第3回 文化を取り入れた日本語の授業アイデアコンテスト
(1999年度開催)

入賞者と作品

  第一次選考、最終選考委員会の審査を経て、次の作品が「第3回文化を取り入れた日本語の授業アイデアコンテスト」の入賞作品に選ばれました。なお、応募作品は9ヵ国33 件でした。これらの入賞作品は、PDF版でご覧になれます。作品名横のをクリックしてください。

 初等教育部門
特賞 「日本旅行」メアリー・グレース・ブラウニング(英国)
入賞 「三月三日はわたしたちのひな祭り」ラーセン・米津頴子(カナダ)
「写真で見る日本の小学生の一日」リン・セスラー・シュメリング(米国)

 中等教育部門
特賞 「一緒に文化を比較してみよう」サイラス・ロルビン(米国)
入賞 「ゴールド・コーストを宣伝しよう」ミーガン・アレクサンダー(オーストラリア)
「写真プロフィールを作ろう」リー・芦原美江(米国)
「かばんの中」宮川・ジロー三保(ドイツ)
「もしもし」レノヴィッチ・小本祥子(カナダ)

  特賞に選ばれた"Journey in Japan "は、日本の地図が描かれた大きなマットの上で生徒が"日本旅行"をすることによって、体を動かし、日本語と同時に日本の地理について学ぶという授業です。また"omparing Cultures Togeth-er"は日本と米国の保育園の一日を収めたビデオを見て、日本の高校生とe-mail で意見交換するという授業です。

  入賞作品はいずれも、日本語の授業で単に日本の文化を紹介するのではなく、生徒に自分たちの文化と比較させ、自分たちの文化や自己を見つめなおさせ、さらに自分たちについて発信させるような授業でした。また、日本の地理や日本の高校生をトピックにするなど、大きな枠組で文化を捉えているのも印象的でした。1995 年から始めたこのコンテストも今回で3 回目を迎え、日本語の授業のなかに文化を取り入れることが日本語教育の大きな流れになっていることを強く感じました。

  2000年度も作品集をまとめるほか、特賞受賞者を日本に招待し、外国語教育と文化理解についてセミナーを開催し、日本の日本語教育、外国語教育、文化理解教育関係者と交流していただきました。