くりっくにっぽん活用術

日本文化ワールドカフェ式討論会を開こう!(協力:JTA)

執筆:キム・グァンビン(清原高校)

話題/目標:地域社会と世界、自分と身近な人々

2018.04

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隣国日本について知っている色々な知識や情報を互いにシェアしあう活動を通して日本に対するより広い知識および関心をもとう

目 標

1. 自分の関心分野について積極的な態度で興味を持つことができる。
2. 自分の持っている日本や日本文化、社会などに関する様々な知識を友達と分かち合うことができる。
3. 自国と比べ、異なる日本の姿について考えたのち、実際の日本の姿がどのようであるかを確認することができる。

対 象 ひらがなを習いたての高校1年生
日本語レベル ひらがなおよび簡単な挨拶程度を学習した初級レベル
準備するもの
  • 真っ白いA4用紙、筆記用具、付箋紙、ノート、くりっくにっぽんのサイト(インターネットが使える環境設備)

手順

⒈ワールドカフェ式の討論が持っている意味と進め方を紹介する。
1.1. ワールドカフェ式の討論活動の持つ意味について紹介する。
ワールドカフェ式討論とは......
カフェのような空間でアイディア溢れる自由な雰囲気で集団討論をすることにより、知識を分かち合ったり知識の生成を誘導するスタイルの討論方式


1.2. ワールドカフェ式の討論の進め方について説明する。
進め方:
(1)4〜6名程度のグループを構成し、グループごとにテーブルに座る。各テーブルに筆記用具と白い紙を渡す。
(2)リーダー(進行係)を決め、進め方とリーダーの役割について説明する。
→リーダーはグループの構成員が均等に発言する機会が与えられるよう配慮し、また前の人が話した内容に追加して情報を提供したり、新たな情報を提供してもらうよう促す。
(3)自由な話し合い(討論)の場を持ち、その内容を配布した用紙に記録していく。
(4)第一回目の話し合いが終わると、リーダーのみ元のテーブルに残り、他のメンバーはそれぞれ別のテーブルに自由に移動し、テーブルのテーマに沿った話し合いを続ける。この時前の話し合いの内容よりもより豊富な知識や情報が出てくるように心がける。
(5)討論活動で得られた内容を各テーブルのリーダーが全体の前で発表する。

2. グループを作る
2.1. グループを作り、グループごとにテーブルに座り、リーダー(進行係)とグループ名を決める。
2.2. グループで話し合うテーマについて決める。

3. 決めたテーマについて自由に討論する。
3.1. 自由に話し合った結果を配布した用紙に記録する。
3.2. グループのメンバーも用紙の上に追加で落書きのように知っている情報を追加していく。

4. 全体の進行係(教師)の指示に従って他のグループに移動する。
4.1. グループのリーダー(進行係)のみ各テーブルに残り、他のメンバーはそれぞれ好きな場所に移動するように指示する。
※一定時間(5分程度)ごとに何度か移動できるようにし、グループごとの人数が大きく偏らないように指導する。
4.2. リーダーは他のグループからきたメンバーたちに自分のグループで話し合った内容について説明したのち、新たなメンバーと3の活動を繰り返す。
(進行係であるリーダーは、1人だけが話すことのないように色々なメンバーに発表の機会を与えるとともに、前に話した内容よりも豊かな内容になるよう進行していく)

【2時間目/授業時数によっては学習課題とする】
⒌くりっくにっぽんのサイトを活用し、自分の受け持ったグループのテーマに関する内容を探す。そこに書かれている内容を読み、実際の日本の様子がどのようであるのか、日本の人たちはどのように考えているのかなどについて調べる。

【2-3時間目】
6. 一番最初のグループのメンバーが再び集まり、新たに分かったこと、得た知識について分かち合う。

7. リーダーが自分たちのグループが話し合った内容について発表する。
※クラスの状況に合わせて、前に出て発表する、テーブルから立って発表するなど、柔軟に対応する。

8. もっとも良かったグループを選び表彰する。

変更の例

1. 授業時数が多く取れる場合には、1時間目は話し合い活動、2時間目は調べ活動、3時間目は調べたことのまとめおよび発表の準備、発表活動と分けて展開するのもよい。

2. くりっくにっぽんのサイトから情報を得たあと、また疑問点が生じたり、興味が深まる生徒がいるので、その場合は他のサイトや本などの追加資料を使って調べるように促してもよい。


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