教学設計
 
第3号
関連情報(かんれんじょうほう)
高校生(こうこうせい)進路(しんろ)

日本(にほん)高校(こうこう)には、普通科(ふつうか)商業科(しょうぎょうか)農業科(のうぎょうか)工業科(こうぎょうか)などがある。卒業後(そつぎょうご)進路(しんろ)は、(おも)就職(しゅうしょく)進学(しんがく)()かれる。昨年(さくねん)大学(だいがく)(4年制(ねんせい))と短期(たんき)大学(だいがく)(2年制(ねんせい)と3年制(ねんせい))の進学率(しんがくりつ)はあわせて(やく)44%だった。そのほか、専門(せんもん)学校(がっこう)(2年制(ねんせい)と3年制(ねんせい))への進学(しんがく)留学(りゅうがく)浪人(ろうにん)浪人(ろうにん)参照(さんしょう)>などがある。また、昨年(さくねん)就職率(しゅうしょくりつ)(やく)20%だった。最近(さいきん)定職(ていしょく)()かないでアルバイトで生計(せいけい)()てる「フリーター」も()えてきている。

高校生(こうこうせい)理想(りそう)職業(しょくぎょう)

1999(ねん)日本(にほん)青少年(せいしょうねん)研究所(けんきゅうしょ)調査(ちょうさ)によると、高校生(こうこうせい)将来(しょうらい)希望(きぼう)する職業(しょくぎょう)上位(じょうい)5()(じゅん)に、公務員(こうむいん)専門(せんもん)技術者(ぎじゅつしゃ)芸術家(げいじゅつか)会社員(かいしゃいん)教師(きょうし)だった。

大学受験制度(だいがくじゅけんせいど)

日本(にほん)には、(こっ)公立(こうりつ)大学(だいがく)(やく)150(こう)()(りつ)(だい)(がく)(やく)430(こう)がある。(こっ)公立(こうりつ)大学(だいがく)進学(しんがく)希望(きぼう)生徒(せいと)は、1月中旬(がつちゅうじゅん)に2(ふつ)日間(かかん)日程(にってい)(おこな)われる全国(ぜんこく)共通(きょうつう)筆記(ひっき)試験(しけん)大学(だいがく)入試(にゅうし)センター試験(しけん)」((りゃく)して「センター試験(しけん)」)を受験(じゅけん)する。そのあと、(かく)大学(だいがく)独自(どくじ)試験(しけん)()ける。センター試験(しけん)独自(どくじ)試験(しけん)(ふた)つの試験(しけん)結果(けっか)(もと)づいて、3月末(がつまつ)までに合否(ごうひ)決定(けってい)される。ほとんどの私立(しりつ)大学(だいがく)独自(どくじ)試験(しけん)選抜(せんばつ)するが、センター試験(しけん)特定(とくてい)科目(かもく)成績(せいせき)参考(さんこう)にする私立(しりつ)大学(だいがく)もある。

また、(こっ)公立(こうりつ)大学(だいがく)私立(しりつ)大学(だいがく)もいろいろな「推薦(すいせん)制度(せいど)(もう)けている。この制度(せいど)によって、特技(とくぎ)()った生徒(せいと)優秀(ゆうしゅう)生徒(せいと)は、(はや)時期(じき)大学(だいがく)進学(しんがく)()めることができる。

受験生(じゅけんせい)

大学(だいがく)受験(じゅけん)準備(じゅんび)している生徒(せいと)受験生(じゅけんせい)という。受験生(じゅけんせい)は「()ちる」「(すべ)る」などの言葉(ことば)(きら)う。これらの言葉(ことば)大学(だいがく)受験(じゅけん)失敗(しっぱい)することを連想(れんそう)させるからである。確実(かくじつ)大学(だいがく)(はい)るために、ほとんどの生徒(せいと)複数(ふくすう)大学(だいがく)受験(じゅけん)する。第一(だいいち)志望(しぼう)ではないが、確実(かくじつ)合格(ごうかく)するために、要求(ようきゅう)される学力(がくりょく)自分(じぶん)学力(がくりょく)よりも(した)学校(がっこう)()けること、またはその学校(がっこう)のことを(ぞく)に「(すべ)()め」という。(たと)えば「(すべ)()め(の大学(だいがく))を()ける」というように使(つか)う。

浪人(ろうにん)

大学(だいがく)受験(じゅけん)失敗(しっぱい)した生徒(せいと)が、翌年(よくとし)大学(だいがく)入試(にゅうし)(そな)えるために受験(じゅけん)勉強(べんきょう)(つづ)けることを「浪人(ろうにん)する」という。浪人(ろうにん)している(ひと)のことを「浪人生(ろうにんせい)」という。一年(いちねん)浪人(ろうにん)することを「一浪(いちろう)」といい、「二浪(にろう)」「三浪(さんろう)」する生徒(せいと)もいる。浪人生(ろうにんせい)は、(おお)くの場合(ばあい)予備校(よびこう)」という受験(じゅけん)勉強(べんきょう)専門(せんもん)学校(がっこう)(かよ)う。予備校(よびこう)(かよ)っている生徒(せいと)を「予備校生(よびこうせい)」という。予備校(よびこう)での浪人(ろうにん)生活(せいかつ)は、お(かね)がかかるだけでなく、精神的(せいしんてき)にも(つら)いものである。

