健康な私の原点。オクサーナ・ボンダレンコさん

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第1回は、「外国語学習のめやす」マスターで、高校や大学でロシア語を教えるオクサーナ・ボンダレンコさん。ソ連時代にクラスノダール地方で生まれ、イルクーツク州で育ち、富山に来て20年以上になるオクサーナさんのMy Gochiをお届けします。


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健康な私の原点
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ロシアでは、学校の夏休みは6月から8月までまるまる3ヵ月と、とても長いです。その3ヵ月の間、子どもたちは何をしているのでしょうか。ソ連時代から、ロシアでは青少年キャンプが広く普及していました。夏休みに、そのキャンプに子どもを預ける人がいれば、有給休暇を取って家族で旅行する人もいます。また、退職されたお祖父ちゃんやお祖母ちゃんのところに預ける人もいます。

女一人で育てられた私にとって、夏休みの過ごし方には選択肢がありませんでした。経済的な余裕がなかったから、決まって田舎に住んでいるお祖母ちゃんの家に預けられました。3ヵ月間、お祖母ちゃんの手伝いで忙しかった私は、青少年キャンプや旅行などで夏休みを過ごす友だちが少しうらやましかったです。畑仕事、牛、豚、鶏の世話、キノコ狩り、いちご狩り......田舎に住むと、一日中、仕事に追われるのは言うまでもありません。

しかし、私は、大人になってから、お祖母ちゃんの家で過ごした時間が、実は自分の宝物になっていることに気づきました。燻製肉、天然キノコの塩漬けや酢漬け、出来立てのサワークリームやバター、畑で採った甘~いニンジン、ほくほくジャガイモの絶品料理、香り高い採りたてのベリー(イチゴ、ラスベリー、クランベリー、スグリ、セイヨウスグリ、コケモモ等)、焼き立てのピロシキ......。

私の体は,それら小さい時から食べた手作りの野菜、自家製の肉や乳製品、豊かな森林の幸などから出来ているのです。今の健康な私の原点は、夏休みのお祖母ちゃんの家にあったのです。改めて、私って、なんて幸せな人かと思う今日この頃です。