釜山から北海道へ日本縦断鉄道の旅、文相根さんの「んじゃめな!」

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 わやわや 2016年4月6日

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◆◆ んじゃめな!
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文相根(ムンサングン)さんは釜山の高校で日本語を教えて20年。この1月、生徒4人を連れて日本を縦断しました。外国語教師は国際交流の最前線にいるという文相根さんの「んじゃめな!」。

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◎生徒を連れて日本縦断!
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ずっとずっとやりたいと思っていたんです。生徒を連れて、釜山からフェリーで福岡に入り、そこから新幹線や電車を乗り継いで北海道まで日本を縦断する旅行を。ようやく今年の1月に実現しました。

なぜ南北を縦断するのか。それはまず日本の広さ......南北に伸びていることを体で感じてほしいから。そして、いろいろな日本を見てほしい。そのためには、飛行機で楽に移動するのではだめなんです。

本当は、日本語を勉強している生徒を連れていきたかったのですが、今回は自分の息子と友だち2人、3月から日本語を勉強する自分の生徒の計4人を連れていきました。このうち2人は少し日本語にふれたことがありますが、2人は全く知りません。日本語ができたらもっとおもしろかったと思いますが、できなくてもいいと思ったのです。日本を体感してくれれば、それでいいと。

今回の行程は8泊9日。船で18時間、新幹線、鉄道、バスの乗車時間は合計50時間以上。そしてかなりの距離を歩きました。これまで楽な旅行の経験しかなかった生徒たちにとって非常に苦しかったでしょう。でも、井の中の蛙だった生徒たちが、身をもって日本の大きさを感じ、驚いていました。釜山からソウルまでは四百数十km。それに対して福岡から札幌までは2,300kmぐらい。6倍ですから。そして何よりも、行く先々で出会った日本人たちがみんな親切で、秩序を守ることに驚いたようです。

国際文化フォーラムで韓国語を学んでいる日本の高校生と交流したときには、自分たちよりも韓国の歌や文化に詳しいことに驚いていました。驚きの連続ですね。

今回の旅行では生徒たちの日本語や日本への関心は高まり、ぜひ友だちをつくりたいと思うようになりました。高校生活では悩みも多いし、辛いこともたくさんあるでしょうが、この旅行がこれからの高校生活を頑張れる、いいきっかけになると思っています。私はそんな生徒の姿を見られれば嬉しいです。この旅行を周りの人たちにも勧めようと考えています。


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◆◆ スタッフのつぶやき
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水口です。いよいよ新年度が始まりました。朝ドラも「とと姉ちゃん」がスタートです。今回のヒロインのモデルは、「暮しの手帖社」創業メンバーのひとり、大橋鎭子氏。「暮しの手帖」の現編集長が大学時代のクラスメートだということもあって、朝ドラにより親しみを感じています。朝ドラフリークとしては、ますます目が離せません。

さて、昨年度TJFには「びっくりぽん」の嬉しいことが二つありました。

ひとつは「日中学院倉石賞」の受賞です。同賞は、日本の中国語教育に尽力され、現在の日中学院の前身となる学校を創立した、倉石武四郎先生を記念したもの。民間で中国語教育の普及・向上および日中文化交流などに貢献した、個人・団体を表彰するものです。1994年にスタートしたTJFの高校中国語教育事業を長く担当していた私にとって、長い間憧れていた賞でした。

もうひとつは、日韓の教育交流への貢献に対する文部科学大臣表彰です。日韓国交正常化50周年に行われた日韓教育交流サミットの席で、日韓の教育交流に貢献した個人・団体に対し、5年に1度、両国の大臣が連名で表彰する制度の創設が決まりました。文科省から電話で受賞の打診があったときには、「これってドッキリかも」と思ったくらい驚きました。

これまで地道に取り組んできたことを評価していただいただけに、これらの受賞に喜びもひとしおです。これもTJFの活動に関わってくださったみなさま、ご支援・ご協力いただいたみなさまのおかげと、心より感謝申し上げます。

新年度もみなさまに、そしてTJFにも良いことがありますように!


===〔お役立ち情報〕=====

他団体が主催する、参加者募集中のイベントをご紹介します。
詳細は、各団体にお問い合わせください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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