comm cafe料理人、ルーパさんの素顔

大阪大谷大学

comm cafe料理人、ルーパさんの素顔

PEOPLEこの人に取材しました!

ルーパさん

comm cafe料理人

大阪府箕面市にあるcomm cafeでは各国の料理人たちが自国の料理を日替わりで提供している。その中で今回取材させて頂いたのはインド出身のルーパさん。ルーパさんが日々、どんな思いで料理を作っているのか、そしてその料理にはどんな工夫がなされているのか、お話を伺った。

初めまして。私はインド出身のルーパです。28歳です。日本へ来た理由は、インドで出会った夫が日本で大学教授として働くことになったからです。現在 私、夫、息子の3人で暮らしています。

インタビューを受けるルーパさん(左)とご主人(右)、息子さん(中央)

もともと料理が好きだったことや、ベジタリアンだったことから食に対するこだわりが強く、来日した際にインド料理の味を日本に広めたいと思い、ここcomm cafeを選びました。現在は、夫は大学教授、私はcomm cafeで働きながら生計を立てています。

ベジタリアンなので限られた食材でインド料理の味を再現するために、野菜と乳製品、溶き卵でおいしく作ることを心がけています。comm cafeでは、豆腐やグリーンピースを食材としたカレーを提供しています。料理を作るうえでは、塩・油・スパイスをなるべく控えて、野菜本来の味を損なわないように気をつけています。ベジミートを使うときはスパイスを入れますが、カレーにはスパイスを控えるなどの工夫をしています。ちなみに、知り合いのパキスタン人はスパイスをよく使うみたいです。また、調理のタイミングが重要で、温めたり、炒めたりするとき、どのタイミングでどれだけ時間をかけるかが大切です。

結婚する前は料理の経験がなく、結婚後に料理を始めたので、最初は上手くできなくて食材を焦がしたりしていました(笑)。なので、今も常に料理の勉強をしています。

インタビュー当日にいただいたルーパさんの手作りランチ

私は特に、形がズッキーニに似たトレイという野菜が大好きですが、日本では手に入らないので、ほかの野菜カレーを作っています。カレーのほかにも、インド風てんぷらのパコラやサゴヤシタピオカプリンなども提供しています。やっぱり、自分の作った料理を美味しく食べてもらえると嬉しくてハッピーな気持ちになりますね。インドといえば、カレーなどのスパイスの効いた料理のイメージがあるかもしれませんが、甘いスイーツもたくさんあるんですよ。

私にとって料理は「自分の独立心を維持する動機付け」。インドの女性はあまり働くということをしませんが、料理を通して独立し、自由になれたと感じています。調理という作業を通じて、新しいものと伝統的なものをミックスするということに挑戦できています。

お店の入口にある看板

(インタビュー:2022年8月)

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