2025年12月7日(日)、「ユネスコウィーク2025」の一環として、チキュウノキボウ未来共創事業「The CONNECT」を開催しました。
はじめに
ユネスコウィークは、ユネスコの理念のもと、教育、科学、文化、情報コミュニケーション分野に関わる多様な主体が協働・参画し、その活動を広く国内に発信することも目的に開催されるイベントです。4回めとなる2025年のユネスコウィークは、ユネスコ未来共創プラットフォーム事務局による主催イベントに加え、各地で関連団体主催による多彩なイベントが開催されました。
TJFは、多様な背景をもつ人たちとともにすべての人がより自由により対等に生きられる世界を創り未来につなぐことをめざして、対話から共通了解へ、協働から共創へ、そして対等な関係性の構築を使命としています。これは、ユネスコ憲章が掲げる「人の心の中に平和のとりでを築く」という理念、およびESD(持続可能な開発のための教育)の目的にも貢献するもので、関係団体の事業としてチキュウノキボウ未来共創事業も参加することになりました。
チキュウノキボウ未来共創事業「The CONNECT」は、多様な人とともに、自分・自分たち・そして地球の未来について、希望的に想像し、表現してみるワークショップ型プログラムです。「地球」という言葉を含むプログラム名から、内容が地球科学にまつわる知識の獲得と探求と思われがちですが、それが主目的ではありません。むしろ目的は参加者自身の探求と変容、多様な他者との関係構築、そして実際の行動にあります。自分のなりたい将来・未来を起点に想像を膨らませ、それを他者の想像と掛け合わせながら地球の希望未来を共創します。共創活動を通じて、未来を共に生きるために必要な仲間意識を育みます。また、共創した未来像の実現のために自分にできることを考え、最後に描いたビジョンを実際の行動に移すところまでを目指しました。

プログラムの様子
今回のワークショップは、以下の流れで進行しました。
1.Opening:プログラムの設定
冒頭では、この星に在る多様な他者とともに生きている感覚を共有しました。ここでいう「多様な他者」とは、人間だけでなく、地球環境や他の生物も含みます。 文化や価値観、世界観を異にする他者といかにつながるか。本事業では、単なる「友達」ではなく、目的を共有し協力できる「仲間」という関係性を築くことが、未来を拓く鍵であることを伝えました。

2.自己表現の時間:偶然から生まれる希望
自身の過去、現在、未来を色相関図の3つの色で表現し、自己紹介を行いました。さらに、選んだ色の番号を足し合わせて、「4つめの色」を導きだします。この「偶然によって決まった色」から、自分の希望未来を表現する言葉を考えました。 偶然の力を借りることで、普段の思考回路からはずれた、ユニークな視点の希望未来像が引き出されました。

3.対話の時間:個人の希望から「地球の希望」へ
「四つめの色」から生まれた言葉を持ち寄り、3人1組で対話を行いました。 それぞれの希望未来が実現した時の状況や環境を言葉にし、さらにメンバー全員の言葉から連想される「地球の希望未来」を共創しました。

4.共創の時間:アクリルドームへの可視化
対話の成果を書いた付箋を、半球状のアクリルドームに貼り付けていきました。さらにカラーペンや付箋を使って、対話の中で生まれた気づきを書き加えていきます。 立体的なドームを様々な角度から眺めることで、それぞれの夢や希望が、すべて自然環境や状況とも関係しあって成立していることを視覚的に確認しました。<対話して考えた理由>

5.計画の時間:日常へのアクション
最後に、自分の希望未来と今日出会った言葉から改めて希望未来を創造しました。そして、その未来を実現するための「日常の行動」を考え、そのキーワードをチャーム(お守り)に記して持ち帰りました。

今後の展開
今回のプログラムは、自己表現から共創、アクション・プランまで多くのステップを経て実施しました。しかし受け止めたことばや気づきについて、仲間と吟味したりひとりで振返ったりする余白の時間をつくることができませんでした。今後は、活動を通じて届けたいメッセージをより絞り込み、プロセスをシンプルにするなど、参加者が体験した内容をより深く咀嚼し、考えられる時間が十分に確保されるように、プログラムの改善を図ってまいります。
(事業担当:中野敦、宮川咲)

事業データ
チキュウノキボウ未来共創事業 体験プログラムThe CONNECT @UNESCO WEEK2025
2025年12月7日(日)14:00-18:00
公益財団法人国際文化フォーラム事務所
TJF
注:UNESCO WEEKは、文部科学省、日本ユネスコ国内委員会、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターが主催する事業で、日本国内のユネスコ活動関連団体や学校、NGOなどが主体となり主催し、関連イベントを集中して開催するものです。2025年は12月5日~11日にかけて行われました。
稲福彩[サポーター/ The QUEST2025サポーター]
山岸笑璃[サポーター/ The CORE2023サポーター]
福山愛菜[サポーター/ The QUEST2025韓国語逐次通訳者]
10人(高校生4名、大学大学院生2名、社会人4名)
