教学設計
 
第11号 2002/4
概要
ある高校生の挫折とその克服、現在頑張っていることなどの素材文を読み、自分と照らし合わせて考える。
目標
情意目標
日本の高校生、功二郎の挫折とその克服の体験・現在頑張っていることなどについて知り、自分自身と照らし合わせて考える。
言動目標
読解文を読み、作文を書く。
学習文法・文型
・ほうが多い
・なかなか~ない
・~ないで、~ようになる
・~てくれる
・~(よ)うとする
・~ばかり~
・どんなに~ても
対象学習者
高校1~3年
授業のヒント
用意するもの
事前準備
-
1. 導入
教師
「今日は、日本の高校生吉田功二郎くんを紹介します」
(名前を黒板に書く)
教師
「これが吉田功二郎くんの写真です。功二郎くんは日本の姫路に住んでいます。姫路はどこでしょう?」
(日本の地図や第10号に掲載している地図を適宜見せる)
<質問>
教師
「功二郎くんは、今、高校3年生です。市川高校という私立の高校に行っています。功二郎くんは、どんな性格の男の子に見えますか」
教師
「功二郎くんは、普段どんなことに興味があるでしょう」
教師
「功二郎くんは、学校ではどんなクラブに入っているでしょう」
教師
「高校を卒業したら、何をしたいと思っているでしょう。今はそのためにどんなことをしているでしょう」
教師
「功二郎くんは、将来はどんな仕事をしたいと思っているでしょう」
2. 素材文を配付する
3. 素材文「1.小学生のころ」を読ませる
<発話例>
教師
「功二郎くんは、今とても元気に、目標を持って勉強に取り組んでいます。
でも、小学生の頃は、あまり学校に行っていませんでしたね。
どうしてでしょうか。
『1.小学生のころ』の素材文を読んで、考えてみましょう」
4. 語彙・表現を説明する
5. 素材文の内容について質問する
(1)
功二郎くんは小学校3年生の秋に引っ越しました。
(2)
功二郎くんは新しい学校があまり好きではありませんでした。
(3)
功二郎くんは昆虫が嫌いでした。
(4)
功二郎くんは保健室の先生が好きでした。
6. 答えを発表させる
7. 素材文「2.中学生のころ」を読ませる
8. 素材文の内容について質問する
(1)
中学生になってから、功二郎くんはよく両親と話しました。
(2)
功二郎くんは本を読むのが好きでした。
(3)
功二郎くんは先生との約束を守るために、一生懸命勉強しました。
(4)
功二郎くんは高校に行きたくありませんでした。
9. 生徒に発表させる
10. 話し合わせる
(1)
あなたは、ちがう町に引っ越した経験がありますか。その時、どう思いましたか。新しい環境には、すぐ慣れましたか。
(2)
学校に行くのがつらいと思ったことがありますか。それはどんな時でしたか。どのように克服しましたか。
(3)
目標を持って、何かに取り組む喜びを感じた経験がありますか。それはどんなことでしたか。
(4)
これまでの人生の中で、あなたにとって大きな「事件」は何ですか。
(5)
あなたはこれまでに大きい影響を受けた人はいますか。誰からどんな影響を受けましたか。
(6)
功二郎の小学校時代と中学校時代についての文を読んで、共感したことがありますか。それはどんなことですか。
(7)
功二郎の小学校時代と中学校時代についての文を読んで、共感できないと感じたことがありますか。それはどんなことですか。
11. 作文を書かせる
<作文の題の例>
(1)
「私の物語」
現在のあなたの生き方、考え方に影響を与えた体験や「事件」を書いてください。
(2)
「功二郎くんへ」
功二郎くんの現在の生き方や将来の夢について、共感できる部分、学べる部分を挙げ、自分の現在の生活や将来の夢について、功二郎くんに手紙を書いてください。
生徒の作文は、クラスで発表したり、クラスで文集を作ってクラスメート同士で読ませたりすると、功二郎だけでなくクラスメートの体験からも学ぶことができるでしょう。
*生徒の作文をぜひ、ひだまり編集部にもお寄せください。
【「聴解」のための授業案】
作成者:矢部まゆみ(早稲田大学日本語研究教育センター講師)