公益財団法人国際文化フォーラム

日露交流報告

ノボシビルスクに行ってみた

2015年8月、千葉県の房総半島にある生命の森リゾートで、日本でロシア語を教える先生10名と、ロシアで日本語を教える先生6名が出会った。ロシアはモスクワ、ノボシビルスクから、日本は北海道、青森、秋田、新潟、富山、東京から集った。TJF にとって初めての日露交流プログラムだった。

そして翌2016年9月、日本の高校のロシア語教師とロシア語を学ぶ生徒計19名がモスクワとノボシビルスクを訪れた。理数系の学校、音楽学校、ロシア正教会などを訪ね、ロシアの生徒と交流し、ホームステイも経験した。ノボシビルスクはシベリア地方にある大きな都市だが、日本からの直行便はない。モスクワで乗り換えてさらに4時間かかる。7日間で2ヵ所の訪問はタイトなスケジュールだが、首都モスクワだけではわからないロシアを知ることができる。ノボシビルスクは札幌と姉妹都市を締結していることもあって、もともと日本語教育は盛んだが、日本の高校生と交流したあと、日本語履修希望者が倍増した学校もあった。

ノボシビルスク工科大学附属IT リツェイで春のお祭りの踊りを体験
ノボシビルスクの音楽学校で民族舞踊を一緒に踊った

日露交流のきっかけは、「外国語学習のめやす」を手にした横井幸子・大阪大学助教の、これを「高校のロシア語教育にいかしたい」という熱い思いだった。2015年2月に林田理惠・大阪大学大学院教授にも加わってもらい「ロシア語教育用のめやす」のプロジェクトを立ち上げ、1年で刊行にこぎつけた。 日本でロシア語教育を実施している高校は30校。一方、ロシアで日本語教育を実施している学校も約30校。教室を外の社会とつなぐこと、学んだことばで人とつながるという「外国語学習のめやす」の理念が日露交流につながったのだ。

参加者の声

  • 今回のプログラムでよかったことは、さまざまな学校、施設、場所に行けたことだ。特にノボシビルスクとモスクワの両方に行けたことは大きいと思う。なぜなら、その場、その土地で人びとの考え方は変わるからだ。(2016年度ロシア派遣プログラム参加生徒)
  • 北海道にとってロシアは最も近い隣国です。もっとロシアやロシアの人びとのことを知るためにも交流は大切です。(2016年度ロシア派遣プログラム参加教師)

※30周年記念誌『Tracks』に掲載。所属・肩書きは事業実施時のもの。