ロシア語圏へ行ったつもりで旅行体験報告をしよう!

ロシア語圏へ行ったつもりで旅行体験報告をしよう!

小田桐奈美(おだぎり なみ)

小田桐奈美(おだぎり なみ)

ロシア語圏の各地域に行ったつもりで旅行体験を報告するというプロジェクト。ロシア語学習者にとって、より難易度の低い「過去形」を使った活動にした点がポイント。学内の留学経験者によるトークイベントへの参加を導入として取り入れることで、学習者のモチベーションを高めることができる。

2016.3.28

Category

言語
  • ロシア語
対象
  • 大学生
活動タイプ
  • プレゼンテーション
アウトプット
  • スライド
話題分野
  • 交通と旅行
  • 地域社会と世界

Tags

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単元目標

学習レベル 1~2
K大学が提供する短期語学研修・交換留学プログラム、および学外のプログラムを通して訪問できるロシア語圏の地域について、観光名所、気候、文化、食べ物、おみやげなど、様々な観点から理解を深める。それらの地域への短期旅行プランを作成し、行ったつもりで旅行体験報告を口頭で行うことができる。
(※評価対象にはならないが、付加効果として:旅行プランの作成および旅行体験報告を通して、自分がそれらの地域を訪問するイメージを具体的に描くことによって、将来的な短期語学研修への参加や長期留学へのモチベーション向上につなげる。)

インタビュー

このプランは実践したものですか。
実践してみようと思ったものですか。
実現の可能性はありますか。

2015年度秋学期に、大学のロシア語の授業(第二外国語)で実践したものです。

どうしてこのプランを作ろうと思ったのですか。
発想の原点はなんですか 。

各学生がロシア語圏を訪問するイメージを具体的に描くことによって、将来的に短期語学研修や長期留学に挑戦するきっかけになってほしいと思い、このプランを作りました。また、第二外国語の初級レベルでも、工夫次第で十分口頭発表ができることを実感してほしいと考えたことも、発想の原点の一つです。

実践してみて生徒の反応はどうですか。
実践していない場合、生徒のどんな反応が予想され、または期待していますか。

学生の声を一部紹介します。「ロシア語でプレゼンするという話が出た時、正直自分には無理だと思っていました。しかし、皆で協力することで、それなりの物をつくることができたので、自信がつきました。」「外国語科目でプレゼンする機会はめったにないので、よかったです。(中略)ロシアに行きたくなりました。」

このプランに対する自己評価を教えて下さい。
また、学習のめやすを取り入れた授業を試みるにあたって、どんな課題や効果があると思いますか。

他の学内行事(ロシア語圏留学トークイベント)と連動させたことで、ロシア語学習者の間で学部・学年を超えた交流がもたらされたことが、大きな成果の一つだと考えています。このプランの実施にあたっては、「めやす」的授業実践としてグループでの活動を重視しましたが、欠席の多い学生と、他のグループメンバーの両方をどのようにフォローすべきかが、重要な課題として浮き彫りになりました。

同業者仲間に向けて、ワンポイントアドバイスや感想を一言お願いします。

・早めに発表原稿が完成するよう促し、音読練習の時間を多く設けることがポイントだと思います。
・発表内容を調整すれば、様々なレベルの学習者に対応可能だと思います(例:未来形の練習として、これから行く旅行のプランを発表してもらう等)。

執筆者

小田桐奈美(おだぎり なみ)

小田桐奈美(おだぎり なみ)

「外国語学習のめやす」マスター研修(2015)の修了者。参加当時は関西大学外国語学部助教(ロシア語担当)。「外国語学習のめやす―ロシア語教育用―」(2015.3冊子発行)作成プロジェクトメンバー。日露教師合同研修(2015.8)コーディネーター。

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