公益財団法人国際文化フォーラム

日韓の校長交流報告

日常にふれて見えてくること

2015年8月に日本で韓国語教育を実施している高校の校長を韓国に派遣するプログラムを実施しました。滞在中は、学校現場を訪れて、管理職や教師、生徒と交流したり、日常生活の一部を体験してもらいました。

交流のハードルが下がった

北川英一
東京都立青梅総合高等学校校長

国際交流をすると生徒たちがポーンと壁を越えるように大きく変わるということを前任校の東京都立若葉総合高校で目の当たりにしていました。例えば、海外から帰ってきて「将来は海外でこういう仕事をしたいと思っている」と言う生徒がかなりの割合で出てくるのです。国際交流の力を感じていたときに、TJFの日韓校長プログラムのことを知って、自分自身が経験してみようと思い参加しました。

大田外国語学校で生徒に案内してもらう北川校長。

大田で訪れた外国語学校では生徒たちが私たち一人ひとりについて学校を案内してくれました。そのときに驚いたのは、韓国の高校生の勉強量です。朝早くから夜10時まで学校で勉強しているというのです。一方で、教育改革で中学校に自由学期制が導入されたそうです。これは、1学期間を選んで、半日は教科の授業、半日は自分の進路を考えるためにさまざまな生徒参加型活動を取り入れるというものです。背景には、詰め込み教育の弊害や、自己肯定感の低さなどがあるようです。かなり大きな改革でも決まったらすぐに実行する国の方針には驚きました。
わずか4日間でしたが、学校現場を訪問し、教育関連機関の人たちと交流したことで、メディアから伝わってくる反日感情ばかりではないことが体感できました。韓国との国際交流のハードルはぐっと下がりました。

事業データ

隣語教育に取り組む日韓の校長交流プログラム(派遣)

期間

2015年8月11日(火)~14日(金)

場所

韓国・ソウル、大田市

主催

神奈川韓国綜合教育院、東京韓国教育院、TJF

助成

東京韓国教育院

参加者

7名

※8月13日(木)に、日韓校長・教師交流会を国際交流基金ソウル日本文化センターと共催した。

※事業報告書『CoReCa2015-2016』に掲載。所属・肩書きは事業実施時のもの。