自分たちの視点で「日本文化らしさ」を考えてみよう

自分たちの視点で「日本文化らしさ」を考えてみよう

住田環(すみだ  たまき)

住田環(すみだ たまき)

さまざまな地域から異なる文化的背景を持って集まったクラスメイトが、「日本文化らしさ」について共に考え、発見することを通じて、日本の文化や社会、行動様式について理解を深めるだけでなく、異文化に対する態度についても考えさせられる。教員も一緒に気づき、学べる授業となっている。

2014年12月6日

Category

言語
  • 日本語
対象
  • 大学生
活動タイプ
  • プレゼンテーション
  • 交流
  • 資料制作
  • 資料調査
アウトプット
  • スライド
話題分野

Tags

  • ことわざ
  • ディスカッション
  • 地域ボランティア
  • 撮影
  • 擬態語
  • 擬音語
  • 文化
  • 比較
  • 行動様式

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単元目標

学習レベル3~4
・日本語をより深く理解するために必要な、日本文化や日本社会、日本人の行動様式などについて考え方を深める。
・自分とは異なる文化背景を持ったクラスメートとのディスカッションを通じ、異文化に対する態度について考える。
・日本文化を考えるヒントとして、擬音語・擬態語、ことわざについての知識を得る。

<この単元案のセールスポイント>
学習者だけではなく、教員も一緒に気づき、学べる授業です!

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

現在(2014年度秋学期)実践しているものです。

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

「日本人には本音と建前がある」「日本人は集団主義である」といった、ステレオタイプ的に日本文化を受け止めている留学生が多いように感じていましたので、本当にそうなのか、ということを自分たちで考えてみてほしいと思ったことがきっかけです。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

新しい気づきがあったようです。この授業を基に、留学生には知識として教えられた日本文化の側面を「そうなんだ」と受け入れるのではなく、自分の視点から日本文化を考え、「発見する」姿勢を持ってほしいと思っています。

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

3×3+3のいずれの要素も含んだ授業内容になっていると思います。
評価のためのルーブリックを明示することは、学習者にとっては目標が、教員にとっては評価ポイントが明確になり、授業が進めやすいと感じています。

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

目標分解表を作る(考える)のは一手間かかります。しかしながら、授業を計画する段階で、この仕込み作業を行うことにより、授業の質が変わると思います。また、授業を振り返る際にもよりどころがあり、次の授業へとつなぐヒントが得られます。

執筆者

住田環(すみだ  たまき)

住田環(すみだ たまき)

「外国語学習のめやす」マスター研修の修了者(2014)。参加当時、立命館アジア太平洋大学准教授。

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