技術家庭（Key Stage Two）

1a

インターネットなどで集めた情報をもとに、新しい「給食」の献立を考える。

1b

目的リストをもとに考えをまとめ、的確に表現する。

2f

食品の安全や衛生について適切な行動が取れる。

保健体育（Key Stage Two）

2a

学校の食事に関する時事的な問題を調べ、話し合う。

3a

健康的な学校の食事とは何かについて調べる。

3g

健康と安全に関する校則を理解する。

英語3（Key Stage Two）

1a

献立を作るために適切な表現を使う。

1c

読者を想定し、適切な言語と表現を使う。

算数4（Key Stage Two）

1g

データを扱うのに適切な算数の用語を使う。

2b

「一番好きな給食メニュー」の表を正しく理解する。

＊英国ナショナルカリキュラムは、Key Stage OneからFourまで4段階に分けて提示されています。対象とする学年は下記のとおりです。
Key Stage One 1～2年生 5-7歳
Key Stage Two 3～6年生 7-11歳
Key Stage Three 7～9年生 11-14歳
Key Stage Four 10～11年生 14-16歳

• 生徒に今日の昼ごはんは何だったかを尋ねる。メモ用紙に食べたものを書かせ、発表させる。
• 何が一番おいしかったか、あまり好きではない献立があるか、その理由について話し合う。味や食感についても「おいしい」「まずい」だけでなく、きちんと理由を説明させる。
• 黒板に「健康」「お菓子」「不健康」の3つのセクションを作る。生徒は、自分の昼ごはんの献立をそれぞれのカテゴリーに分類し、なぜそのカテゴリーに分類したか理由を言う。

*さらに健康的な食事や食品の栄養素グループについて話し合ってもよい。

• 生徒に下記の写真を見せる。日本の学校には「給食」があることを説明する。

  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/kentaro/school/s07_j.html

  給食前の手洗い

  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/6-1/donna/ichinichi/i39_e.htm

  給食ワゴン

  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/6-1/donna/ichinichi/i42_e.htm

  配膳

  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/6-1/donna/ichinichi/i06_e.htm

  給食メニュー

  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/6-1/donna/ichinichi/i40_e.htm

  給食

  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/6-1/donna/ichinichi/i41_e.htm

  片づけ

  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/6-1/donna/ichinichi/i43_e.htm

• 生徒に、写真に写っているものを描写させる。教室で食事をしていること、全員が同じ献立を食べていることなどに気づかせる。
• 日本の学校の給食の献立は栄養士によって立てられていること、同じ献立が出ることは少なく、栄養のバランスが取れていること、献立に選択肢はないこと、出されたものを全部食べることが原則であることなどを説明する。これらのことについてどう思うか、特に、選択肢がないことについてどう思うか、その理由を尋ねる。
• 日本の学校では調理師が調理した料理を生徒たちが教室まで運び、配膳し、片づける。この制度のいいところ、悪いところは何か、もう１度写真を見て考える。
• インターネットでレシピを探したり、料理の本を見たりしてアイデアを集め、自分たちで健康的でおいしい給食の献立を考えてみる。栄養的にバランスの取れた献立にするため、組み合わせをよく考えさせる。献立を絵に描き、説明を加え、ほかの人が食べたいと思うような魅力的なメニューを作らせる。説明には形容詞を上手に使うよう促す。献立集を参考にしてもよい。
• 発展として、矢印や命令形を使って自分たちの献立のレシピを書かせ、料理の本のような体裁にしてもよい。

• 下記のホームページの「一番好きな給食メニュー」の調査結果を見せる。表にあるメニューについてインターネットで調べさせる。
  http://www.tjf.or.jp/shogakusei/6-1/data/index_e.htm
  【参考】
  

  味噌ラーメン

  豚肉、ゆで玉のほか、メンマ、ねぎ、もやし、きくらげなどの野菜がのった味噌味のスープのラーメン。麺は箸で食べ、スープはレンゲと呼ばれる大きめのスプーンで飲む。

  カレーライス

  日本のカレーはあまりスパイシーではない。カレーのルーは濃く、鶏肉、豚肉、または牛肉と、玉ねぎ、人参、じゃが芋が入っている。ごはんにかけてスプーンで食べる。

  キムチチャーハン

  キムチは韓国の漬物で、発酵させた唐辛子、にんにく、しょうが、塩などに白菜や大根などを漬けこんで作る。キムチはそのままでも食べるほか、ごはんといっしょに食べたり、小麦粉を溶いたたねにキムチなどの具を混ぜて焼くチヂミに使用されたりする。 日本のキムチチャーハンは、キムチを具にしたチャーハンのこと。キムチのほか、卵、肉、野菜などが具に入っている。

  ジャージャー麺

  韓国の麺。豚ひき肉とねぎを辛味で味つけしたものがのっている。

  ビビンパ

  韓国料理。ほうれん草、しいたけ、人参、もやしなどの野菜と牛肉をごはんにのせ、唐辛子のソースと目玉焼きをのせる。

  ぎょうざ

  中国料理。豚ひき肉、キャベツ、ねぎ、にんにく、しょうがを混ぜた具を小麦粉で作った皮に包んで焼き、しょう油のタレにつけて食べる。

• 自分たちの学校の食事についても調査してみる。人気のあるメニュー、人気のないメニューは何か。男子と女子で分けて行い、違いを調べてもよい。
• 調査した結果を、棒グラフや、ベンダイアグラム、円グラフなど、いろいろな方法で表現させる。縦軸、横軸に目盛りと単位をつけ、グラフに表題をつけるよう伝える。それぞれのデータを読み取り、比較させる。

• 生徒の描いた献立の絵を掲示板に展示し、全員で見る。おいしそうな献立はどれか、なぜおいしそうなのか、健康的か、もっといい献立にするにはどうしたらいいかなど、前向きに批評しあう。
• 説明がわかりやすい献立はどれか考える。役立つ形容詞を抜き出し、黒板に箇条書きにする。
• クラスで実際に作りたい献立に投票し、1つか2つ決める。健康面と安全面に留意するように伝える。料理し、日本の子どもと同じように生徒自身で配膳し、教室で食べてみてもよい。または、日本食を作ってもよい。下記のホームページに簡単なレシピがある。
  http://web-japan.org/kidsweb/cook.html
• 日本食を作った場合は、食べる前に「いただきます」と言う。食事の前に言うという点では西欧のbon appetitと共通するところがある。