公益財団法人国際文化フォーラム

好朋友文化体験の場報告

中国に広がる『好朋友』

大連教育学院と共同で2005年から4年かけて刊行した第二外国語用日本語教材『好朋友』。2013年に市販化し、現在、15の省・市の中高校で使われています。2015年度は「好朋友」プロジェクト10周年記念として、『好朋友』を使っている日本語教師を対象に研修を実施。大連ほか10地域から計101名が集まりました。

日常生活に必要な表現を楽しみながら学べる

江明周
福建省閩清職業中等専業学校

2010年に『好朋友』のことをTJFから送られてくる情報誌『ひだまり』で知り、すぐに出版元の外語教育与研究出版社から見本誌を取り寄せました。漫画やイラストがふんだんに使われていて、ひらがなも連想法の絵で学べるので、初めて日本語を学ぶ生徒たちにぴったりだと思いました。前年から第二外国語として日本語の授業がスタートしていました。市販化されると、早速自分の授業で使い始めました。

『好朋友』では学習活動が多く紹介されていますが、特に第2課の「クラスメートに自分の名前を覚えてもらおう」という活動が大好きで、授業で何度もやりました。

2015年の研修には、飛行機とバスを乗り継いで、丸一日かけて参加しました。大連には、私が住んでいる福建省の田舎と違って先生がたくさんいてうらやましいです。先生方からいろいろな教え方を学ぶことができました。

ストーリー漫画が学びたい気持ちを高める

欧暁鴦
広州外国語学校

私が日本語を教えている広州外国語学校は、中等日本語課程設置校工作研究会*の会員校です。研究会で『好朋友』のことを知って使い始めました。ストーリー漫画のセリフが生徒たちの日本語レベルにあっていること、ストーリー性があるので学習が継続しやすいことが魅力です。
私たちの学校は、ドイツ語やフランス語も開講しています。ほかの言語の先生は研修の機会が多いのに、私にはなく、肩身の狭い思いをしていました。今回の研修でその思いが解消され、学校もさらに日本語教育に注目してくれました。これからもよりよい授業づくりに力をいれていきたいと思っています。
* 日本語教育の質的向上と発展をめざし2010年に設立された民間組織。会員校は39校(2016年6月現在)。

『好朋友』を使っている学校がある省・市

事業データ

好朋友日本語教師研修

期間

2015年8月22日(土)~23日(日)

場所

中国・長沙市

主催

中国中等日本語設置校工作研究会、TJF

助成

(公財)東芝国際交流財団、(公財)三菱UFJ国際財団

参加者

30名

内容

『好朋友』などをテーマに、文化を捉える視点と日本語の授業における文化の扱い方を検討した。

好朋友日本語教師研修@大連

期日

2015年10月31日(土)

場所

中国・大連市

主催

大連教育学院、TJF

助成

(公財)三菱UFJ国際財団

参加者

101名

内容

『好朋友』が日本語教育で何をめざしているのかを考えるとともに、大連市で長年、同教材を使っている教師の経験を他地域の教師と共有した。

※事業報告書『CoReCa2015-2016』に掲載。所属・肩書きは事業実施時のもの。