くりっくにっぽん活用術


和の庭を取り戻す

執筆:西村パーク葉子

話題/目標:住まい、気持ちや考えを伝えあう、自分と身近な人々、自分・自文化と比べる

2019.11

スウェーデン生まれでスウェーデン育ちの庭師、村雨辰剛さんのインタビュー記事を読んで、庭師という仕事や日本庭園について知り、わびさびについて調べ自文化と比較したり、村雨さんにメール書く活動などをする。

目 標

スウェーデン生まれの庭師、村雨辰剛さんのインタビュー記事を通して、庭師や日本庭園について知る。
わびさびについて調べ自文化と比較する。
以前はよく見かけたのに最近は見かけなくなったものについて考えディスカッションする。

対 象 高校生レベル以上
日本語レベル 上級レベル
準備するもの

手順

1. 内容確認のための質問

a) 村雨さんはどこで生まれ、どこで育ちましたか。

b) どうして、日本語の名前を持っているのですか。

c) 村雨さんの仕事は何ですか。

d) 村雨さんが日本にきょうみを持ったのは、いつ、どんなきっかけがあったのですか。

e) 村雨さんは、日本文化のどんなところに魅了されたと言っていますか。

f) 帰化する時の村雨さんの気持ちを説明してください。帰化したということは、村雨さんのどんな気持ちが強かったからですか。

g) 庭師という仕事は、どんな仕事だと言っていますか。

h) 村雨さんは「日本独特の美意識『わびさび』などを勉強したい」と言っていますが、それはどうしてですか。

i) 村雨さんは、どんな目標を持っていますか。

j) インタビューをした学生さんのコメントに共通していることは何ですか。


2. リサーチとディスカッションのヒント

k) 村雨さんが、庭師という仕事を愛していることは、この記事のどこでわかりますか。

l) 村雨さんはどんな人だと思いますか。それはどうしてですか。

m) 日本独特の美意識「わびさび」とはあなたの国の言葉でどのように説明されていますか。リサーチをして分かったことをグループでシェアしてください。そしてあなたの文化における美意識と比べてみてください。どう違いますか。たとえば、庭や陶器に表れる美意識を比べてみてください。

n) 村雨さんは、今は少なくなってきている日本庭園について「数十年前は当たり前だった風景」と言っています。あなたの住んでいるところで、あなたが小さかった頃は当たり前だったけれど、今はあまり見かけなくなったものはありますか。いくつか例をあげて考えてみましょう。どうして少なくなったのでしょう?それに対してどう思いますか。
お父さんやお母さんが小さかったころとくらべるとどうでしょう?ご両親に聞いてみてください。また、おじいさんやおばあさんが若かったころはどうでしょう?


3. 表現活動のヒント

o) 村雨さんに聞きたいことがありますか。質問を日本語で書いてください。

p) 村雨さんに手紙またはeメールを書きましょう。かんたんな自己紹介、この記事を読んで思ったこと、村雨さんに聞きたい事などを手紙の形式、またはeメールの形式で書いてください。

q) 今から10年後、村雨さんはどんなことをしているでしょうか。あなたの想像した村雨さんの未来像を日本語で書いてください。


国際文化フォーラム
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