こめ
Rice


 米は日本人にとって主要穀物である。東南アジアなど熱帯気候の湿地帯で始まったとされる稲作は、中国あるいは朝鮮半島から日本に伝わった。その時期は、弥生時代(紀元前300年~300年)とも縄文時代とも言われている。

 米の種類は多く、10万種類以上が100ヵ国以上で生産されている。日本で生産されているものだけでも数千種類あり、その生産量は1,120万トン(1998年)に上る。米は、形や成分、生態などによって、ジャポニカ米とインディカ米、その2つの中間に位置するジャワニカ米に分けられる。ジャポニカ米は、ほかの米に比べて、アミロースが少なく、アミロペクチンが多く含まれ、さらにグルテンに富んでいるため、ねばりが強い。日本人がふだん食べているものはこのジャポニカ米である。稲作の種類は大きく分けて、水稲と陸稲がある。日本では99.7%が水稲である。稲作は、伝統的に宗教的な意味を持つとみなされ、現在でも行事の中で神への祈りは受け継がれている。守護神に敬意を表する祭りの多くは、収穫の祭りでもある。

 米からいろいろな加工品が作られる。ジャポニカ米の一種であるねばり気の強いもち米から作られたもちは、薄く切って乾かしたあと炒って、しょうゆで味つけするとあられになる。団子などの和菓子は米粉から作られる。同様なものにせんべいがある。また、米から酒や酢、みりんなどの加工品が作られる。 "A Day in the Life," TJF Newsletter no.9, 1997



 日本人の米の消費量は減少している。1人あたりの消費量は、1962年の118キログラムから1998年には65キログラムにまで落ちこんでいる。1日1人あたり220グラム、茶碗に1杯半食べていることになる。消費量減少の背景には、パンや肉類の消費量が増えたことが考えられる。米は小麦粉と比べて、タンパク質は少ないが、良質なタンパク質を含んでいる。しかし、米の消費量は減ったものの、日本人にとって米は主食であるため、米の需給は農業政策の大きな鍵となっている。1942から1995年まで、食管法にもとづき、米の価格と流通は政府の厳しい管理下にあった。しかし、1995年11月に、「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」(通称、新食糧法)が施行され、政府が買い上げて売る米は、緊急時のための備蓄米と輸入米の2種類に減った。第2次世界大戦直後を除いて、輸入米に対して閉じられていた日本の米市場は、米国やほかの国々の圧力によって、1993年に一部開放することになった。1995年には米市場の4%を輸入するが、その比率を徐々に引き上げ、2000年には8%を輸入するというものだ。1996年には、634,000トンの米が輸入された。消費者が質の高い米を求めるようになったこと、国産米と輸入米との価格に差があること、慢性的な過剰生産への対処方法などが、1990年代の日本の米政策に関しての大きな議題となった。




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