楽しくて安心な留学生活を送ろう

楽しくて安心な留学生活を送ろう

PEOPLEこの人に取材しました!

山岸美穂 さん

大阪大学国際教育センター 生活相談員

大阪大学は毎年沢山の留学生を積極的に受け入れています。そのため、留学生や外国人研究者を支援する組織も設置されて、充実した体制で様々なサポートを行っています。
大阪大学国際教育交流センターは、大阪大学の国際教育交流の中心として、活動をしています。短期留学プログラムを中心に留学生の受け入れや送り出しを担当するチーム(短期プログラム開発研究チーム)、日本語教育を担当するチーム(日本語教育研究チーム)、留学生への相談対応を行うチーム(交流アドバイジング研究チーム)、留学生や外国人研究員などのビザ申請や宿舎の手配などを担当するサポートオフィスに分かれています。山岸さんは交流アドバイジング研究チームで留学生のアドバイザーとして、とても長く働いています。

大阪府北部地震について

Q:2018年に大阪で地震が起こった後、留学生の様子はいろいろありました。山岸さんが知っている当時の状況について説明していただけますか?

地震があまりないところから来た留学生はすごくびっくりしたと思います。すごく不安になって、東日本大震災のことを思い出して、すぐに帰国した方がいいんじゃないかなとか、違うところに行ったり、大阪から離れたりした人もいると聞きました。家にいて、何か落ちたもので怪我をしたので、病院に行った人もいました。古いアパートに住んでいて、すごく怖かったから、友達の家に行ったり、避難所に行ったりして、数日を過ごした人もいました。

Q:災害発生の直後に大阪大学側はどんな対策を行っていましたか?

地震当日の朝に、大阪大学の総長が声をかけて対策本部を作りました。そこですぐに大学内の施設、建物の確認と学生の安全確認をしました。留学生だけではなく、すべての学生が対象です。あと、大阪大学の先生たちは留学生がたくさん住んでいる地域へ見に行きました。ものが倒れてきて、怪我をした学生が結構いました。

Q:地震後、留学生たちは避難所にたくさん集まっていましたが、山岸さんは見に行きましたか?どんな感じでしたか?

はい、見に行きました。最初は大学の中で話をしたり、学生に聞きました。あの日、朝早かったから、学校に来てない人もいたかもしれないですね。そして、留学生がたくさん住んでる地域、豊中キャンパス、蛍池の近くとか、吹田キャンパスとか、地域の避難所にたくさんの留学生がいたんですけど、それを市の人からたくさんの留学生たちが来ていますよって教えてもらって、そして大学のみんなで見に行きました。私も見たし、先生たちとか、大学本部の安全管理部の係も見に行きました。

留学生の防災意識について

Q:たくさんの留学生が大阪大学に来ていますけど、やはり留学生たちの防災意識が弱いです。学校はこれに対して、どんな防災サポートを行いますか?

一番最初のときに、オリエンテーションで、防災のことを言ったり、資料を渡したり、各部局とこのセンターもしています。でも、最初来日したときに話を聞いても、いっぱい新しいことがあるから、多分読む人が少ないんです。で、そのときに、IRIS(大阪大学留学生交流情報室)は、メーリングリストを作っているので、それに登録してくださいって案内してて、今回地震が起こったときも、いろんな安否確認や情報提供を出しました。
あと、防災講習会がありますが、みんなあまり興味がないから、参加する人が少ないです。地震がいつくるかわからないから、普段はあまり考えないでしょう。他の国など、地震を経験したことが全然なくて、考えたこともない人が多いです。

Q:多くの留学生は地震を経験したことがないですが、それに対してどう思いますか。

日本はすごく地震が多いので、幼稚園とか小学校の時から学校で避難訓練をします。地震が起きましたって言われたらみんな机の下で隠れる、あと安全を確認するとか、座布団を頭にのせるとか、小さなときからしてますので、地震があったらどうしたらいいかということをよく知っています。ちょっとくらい建物にひびがいっても大丈夫とかいうことも知っていますが、地震のない国から来た留学生は特にそんな経験がありませんので、すごく不安が大きい。「あ、この壁ひびがいった、崩れるんじゃないかしら」と不安で寝られないとか、日本の学生よりも不安が大きかったと思います。

