教学設計
 
第16号 2003/7
概要
自分の家族の誰かを見つめなおし、ほかの人に紹介する。
目標
情意目標
父(または、ほかの家族)はどんな人かを見つめなおす。
父(または、ほかの家族)のどんなところが好きか、好きではないかを考える。
友達が父(または、ほかの家族)についてどう思っているのかを知り、自分との共通点や相違点を考える。
言動目標
ほかの人に自分の家族の誰かを紹介できるようになる。
性格を表す言葉が理解できるようになる。
学習文法・文型
・~と思う
・~だから好きです/好きではありません
対象学習者
中学3年(中学『日語』第3冊 第8課 「父」)
授業のヒント
用意するもの
素材文
・文章を書く紙、または原稿用紙(生徒の人数分)
写真
事前準備
1. 第8課の学習が始まった時に、自分のお父さん(もしくは家族の誰か)がどんな人か観察しておくよう話す。
2. 4枚の写真を1、2日前に教室の壁に張っておく。生徒はそれを見ておく。写真説明文(中国語)は隠しておく。
1. ウォーミングアップ 語彙の学習 (5分)
1.
生徒に性格を表す言葉を日本語で言わせる。黒板の隅に書く。
2.
出てこなかった単語を黒板の隅に続けて書く。そして漢字を見て意味を想像させる。

例:頑固な、個性的な、優雅な、大らかな、口下手な、無口な、謙虚な、思いやりがある、怖い
 
【注】
・ここでは、この授業で使うことができる語彙を導入する。その時、生徒に漢字から日本語の意味を想像させると、語彙が頭の中に残りやすい。
・これらの語彙は、消さずに黒板の隅に書いておきましょう。そして、3以降の活動の中で“使いながら覚えていく”ようにしましょう。

2. 父のイメージを言う (2分)
<発話例>
教師
父という言葉を聞いて、どう思いますか。
生徒A
やさしいです。
生徒B
無口です。
生徒C
写真が好きです。
生徒D
不愛説話。
生徒E
厳しい人。
【注】
生徒が中国語で言った場合、今後の活動に役立つものは日本語で何と言うか教えるといいでしょう。
3. 写真のイメージを言う (3分)
<発話例>
生徒
45歳ぐらいだと思います
教師
ここはどこですか。
生徒
そこは家です。
教師
どんな人だと思います
生徒
厳しい人だと思います/優しい人です。
4. 自分の父と比べる (5分)
(1)
4人の高校生のお父さんの写真の説明文(中国語訳)を教師が読む。生徒は2で黒板に書いたものと似ている単語を探し、単語に○をつける。
(2)
自分のお父さんは4人のお父さんのうち誰にいちばん似ているか考える。
<発話例>
生徒
私の父と優さんのお父さんは似ています。
生徒
私の父も有真さんのお父さんも優しいです。
それから、有真さんのお父さんは頑固ですが、私の父は頑固ではありません。
5.作文を書く (10分)
例:文章の流れ
(1)
わたしの(家族の誰か)は            。(职业,工作地点
(2)
         (な)人だと思います。 (他/她的性格)
でも/だから、大好きです/好きではありません。
(3)
(家族の誰か)は(趣味)が好きです。 (他/她的爱好)
(4)
                       。(请再多介绍他/她)
  • 生徒の学習レベルによって、「文章の流れ」を示さないで、自由に書かせてもいいでしょう。
  • 原稿用紙に書かせてもいいでしょう。
  • 作文だけでなく、似顔絵もつけさせると、更におもしろくなるでしょう。
  • 「父」について書きたくない生徒はほかの家族についてでもいいでしょう。
授業のあと
写真は授業後もそのまま教室に張っておいて、生徒が見られるようにしておく。
今度は写真説明文(中国語)を隠さないで張っておく。
発展例
作文を使って、ほかの活動に発展させる。生徒は5で書いた自分の作文を発表する。ほかの生徒は、それを聞いて、ワークシートに書き取る。