くりっくにっぽん活用術


キャラ弁、どう思う?

執筆:ニシムラパーク葉子(オーストラリア・NSW州教育地域社会省中等教育部アジア言語学習推進プログラム支援オフィサー)

話題/目標:からだと健康、他教科とつながる、文化を捉える視点を身につける、日常生活、気持ちや考えを伝えあう、自分と身近な人々、自分・自文化と比べる、行事、食

2015.7

キャラ弁を作る父親の記事を読み、キャラ弁という日本の食文化について知り、キャラ弁を通じて何を伝えようとしているのか考える。またグループでキャラ弁をデザインして、それぞれのアイテムについての考えを説明する。キャラ弁の作り方も紹介されているので他教科との繋がる活動にも広げることができる。

目 標

• キャラ弁についての記事(ハンドアウト)を読み、本文およびキャラ弁への理解を深める。
• 本文に使用される語彙、文型の意味、使い方を理解する。
• キャラ弁をデザインし、発表する。

対 象 11年生、12年生
日本語レベル 上級

準備するもの

手順

1.ハンドアウトを配付する。

2.ハンドアウトを読んで下のポイントでディスカッションする。
(1)あらおさんはなぜキャラ弁を作ろうと思ったのですか。
(2)あらおさんはキャラ弁を通じて彼の子どもに何を伝えたいと思いますか。
(3)キャラ弁と普段のお弁当を比べて、似ているところと違うところはどこですか。
(4)キャラ弁についての賛成意見と反対意見がありますか。
(5)あなたの両親が学校行事の時にキャラ弁を作ってくれたら、どう思いますか。うれしいですか。

3.言葉の活動をする。
ハンドアウトで学んだ新しい単語の単語集を作らせる。

4.ワークシートを配り、以下の3点の活動をさせる。
A.文を取り出す
B.英語に翻訳する
C.与えられた文法のパターンを使って、文をつくる
(例)
  「~そうです」
  ●むすめも、クラスのみんなも、びっくりしたそうです。(I heard that my daughter and her class friends are surprised.)
  ●今、日本では、さくらがきれいだそうです。(I heard that the cherry blossoms are pretty in Japan at the moment.)

5.クリエーティブタスクをする。
(1)あらおさんの娘とそのクラスメートになり、遠足当日の会話をつくる。
(2)あらおさんとその同僚になり、娘の遠足前日の会話をつくる。
(3)あらおさんになったつもりで、今日、息子の遠足でキャラ弁を作ったことをブログに書く。
(4)ペアワーク:あらおさんとインタビューする人にわかれる。記事の内容に沿ったインタビューの文をつくる。
 (例)●家族は何人ですか。
      3人家族です。8才のむすめと5才のむすこがいます。
    ●りょうりが好きですか。
      はい、大好きです。

6.クラス全体で活動をする。
(1)A3の紙を配付する。
(2)A3の紙に家族やクラスメートに作るキャラ弁をデザインする。どんなことに注意したか、キャラ弁で使ったそれぞれのアイテムについての考えを説明する。


国際文化フォーラム
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