Q:2018年の大阪府北部地震の時、留学生の中でデマが多かったです。それについてどう思いますか。

今LINEのグループがたくさんありますから、いろんな情報が来ます。正しいか正しくないかも分かりません。でも避難所の情報がそういうグループで広まり、避難所に来た人にどうやってここの場所が分かったのと聞いたら、友達のLINEから知ったという人も多かったです。悪いのもくるし、いいのも来るし、どれが正しいかを見つけるのは難しいです。

災害が起こったらどうすればいい?

Q:学校が休みの時にもし地震や災害が来たら、どうすればいいですか。

KOAN(注:大阪大学の教育に関する事柄をトータルに支援するweb上のシステム)にいろんな連絡があります。豊中市だったら、お水を配る車が来たり、豊中市から市民へ連絡していたと思いますけど、その辺が留学生だとちょっと、言葉の問題もあります。豊中市でいったら、豊中市の国際交流協会とTIFAというところが、外国人市民、留学生の人も、市民の人もたくさんいますので、その人達向けに、市役所とかで渡される情報を多言語にして、新聞も出していますし、FacebookとかTwitterでもどんどん流していますので、そういうのをフォローするといろんな情報をもらえるかもしれません。箕面市もそうです。

Q:災害時、停電や断水がよく起こります。そんな困ったことがあったら、どうしたらいいですか。

そんな困った時に、どこに行ったらいいかという防災マップがありますね。防災マップで自分が住んでいるところはどこへ行けばいいか、何もないときに確認しておく必要があります。

©国際教育交流センター留学生交流情報室「IRIS」

学校からのサポート

Q:(防災について)阪大から海外に留学する学生と、阪大に在籍している留学生は、大阪大学から何かサポートをもらえますか?

一応阪大から外に留学に行くときは、何かトラブルがあってもサポートできる留学生危機管理サービスシステム(OSSMA)があって、それに入って留学してくださいっていうことになってるから、現地の最新危機情報が提供されて、そこから連絡もあります。
留学生は不安なことが多いと思うので、国際教育交流センターではいつでも相談できるし、キャンパスライフ健康支援センターもいつでも相談できると宣伝しています。

Q:いま、大学での留学生サポートでうまくできたところと解決できないところがありますか。

その災害によって、いろいろあります。今回の地震についていうと、避難所に行った留学生が多かったけど、その情報が大学に来るのはちょっと遅かったので、もうすこし早く分かったら、言葉が分からなくて困ってる学生をもっとサポートできたかなあって思いました。でも、いろんな人たちが協力してくださって、例えば、箕面市だったら留学生がいたらハラル用の非常食を用意してくださったり、対応して下さったので、ありがたかったなと思っています。
大阪大学は、さっき言ってた留学生の不安が大きくて、日本人はそこまで思ってなかったということを聞きました。避難所が閉まった後も、不安が大きい留学生のために、大阪大学のなかに避難所を開設しました。体育館や更衣室に避難できるようにベッドみたいな、マットレス、非常食、水とかを置いて、対応しましたけど、来る人は少なかったです。

留学生へのアドバイス

Q:留学生に防災へのアドバイス、防災意識を高めるようにどうしたらいいですか?

普段何もなかったら、きっと防災のことに興味がないと思います。でも、いつ起こるか、今起こるかも分からないということを考えて、防災の講習会とかに積極的にでたり、あと、一人でいたり、友達も少なかったりすると、なかなか情報を得られなくて、すごく不安もあるし不便だと思うので、やっぱり人との関係も、友達たくさん作ったり相談できる人を作ったり、というふうなことも普段から準備できると思います。

(インタビュー:2018年12月)

この記事にコメントする

コメント

名前

メールアドレス

Related Articles関連記事

防災 大阪大学