移民の歴史と実情について学び、共存社会の一員である意味を考えよう

移民の歴史と実情について学び、共存社会の一員である意味を考えよう

四宮瑞枝(しのみや  みずえ)

四宮瑞枝(しのみや みずえ)

「めやす」マスター研修2014、事前課題として報告された部分実践したプラン。スペイン語圏の移民問題の歴史や実情について学び、日系人移民についても考え、日本在住のスペイン語圏出身の人々と交流を深め、自分が役立てることを見つける活動である。広い知識と情報に裏打ちされた思考力も鍛える。

2014年6月30日 閲覧者数138人 コメント数1件

Category

言語
  • スペイン語
対象
  • 大学生
活動タイプ
  • フィールドワーク
  • 交流
  • 資料制作
  • 資料調査
アウトプット
  • メールや手紙
  • レポートや作文
話題分野
  • 交通と旅行
  • 人とのつきあい
  • 住まい
  • 地域社会と世界
  • 自分と身近な人びと
  • 自然環境
  • 趣味と遊び

Tags

  • クリティカルシンキング
  • 体験
  • 招待状
  • 歴史
  • 礼状
  • 移民

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単元目標

スペイン語圏の移民問題および日系人移民の歴史や実情について学び、日本に在住するスペイン語圏出身の人々との交流を深め、自分が役立てることを見つける。

■この単元案のセールスポイント:
外国語教育において、コミュニケーション、行動、交流の重要性は言うまでも無いが、大学レベルの外国語教育として、広く正しい情報を得て、しっかりとした歴史認識や知識を深め、じっくり考えるという側面を重視するプログラムに挑戦した。そのため、情報の入手方法とその処理方法を意識させ、クリティカルシンキングを根付かせつつ、行動力につなげていくことを目指し、レベルは中級以上を想定している。

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

現在の職場環境から考えてすぐにプロジェクト全体を実践するのは難しいと思いましたが、部分的には実践しています。スペイン語圏出身の人々との交流会に来てくれる人を探すのは簡単ではないかもしれませんが、大学内の留学生を探してコンタクトを取れれば協力してもらうということは可能だと思います。ただ、交流会やボランティア活動への参加は、授業時間外や休み中の活動にならざるを得ない可能性が高いので、すべての受講者が短期間で達成するのは難しいかもしれません。地域の協力が得られたり他教科との連携が可能であったりするような高校であれば、実現できるプロジェクトだと思います。

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

スペイン語圏の現代社会事情を扱う授業で、常に最も大きな反響があるのが移民のテーマです。人口移動や移民の問題は世界的のあちこちで深刻な問題となっているとは言え、まだまだ画一的な日本社会にいると見過ごしたり軽視したりしがちですが、スペイン語学習を通じて色々なものが見えてきます。アフリカに最も近いヨーロッパであるスペインへの移民の流入、スペインにおけるイスラムとの共存の歴史、「北の大国」に反発しながらも憧れと期待をもってアメリカに渡る中南米の人々とその労働力にますます依存するアメリカ社会、そして中南米の日系人社会とその里帰り現象など、しっかりした知識や現状認識を踏まえ、それらを体系的な学習に組み立てて、真の異文化理解とその後の行動力に結び付ける、そんな授業が出来ればと思いました。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

一部だけの実践ですが、教師が知識として情報を与えるのではなく、学生にテーマを分担させ、それぞれが情報を探してきて皆の前で説明するというスタイルは、モチベーションを大いに高めることがわかりました。受け身ではなく自主的に学ぶ姿勢がとても重要ですから。特にスペイン語圏については高校までの学習ではあまり学ぶ機会が無いので新鮮な驚きがあるようです。留学生との交流会では、相手に伝えたい内容を的確に表現できない場面が多く見られました。言語能力の問題も勿論ありますが、何のためのメッセージや質問なのかが明確に意識できていないのではないか、問題意識自体が曖昧なのではないかと思われました。その意味で、交流会の前の準備段階にもっと時間をかける必要があると思いました。

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

学習活動での4技能のバランスは良いと思います。また学生の主体性・自主性も重んじられ、学習意欲は高められると思います。ただ、交流会は条件がそろわないと実現できないことや受講期間中にボランティア活動が実践できるとは限らないことが、不安定要因かもしれません。そのような時に、学習のめやすによって目標が明確になっていれば、出来なかったことを補う方法を考えることも容易になるでしょうし、何よりもバランスのとれたアプローチが可能になると思います。

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

授業を良くするには、色々な方の実践例を見せて頂いたり体験談を伺ったりすることが一番役に立つと感じています。素晴らしいアイデアは勿論貴重ですが、失敗談も同じくらい大切な情報。気持ちを共有できてエネルギーをもらえますよね。頑張っている先生方とたくさん出会えたこと、オープンな気持ちで語り合える場を持てること、これらを大切にしていきたいと思います。

執筆者

四宮瑞枝(しのみや  みずえ)

四宮瑞枝(しのみや みずえ)

「外国語学習のめやす」マスター研修の修了者(2013)。参加当時、東京大学非常勤講師。2015年現在早稲田大学文学学術院専任講師(スペイン語担当)。

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