>
CoReCa 2015-2016 pp.16-17、pp22-24
学習のめやすマスター研修(2013年度~2015年度)
『外国語学習のめやす』が完成し、さまざまな外国語教育の現場で「めやす」を理解してもらうために、2013年から15年の3ヵ年計画で8言語(英・韓・西・中・独・日・仏・露)の先生方を対象とした「外国語学習のめやす」マスター研修を実施しました。研修を修了した55人の「めやす」マスターたちは、ウォーミングアップ研修を企画するなどの活躍をみせ、「めやす」は大きな広がりを見せています。
<参考資料>
CoReCa 2015-2016 「『外国語学習のめやす』を振り返る」
学習のめやす研修(2008年度~2012年度)
「学習のめやす」作成プロジェクトの一環として、中国語と韓国語をはじめ高校で外国語を担当している教員を対象に、めやすを理解し授業に活用することを目標にした研修を実施しました。
<参考資料>
2012年高等学校韓国語中国語教師研修、外国語担当教員セミナー 報告書
長春研修(2004年度から2012年度)
高等学校中国語担当教員研修を文部科学省、漢弁と共催で中国の吉林大学で実施しました。
<参考資料>
国際文化フォーラム通信 no.65 「高等学校中国語教員研修 ――現場のニーズに合った研修を考える」(2005年1月)
中国語・韓国語講座(2009年度~)
中国語・韓国語教育を実施していない学校の高校生に、二つの言語に触れる機会をつくるために、高校生のための中国語講座や韓国語講座を「隣語講座」として開講もしくは開講に協力しています。
<参考資料>
CoReCa 2015-2016 pp.20-21
互いのことばを学ぶ生徒の交流
サマキャン(2007年度~2012年度)
高校生に直接働きかけ、ことばと文化を学んでもらう事業として、中国語を学ぶ高校生の短期中国研修「漢語橋:日本の高校生サマーキャンプ」(以下、サマーキャンプ)を2007年より漢弁の委託事業として開始しました。2011年度からは、中国語を学ぶ日本の高校生約90人、日本語を学ぶ中国の高校生約50人が10日間、共同生活をしながらさまざまな活動に参加するかたちをとりました。
<参考資料>
TJFウェブサイト「互いのことばを学ぶ日中高校生のサマーキャンプ」を実施しました
日中の高校生交流プログラム「りんごの交流」(2014,2015年度)
日本語を学ぶ中国の高校生を日本に招聘し、日本の高校生と交流するプログラムを2年度にわたって実施しました。
<参考資料>
CoReCa 2014-2015 pp.12-13
CoReCa 2015-2016 p25
日韓のことばを学ぶ中高校生交流プログラム(2012年度~)
TJFと秀林文化財団が企画・主催で実施する、K-POP等のダンスをテーマにした交流プログラム。韓国語を学ぶ日本の中高生と日本語を学ぶ韓国の中高生が、ソウルで5日間一緒に生活しながら、ダンスづくりと発表、買物や料理するなどの活動を通じて交流します。
<参考資料>
TJFウェブサイト Seoulでダンス・ダンス・ダンス
CoReCa 2015-2016 pp.18-19
互いのことばを教える教師の交流
同じ中等教育で互いのことばの教育にかかわる者同士、日中、日韓、日露間で交流プログラムを実施しています。生徒と向き合う日常や、ことばを教える意味やおもしろさ、悩みや課題、工夫していることなどについて語り合うことを通じて支え合える仲間と出会い、ネイティブの自然な表現や当該学習言語が話されている地域の最新事情、交流先を知るきっかけを提供することをめざしています。
日韓教師交流プログラム(2014,2015年)
<参考資料>
TJFウェブサイト:日韓教師交流イベントを実施しました
日中教師交流プログラム(2015年~)
日露教師プログラム(2015年~)
<参考資料>
CoReCa 2015-2016 pp.28-29
校長招聘・派遣プログラム
TJFは、中国や韓国の日本語、日本の中国語や韓国語教育を定着させ、さらに裾野を広げるためには、より多くの学校の責任者の理解とサポートが必要だと考えています。こうした状況を踏まえ、TJFは他団体と協力しながら、日本の学校管理職の派遣、海外の学校管理職の招聘事業を実施し、現地の教育現場や文化を体験するとともに、管理職同士の交流の場を提供し、双方の教育内容の充実を図っています。
隣語教育に取り組む日中の校長交流プログラム(招聘、2014,2015年)
<参考資料>
CoReCa 2014-2015 pp.20-21
隣語教育に取り組む日韓の校長交流プログラム(派遣、2015年~)
<参考資料>
CoReCa 2015-2016 pp.30-31