くりっくにっぽん活用術

日韓の子どもの日を比較しよう

執筆:鄭芝恩(耕慧女子高等学校)

話題/目標:自分・自文化と比べる、行事

2014.2

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 日本へ旅行に行くにしても、日本で留学やお仕事で暮らすことにしても、日にちが言えたり聞き取れたりすることはとても大事である。すべての約束や予約は日にち抜きではできないからだ。この課では与えられた記念日(もしくは年中行事)をカレンダーで曜日を探し出す作業をする。そして、日本の色んな年中行事の中で「こどものひ」について話し合ってみる。以前の授業で習った日にちと過去形の復習を兼ねて、生徒の誕生日について聞いたり、韓国と日本のよく似ている年中行事について話し合ってみる。そして、日本人が書いた「こどもの日」の文章を通じて韓国と日本の文化の違いなども考える。

目 標

1) 自分の誕生日が言える。
2) 相手の誕生日を聞いて、カレンダーで何曜日なのか探すことができる。
3) 日本の年中行事の中でお正月、こどもの日など、韓国にもある行事の違いについて理解でき、説明もできる。

対 象 高校生
日本語レベル 初級
準備するもの

手順

1. 導入

カレンダーを見せる。

  • 「これは何ですか。」
  • 「これで何が分かりますか。」
  • 「そうですね。では、次の動画をみてください。」 

次に、映画で誕生日を聞くシーンの一部を見せる。

  • 「この女の人の誕生日は何月ですか」
  • 「この女の人の誕生日は何日ですか」
  • 「では、この人の誕生日は今年は何曜日だったのか気になりますね。今日はカレンダーを用いて日にちと曜日を探す勉強をします。」
Note Note
生徒は韓国語で答えてもいい。
映画のセリフは2回ぐらい繰り返して聞かせてもいい。<映画はTheProfessor and His Beloved Equation (2006)>

2. 1~12月、1日~31日の復習 

まず、1~12月と1日~31日を復習する。以前習ったのを思い出しながら1月から12月まで読み上げる。同じく1日~31日まで復習する。
(独特な読み方の1~10日、14日、24日、20日は特に気をつけて読み上げるようにする。)

次に、何人かの生徒に確認してから曜日の読み方を確認する。

3. 曜日の言い方の確認

2013年のカレンダーの載っているシートを配って教師の誕生日を「月」「日」の順番で言う。
「私の誕生日は韓国語でいうといつでしょうか」

生徒たちに何曜日なのか聞く。
「今度は隣同士でお誕生日がいつなのか確認してください」

何人かに発表させる。
教師の誕生日を聞いていつなのか聞く。「6月」「3日」のような順番で。
教師の質問に答える。

配られたシートのカレンダーで教師の誕生日を確認し、何曜日なのか答える。ペアで聞き合ってから発表する。

4.「こどもの日」の比較

「今度は韓国と日本の年中行事について話し合ってみましょう」
日本のお正月、こどもの日の絵を見せながら、何の行事なのか生徒に予想させてから、生徒に聞く。

シートのお正月とこどもの日で韓国ではどんなことをするのか聞く。韓国のと似ている所と違いについて考えさせる。

お正月について絵とその説明で紹介してから子供の日について日本語で書かれている文章と単語のワークシート01を配る。

どんな内容なのか絵や文章で推測させる。

教師が日本語の文章を読み上げ、生徒はそれを聞いてワークシート02の[1]~[10]までの読み方を書く。

どんな内容なのかもう一度推測させる。

韓国語で書かれたシートを配って内容の確認をする。

韓国と日本の子供の日についての違いを聞く。

5. 内容の確認と次回の予告

2013年のお正月とこどもの日は何曜日なのかについて聞く。

宿題を出す。女の子のための年中行事について勉強するのでシートを読んでくること。また、次回は新聞紙でかぶとを作るので配付するシートで作り方を読んでくること。

指導上の注意点

1) 学習者の興味や動機づけにポイントを置いて計画、指導する。
2) できるだけ学習者中心の活動を目指す。
3) 学習者のレベルに合わせた学習活動のために多様な教授法による指導を行うようにする。


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