世界中の人とつながる世界を

大阪大谷大学

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PEOPLEこの人に取材しました!

ダニエル イズキエルドさん

DAN DAN CAFÉ BAR オーナー

現在、DAN DAN CAFÉ BARを経営しているダニエルさん。多数の国の方が参加するイベントを行っているダニエルさんにお話を伺いました。

〈プロフィール〉
アメリカ、香港、カンボジア、メキシコ、スペイン、日本に住んだこと があります。アメリカが 1 番長くて 11 年。日本は 9 年、香港は 2 年、メキシコ、カンボジアは半年。趣味は写真を撮ることで、店に写真も飾って、店に来てくれるお客さんにとって、もっとインターナショナルな雰囲気を感じられる場所を作りたいです。お客さんは写真に興味を持ってく れている人が多いです。

Q:ダニエルさんが日本に来たのは何年ですか?

2013年にきました。

Q:日本に来てから困ったこととかありましたか?

ことばと漢字ですかね。僕は日本語が全然わからなくて「こんにちは」と「ありがとうございます」だけ。

電車で、例えばイングリッシュサインね、前はそれがない。僕は地図で駅の名前、例えば梅田に行くのも漢字を見比べていた。

ショッピングも難しい。ブランドわからない。

食べ物、飲み物、服なんでも。漢字1番挑戦した。難しかった(笑)

Q:漢字ってどうやって勉強されたのですか?

勉強してない(笑)諦めた(笑)

Q:漢字もそうですけど、大阪とか方言あるじゃないですか? それも難しくないですか?

1番の問題だったよ。大阪弁も香川弁も沖縄弁も知らないし、それに敬語。普通の日本人、仕事している人、大阪人、色んな人が使っていてすごく難しい。

 オープン前の話

 Q:なぜカフェ&バーを開こうと思いましたか?

ビジネスとかでそういうコミュニケーションをとる場所っていうのが外国人にとっても探すのが難しいのでそういうところをつくりたかった。

色んな人と話すチャンスとかも普通にしてたら難しいので自分でつくろうと思った。

それに僕は料理も食べるのも好きなんだ(笑)

フレンドリーな環境をつくるのもあるしそもそも自分が料理が好きなのもあるから、そういうのを全部含めたひとつの場所にカフェがベストだったのと、あとビジネス。

Q:お店を開く上で大変だったことってありますか?

グッドクエスチョン。日本のスタイルに合わせるのが1番難しかった。

日本に住む前にアメリカに住んでいて、そこでレストランで働いていたんだけど、味もサイズも量も全部違うので日本に合わせないといけなかったのが難しかった。

Q:オープン前の宣伝はどういった形で行いましたか?

SNSかな。InstagramFacebook、プロモーションのアプリとか。お金を払って広告を載せるところにお願いもしたし、フライヤーを駅の前で配るためにそういう人も雇ったりした。フライヤーはこんな感じです。

フライヤー

Q:お店のメニューをInstagramで見かけたけど、どうやって決めているのですか?

最初にリサーチして、日本人の友だちにカフェに行った時に自分だったら何を食べるかとか、なぜそれにするかとか聞いたり、あとはインターネットで調べたりした。最初は小さい1ページだったのがだんだん増やしていくにつれてこんなでっかいメニューになった(笑)

お店のメニュー

 

Q:クチコミとか見ていたらチーズケーキがすごいおいしいって書いている人が多くて、ちょっと気になってるんですけど……。

めちゃくちゃおいしいです。

チーズケーキが1番。ワッフルが2番で3番は抹茶にフォンダンショコラに……いろいろ。

 Q:お店の営業時間中に作ってらっしゃるんですか? それとも作る時間とかあるんですか?

オープンは14時からね。朝、僕は買い物して全部作ります。

 Q:お店を経営してきて楽しいこととか、お店の中で生きがいとかってあったりしますか?

