撮影と交流の記録・東京都

発表会の日は涙ながらにチームでの活動を振り返り、熱い結束力を見せた東京チーム。でも正直に言って、最初はチームワークはあんまりよくありませんでした。

撮影が始まったころ、日本語を勉強しているけど写真の経験がほとんどない中国の二人は、「せっかく東京に来てるんだから、プロジェクトにしばられずに東京の街をもっと見たい！ この暑いのに、何で朝から晩まで働かされなくちゃいけないの！？」とペースダウン気味。一方、写真部でバリバリ活躍中の日本の二人は、「もっとガンガン動きまわって写真を撮りたいし、夜もどんどん写真選びとかしたいのに、中国の二人はゆっくりペース。なんで～！？」と不完全燃焼気味。

でも、夜、ホテルの部屋で4人で思っていることを話したりして、少しずつお互いのことを理解していきました。もともと積極的でがんばり屋の中国の二人は、めきめきと写真の腕をあげ、どんどん前に出ていい写真を撮るようになりました。日本の二人は、自分たちから中国の二人に歩み寄るようにしていました。

そして、後半の写真選び。。。4人とも自分がいいと思う写真について、積極的かつ激しく意見を主張しあいました。限られた時間で、大量の写真のなかから作品用の写真を選ばなきゃいけない。そんな追い詰められた状況のなかで、自分の主張が受け入れらなくて時には腹を立てたりしながらも、めげずに本音を炸裂させ合うことで、4人の距離がどんどん縮まっていきました。

4人の汗と涙と大激論の末、生まれた作品からは、生きているまち東京と、そんな東京に生きている人たちの息づかいが伝わってきます。ぜひ見てください！

（東京チーム担当スタッフ　室中直美）