くりっくにっぽん活用術


友だちにインタビューしよう

執筆:西村パーク葉子

話題/目標:ICTを活用する、ことば、他教科とつながる、気持ちや考えを伝えあう、自分と身近な人々、趣味とスポーツ

2020.12

トピックを決めて、友だちとインタビューし合う活動を紹介する。その内容を記事にしたり、動画、または音声ファイルにまとめる。

目 標

・基本的なインタビューの順番や方法を学ぶ。
・インタビューで使う少しフォーマルな表現や、あいづちなどを実際につかってみる。
・インタビュー内容をまとめたり、要約したりする力を身につける。
・ICTを活用してまとめの動画や音声ファイルを作る。
・友だちのことを深く知り、友だちと自分の再発見につなげる。

対 象 中学生レベル以上
日本語レベル 初級から上級レベル
準備するもの

手順

1. トピックを決める。


2. 気を付けることを確認(詳細はハンドアウト参照)
•インタビューの順番とべんりなフレーズ
•その他大事なこと


3. グループと役割を決める。
三人のグループで、インタビューし合う(interviewer, interviewee and audio/video recordist)。または、ペアで。


4. 各自、あるいは、グループで質問を考え、書き留める。少なくとも8問の質問を考え出そう。それを先生にチェックしてもらってから、正しい質問(文法的間違いなどがない)を練習する。


5. インタビューを始める。録音または録画していても、キーワードや気づいたこと、わからなかったこと、その時思いついた質問などのメモを取る。


6. インタビュー内容をまとめて記事を書く。あるいは録音・録画を編集し、オーディオ・インタビューまたはインタビュー動画を作る。


7. クラスで発表する。


8. 自分たちのインタビューをふり返り、感じたことや気づいたことをハンドアウトの欄に書き込む。そしてそれをクラスでシェアーする。


このふり返りを踏まえて、相手やトピックを変えて再度インタビューに挑戦することで、さらに深い学びに繋がると思われるので、時間があればお勧めしたい。

インタビューされることで、考えたこともなかったことを考えたり、自分を再認識・再発見する機会にもなります。またインタビューする側も相手の答えを自分と比べたりして、気がつかなった自分に気づくこともあります。特に上級・継承語学習者には、日本語の学習を越えて友だちを深く知る、または自分のアイデンティティーにせまる活動として取り組むこともできるでしょう。


国際文化フォーラム
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