世界中の人と会うチャンスがこのお店であるっていうのが1番楽しいことで、外国人の人が仕事で日本に来る人も旅行とかで来る人も、日本語を話せる人が少ないじゃないですか。そういう方って日本に来られた時にインターナショナルなバーとかカフェを探すことが多くて、で調べたら駅からも近いのですぐこのお店が出てくるので来られる方が多くて、もう100ヵ国以上、いろんな国の方が来ていて、いろんな背景とか文化の違いを持つ人と会うのが1番楽しい。

カフェの時は店の中に立っているけど、イベントの時は自身も参加してそこでいろんな人と話すのが好きです。けっこう人数が来られるので、20~30分でちょっと席を移動したりとかして全員が話せるような形のイベントになっています。ふつうにカフェで利用されている人とかはたまにしゃべる時はあるけど、話しかけてくださる場合はしゃべるけど、そんな積極的に参加するわけじゃないのでイベントが1番やっぱり人と話すチャンスがあります。

Q:お話が変わるんですけど、2年前にコロナがはやり始めて、お店にはどのような影響がありましたか?

20時にお店を閉めないとダメだったのとか、集まるのが良くないって言われたのでそもそもイベント自体ができなかったり、みんな外に出るの怖がっちゃって出てこなかったからシンプルにお客さんが少なかった。今だんだん良くなってきて、アルコール消毒にアクリル板置いた、少しずつ良くなってきて今はけっこう大丈夫になってきている。

イベントについて 

Q:そちらで行っている「Language exchange」のシステムについて教えてもらいたいです。

OK2時間で2ドリンクとケーキセットで1300円のイベントもあれば、夜にあるピザナイトとかナチョスとかパエリアに飲み放題のイベントもやってる。やってる時間によるんですけど、2~3000円まで、そのご飯があるかないかにもまたよるんですけどそれくらいの範囲でイベントしてます。土日のイベントは英語が多いです。ミートアップっていうアプリやInstagramとかFacebookとかのアカウントでそこでイベントの情報を出して参加したい人は事前に予約しないとダメで、LINE持ってたらLINEで、インスタのDMで連絡して予約できます。

イベントはいろいろあります。全員が全員としゃべれる環境をその1日の終わりには絶対つくりたいので、ローテーションしたりして新しい友だちをつくってもらう。

クラブではないので音楽もそこまで大きいわけでもなく、ダンスをしに来ているわけでもないので、しゃべるっていうのが1番の目的なので、すごい安全です(笑)

18歳以上がそもそものイベントの参加資格になっていて、高校生とか子どもを連れて行っていいですかってたまに聞かれるんですけど、トピックが難しかったりするので一応参加できないって言っています。

Q:英語を話すのが苦手な人も参加したとして楽しめますか?

はい。まずみんなゆっくり話してくれるので聞き取りやすいです。全員が全員、参加意欲が高いので、わからない人がいても他の日本人や話せる人が手伝っています。外国人も日本に住んでいて日本語が上手な人もいるから大丈夫!

趣味とか旅行などの話題になるので、高校生にとっては難しいけど、大人の会話になるのでトピック自体は難しくないです。

また、働いている人もいろんな国の人がいます。例えばスペイン、ペルー、アメリカ、チリの方がいます。どこの人が来ても大丈夫な環境です。

Q:ふだん行っているイベント以外に、ハロウィンやクリスマスなどのイベントは行っていますか?

ありますよ。店で行うイベントもあるし、外で行うイベントもあります。日本だけでなくアメリカやスペインのイベントもやっているので全部しています(笑)

 Q:ハロウィンでは仮装もしますか?

僕の去年のハロウィンの仮装はコアラでした。あとはピーターパンの時もあるよ。

Q:イベント自体は全部ダニエルさんが考えているの?

はいそうです。毎月イベントの準備があるので時間がかかります。

外部ではお花見もしています。

Q:今後、新しいイベントも考えていますか?

常に新しいイベントを考えているけど、昔やったけど今は1回もしていないものも改善できるように考えているけど、コロナの状況をみて考えないといけない状態です……。

Q:季節に合わせて限定のメニューも考えていますか?

2週間だけとか1ヵ月だけとか期間限定でたまにしていますよ。

「抹茶プリン」や「アイスプリン」もありますよ。

Q:コロナが完全に終息したらこんなことがしたいこととかありますか?

Yes(笑)

アウトドアイベントをしたいです。ハイキングとかしたいですね。店だけではなく、外でも人と関わる場所を作ることがしたいのでコロナが終息したらアウトドアのイベントをもっと増やしていきたいです。

(インタビュー:2022年9月)

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