教学設計
 
第5号2000/10
概要
ボランティアについてのアンケートのグラフを見たり、資料を読んだりして、ボランティア活動について考える
目標
情意目標
ボランティア活動の具体的な内容を知る。
ボランティア活動の意義を考える。
心豊かな社会の実現に必要なことは何かを考える。
言動目標
グラフを読み取れるようになる。
学習文法・文型
・~そうだ
・~によって
・~に対する
・~のためになる
対象学習者
高校1~3年
授業のヒント
用意するもの
事前準備
-
1. 素材文を読ませる前の導入例
(1)
黒板に大きく中国語で「志愿者活动」と書きます。そして、「どんな意味か日本語で説明してください」と生徒に聞きましょう。具体例を挙げさせるのもいいでしょう。(例:「希望工程」「学雷锋」)
(2)
「『志愿者活动』は、日本語で『ボランティア活動』といいます」と言いながら、『ボランティア活動』と黒板に書きます。
(3)
「ボランティア活動をしたことがありますか」「どんなイメージを持っていますか」と聞いて日本語で話させましょう。あとで日本の高校生と比較させるために、生徒の意見を黒板に書いておきましょう。
2. 素材文の内容を理解させる指導例
<発話例>
教師
「日本の高校では、なぜ学校でボランティア活動をする機会が増えてきたのですか」
「どんなボランティアの例が挙げられていましたか」
「ボランティア活動に「社会貢献」のイメージを持つ生徒が多いことは、図表のどこから分かりますか」
「ボランティア活動に「自分のためになる」というイメージを持つ生徒がいることは、図表のどこから分かりますか」
「この文の筆者は、ボランティア活動によって高校生にどんな教育効果があると言っていますか」
<例>
~のではないだろうか。→~のではないでしょうか
3. 話し合ってみましょう
(1)
日本と中国の「ボランティア活動」について、同じところはどこですか。相違点はどこですか。
(2)
ボランティア活動に点数を付けることはできると思いますか。その点数が進学に影響するとしたら、ボランティア活動の仕方が変わると思いますか。
(3)
助けた相手からお金や物を受け取るのはボランティア活動ですか。
(4)
ボランティア活動をする意義は何ですか。
(5)
どんなボランティア活動をしてみたいですか。
  • 希望工程」のためにお金を寄付しました。
  • 近所の一人暮らしのお年寄りが、腰を痛くして寝込んでいるので、代わりに買い物に行きました。
  • 近所の歴史のある古い寺に観光客がたくさん来ます。その寺のことを多くの観光客に知ってもらうために歴史の説明をします。
  • 教室の掃除をしました。
  • 目の不自由な人[盲人]のために本を音読して、テープに録音しました。
  • 私は力があるので、車椅子に乗っている人が駅の階段で困っている時、駅員さんと一緒に運びました。
  • 私は日本語ができます。今度、北京でオリンピックが開催されたら、選手村に行って日本の選手のために通訳をします。
4. まとめ
作成者:松田みゆき(島根大学非常勤講師)