教学設計
 
第19号 2004/4
概要
幼少期から現在までを振り返った文章を読み、その内容について、または関連することについて意見を交換して、相互理解を深める。
目標
情意目標
互いの利点を見つけ出して言語化する。
互いの立場の違いを相互に理解する。
言動目標
他人をほめる表現を使えるようになる。
学習文法・文型
・動詞可能形
・「~なくて」
対象学習者
高校1~3年
授業のヒント
用意するもの
素材文DDの中文(別紙)
事前準備
この活動を行う前に、活動1「素材文を理解する」を行っておくか、素材文A~Cの中文を読んでおく。
1. 導入
教師
「知弥さんにはこのほかにも悩みがあります。何だと思いますか」
2. 読解作業
(1)
素材文Dを配付し、各自で読ませる。
(2)
導入で教師が投げかけた質問に対して答えを発表させる。
(3)
Dの中文を読んで、内容を確認する。

在进行(1)的活动时,让学生不必拘泥于细节,而是掌握阅读材料的大意即可。

3. 意見交換
教師
「みなさんは女の子/男の子に間違えられたことがありますか」
「間違えられたら、どんな気持ちになりますか」
「女らしさ、男らしさとは何だと思いますか」

交换意见是为活跃下一个活动的气氛作准备,所以也可以使用母语。

4. グループ活動
(1)
男女混合で6~8人のグループを作り、さらにグループの中で男性チームと女性チームに分ける。
(2)
双方のチームが向き合って座る。
(3)
男性チームは、女性の羨ましい点を列挙する。
例:
・女性は化粧ができていいなあ。
・女性はスカートがはけていいなあ。
(4)
女性チームは、男性の羨ましい点を列挙する。
例:
・男性は化粧しなくていいなあ。
・男性は暑い時シャツが脱げていいなあ。
(5)
発言数を数え、多いほうを勝ちとする。

重要的是不要“贬低”对方,而要互相表扬。通过表扬对方,来表达自己的愿望。
此项活动可以全班同学一起来做。这种情况下,教师担当主持人的角色,把男生和女生彼此的发言次数写在黑板上,统计之后分晓胜负。

5. まとめ
(1)
生まれ変わったら男性と女性のどちらになりたいかを教師が聞いて、挙手させる。人数を黒板に書く。
(2)
生徒はその理由を発表し、教師は板書する。
〈板書例〉
  男性になりたい 女性になりたい わからない
男性582
女性2103

通过此项活动可以了解其他同学的想法。学生发表理由时可使用母语。

執筆:杉山充(青年海外協力隊員として、2001から2003年まで、大連市第一中学で日本語教師を務めた。現在、早稲田大学大学院在学中)