 

第5号
関連情報(かんれんじょうほう)
ボランティアの語源(ごげん)意味(いみ)

「ボランティア」の語源(ごげん)は、ラテン()の「Voluntas(自由(じゆう)意志(いし))」である。日本語(にほんご)の「ボランティア」は、「社会(しゃかい)福祉(ふくし)活動(かつどう)(みずか)(すす)んで志願(しがん)奉仕(ほうし)する(ひと)」という意味(いみ)使(つか)われている。語源(ごげん)から()かるように、「ボランティア活動(かつどう)」とは、強制(きょうせい)されてではなく、自発的(じはつてき)社会(しゃかい)のために奉仕(ほうし)活動(かつどう)をしようとする「ボランティア精神(せいしん)」に(もと)づいて(おこな)われるものを()す。

学校(がっこう)教育(きょういく)とボランティア活動(かつどう)

「ボランティア活動(かつどう)」は、日本(にほん)初等(しょとう)中等(ちゅうとう)教育(きょういく)における「総合的(そうごうてき)学習(がくしゅう)時間(じかん)」のテーマの(ひと)つとなっており、学校(がっこう)教育(きょういく)()()れられている。また、2002(ねん)に、学校(がっこう)5日制(かせい)導入(どうにゅう)されるので、土曜日(どようび)利用(りよう)した「ボランティア体験(たいけん)学習(がくしゅう)」プログラムの充実(じゅうじつ)(かんが)えられている。

ボランティア協力校(きょうりょくこう)制度(せいど)

都道(とどう)府県(ふけん)社会(しゃかい)福祉(ふくし)協議会(きょうぎかい)に「ボランティア協力校(きょうりょくこう)」として指定(してい)された幼稚園(ようちえん)保育園(ほいくえん)(しょう)(ちゅう)高校(こうこう)は、福祉(ふくし)活動(かつどう)やそれに(かか)わる学習(がくしゅう)(おこな)っている。この制度(せいど)は、1977(ねん)から開始(かいし)され、現在(げんざい)(やく)1(まん)5(せん)(こう)指定(してい)()けている。

内申書(ないしんしょ)とボランティア活動(かつどう)

内申書(ないしんしょ)とは、大学(だいがく)高校(こうこう)などの入学(にゅうがく)試験(しけん)(さい)に、出身(しゅっしん)学校(がっこう)から提出(ていしゅつ)される報告書(ほうこくしょ)である。各科目(かくかもく)成績(せいせき)のほかに学内外(がくないがい)での活動(かつどう)についても記載(きさい)される。内申書(ないしんしょ)合否(ごうひ)()める(さい)参考(さんこう)となるので、内申書(ないしんしょ)(なに)()かれるかは生徒(せいと)(おお)きな関心事(かんしんじ)である。1993(ねん)文部省(もんぶしょう)通達(つうたつ)により、ボランティア活動(かつどう)有無(うむ)内申書(ないしんしょ)()かれる項目(こうもく)(ひと)つとなった。これにより「内申書(ないしんしょ)」の「点数(てんすう)かせぎ」のためにボランティア活動(かつどう)(おこな)生徒(せいと)()えることが予想(よそう)される。しかし、それは本来(ほんらい)の「ボランティア活動(かつどう)」ではないという、批判的(ひはんてき)意見(いけん)もある。

老人(ろうじん)ホームでのボランティア

ボランティア活動(かつどう)は、(ひと)(ひと)交流(こうりゅう)(たす)()いの活動(かつどう)である。(けっ)してどちらかが一方的(いっぽうてき)()くすものではない。老人(ろうじん)ホームにおけるボランティア活動(かつどう)は、交流(こうりゅう)中心(ちゅうしん)にしたものが(おお)い。(たと)えば、学校(がっこう)農園(のうえん)(つく)った野菜(やさい)老人(ろうじん)ホームにプレゼントし、その野菜(やさい)料理(りょうり)仕方(しかた)をお年寄(としよ)りに(おし)えてもらいながら、一緒(いっしょ)料理(りょうり)(つく)って()べたりする。この場合(ばあい)、お年寄(としよ)りも、料理(りょうり)(おし)えるボランティア活動(かつどう)をしたと()える。

ちょっとおもしろいボランティア活動例(かつどうれい)

使用済(しようず)みの切手(きって)やテレホンカードを(あつ)めることで、発展(はってん)途上国(とじょうこく)医薬品(いやくひん)(おく)るための資金(しきん)となったり、電話(でんわ)をかけてメッセージを()くことで、その通話料(つうわりょう)台湾(たいわん)大地震(だいじしん)などの被災地(ひさいち)(おく)られる寄付金(きふきん)となったりするような活動(かつどう)もある。